メンタル・ウェルビーイングを高める心理的介入の系統的レビューとメタ分析
A systematic review and meta-analysis of psychological interventions to improve mental wellbeing
J. van Agteren, M. Iasiello, Laura Lo et al.(2021)Nature Human Behaviour, 5(5), 631–652
419件のRCTを統合し、マインドフルネス型と複合型ポジティブ心理学介入が幸福感向上に最も効果的であることを示した。
要旨根拠:抄録
心理的介入がウェルビーイング(=良好な心の状態)を高める効果についての理解は、理論的背景ごとに分断されていた。本研究は、理論的基盤を問わず介入の種類ごとの効果と調整要因を一つの系統的レビューとメタ分析で検討した。臨床・非臨床集団の419件のランダム化比較試験(n=53,288)を対象とした。マインドフルネスに基づく介入と複数要素からなるポジティブ心理学介入が、両集団で最も大きな効果を示した。単一のポジティブ心理学介入、認知行動療法、ACT(=受容とコミットメント・セラピー)、回想法も有効だった。効果量は最大でも中程度で、対象集団や介入の強度で異なり、エビデンスの質は低〜中程度だった。幸福を高める介入設計への手がかりを提供する。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0098 Sin & Lyubomirsky(2009)とW0185 Bolier(2013)のポジティブ心理学介入メタ分析を、心理的介入全般・419件のRCTへ拡張した
- W1038 Hendriks(2020)の複合型介入メタ分析やW0676 Carr(2020)と整合し、マインドフルネス型と複合型が最も効果的という結論を補強した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 15本
- W0002 ポジティブ感情とネガティブ感情の簡便な尺度の開発と妥当性検証:PANAS尺度 Watson(1988) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 41,735
- W0005 人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale) Diener(1985) Journal of Personality Assessment 主要400 被引用 31,990
- W0013 幸福がすべてか?――心理的幸福感の意味の探究 Ryff(1989) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 14,608
- W0016 主観的幸福感 Diener(1984) Psychological bulletin 主要400 被引用 14,738
- W0042 ポジティブ心理学の進展:介入の実証的検証 Seligman(2005) American Psychologist 主要400 被引用 5,621
- W0043 新しいウェルビーイング尺度:フラリッシングとポジティブ・ネガティブな感情を測る短縮尺度 Diener(2010) Social Indicators Research 主要400 被引用 4,673
- W0046 WHO-5ウェルビーイング指標:文献のシステマティックレビュー Topp(2015) Psychotherapy and Psychosomatics 主要400 被引用 4,261
- W0072 主観的幸福の尺度:信頼性と構成概念妥当性の予備的検証 Lyubomirsky(1999) Social Indicators Research 主要400 被引用 4,087
- W0098 ポジティブ心理学介入によるウェルビーイング向上と抑うつ症状の軽減:実践に役立つメタ分析 Sin(2009) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 2,881
- W0104 精神疾患か、精神的健康か:完全な健康状態モデルの公理の検証 Keyes(2005) Journal of Consulting and Clinical Psychology 主要400 被引用 2,963
- W0116 PANAS-Xマニュアル:ポジティブ・ネガティブ感情尺度(拡張版) Watson(1994) University of Iowa(マニュアル) 主要400 被引用 3,653
- W0141 マインドフル・セルフ・コンパッション・プログラムのパイロット研究とランダム化比較試験 Neff(2013) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 2,240
ほか 3 件
後続研究(この論文を引用している)
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- https://doi.org/10.1038/s41562-021-01093-w
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- 10.1038/s41562-021-01093-w
文献表記(APA第7版)
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- 被引用数
- Semantic Scholar 435(うち影響引用 17)・ OpenAlex 533
- 年あたり被引用
- 72.5
- FWCI
- 11.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 1.0%
- 分野(OpenAlex)
- Mindfulness and Compassion Interventions
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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