セルフコンパッションの構成要素間の関係:自己への優しさ・共通の人間性・マインドフルネスを高める思いやりの筆記介入を用いたパイロット研究
The Relationship Among the Components of Self-compassion: A Pilot Study Using a Compassionate Writing Intervention to Enhance Self-kindness, Common Humanity, and Mindfulness
Aljoscha Dreisoerner, N. Junker, R. van Dick(2020)Journal of Happiness Studies, 22(1), 21–47
セルフコンパッションの一要素を訓練すると他の要素にも波及しうること、とくにマインドフルネスの重要性を示した。
要旨根拠:抄録
ネフはセルフコンパッションの3要素(自己への優しさ対自己批判、共通の人間性対孤立、マインドフルネス対過剰同一化)が相互に影響し合うと提案したが、検証されていなかった。本パイロット研究では、80人が8週間、いずれか1つの要素を高める思いやりの筆記練習を行い、6因子モデルによる特性セルフコンパッションと幸福を測定した。マインドフルネス条件では総合的なセルフコンパッション、自己への優しさが高まり孤立が減った。共通の人間性条件では総合得点が高まり過剰同一化が減り、人生満足が向上した。自己への優しさ条件では改善がみられなかった。要素間の相互強化とマインドフルネスの中心的役割を示唆する。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 14本
- W0006 所属欲求:人間の根本的動機としての対人的愛着への欲求 Baumeister(1995) Psychological bulletin 主要400 被引用 22,538
- W0041 セルフ・コンパッション:自分自身への健全な態度の代替的概念化 Neff(2003) Self and Identity 主要400 被引用 5,426
- W0046 WHO-5ウェルビーイング指標:文献のシステマティックレビュー Topp(2015) Psychotherapy and Psychosomatics 主要400 被引用 4,261
- W0135 マインドフルネス瞑想の実践に基づく慢性疼痛患者のための行動医学外来プログラム:理論的考察と予備的結果 Kabat-Zinn(1982) General Hospital Psychiatry 主要400 被引用 4,237
- W0141 マインドフル・セルフ・コンパッション・プログラムのパイロット研究とランダム化比較試験 Neff(2013) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 2,240
- W0239 コンパッションの探究:セルフ・コンパッションと精神病理の関連についてのメタ分析 Macbeth(2012) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 1,833
- W0328 セルフ・コンパッションを測定する尺度の開発と妥当性検証 Neff(2003) Self and Identity 主要400 被引用 6,454
- W0188 感情労働とバーンアウト:「対人の仕事」に関する二つの視点の比較 Brotheridge(2002) Journal of Vocational Behavior 被引用 2,388
- W0252 強い恥と自己批判を抱える人のためのコンパッション・マインド・トレーニング:集団療法アプローチの概要とパイロット研究 Approach(2006) Clinical Psychology & Psychotherapy 被引用 1,905
- W0254 セルフ・コンパッションと不快な自己関連事象への反応:自分に優しくすることの意味 Leary(2007) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 1,775
- W0276 マインドフルネス認知療法とマインドフルネスストレス低減法はどのように精神的健康とウェルビーイングを改善するか:媒介研究のシステマティックレビューとメタ分析 Gu(2015) Clinical Psychology Review 被引用 1,675
- W0457 感情労働と心理的ウェルビーイング:文献レビューと概念的考察 Zapf(2002) Human Resource Management Review 被引用 1,349
ほか 2 件
後続研究(この論文を引用している) 2本
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1007/s10902-019-00217-4
- 無料で読めるか
- ○ ハイブリッド(購読誌のOA論文) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.1007/s10902-019-00217-4
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 17.3 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 109(うち影響引用 5)・ OpenAlex 128
- 年あたり被引用
- 15.6
- FWCI
- 5.8(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 2.8%
- 分野(OpenAlex)
- Mindfulness and Compassion Interventions
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 名言集自分への思いやりとは、大切な友人に向けるのと同じ優しさを、自分自身に向けることであるクリスティン・ネフ
- 幸せに効くことセルフコンパッション筆記(自分への手紙)つらい自分に『友人として』手紙を書くと、半年後の幸福感が上がるかもしれない
- 名言集あなた自身が、世界中の誰にも劣らず、あなたの愛情と優しさに値するブッダ(とされる)
- 幸せに効くことセルフコンパッション介入(MSC等)自分に優しくする訓練は、抑うつ・不安・ストレスを小〜中程度減らします
- 発達マップありのままに因子(独立と自分らしさ)5つの発達段階で比べた表・幸せの4因子(組織)
- 禅語百選即心是仏この心がそのまま仏である。仏は遠い彼方の存在ではなく、今ここで見聞きし、思い、感じているこの心に他ならない。
- 思想マップポジティブ心理学1.0快い感情・没頭・意味・良い関係・達成(PERMA)という測れる要素を、自分の強み(性格の良い面)を使って増やしていけば、幸福(フラーリッシ…
- 調査・報告書OECD 社会情動的スキル調査OECDが10歳と15歳の粘り強さや共感などのスキルを測り、生活満足度や不安との関係を見る調査。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →