世界の主要ウェルビーイング研究

世界の論文 ・ B10 自尊感情・自己受容・自己肯定 ・ W0157
主要400 ありのままに レビュー

社会的スティグマと自尊感情:スティグマの自己防衛的性質

Social stigma and self-esteem: The self-protective properties of stigma.

Jennifer Crocker, B. Major(1989)Psychological Review, 96(4), 608–630

ひとことで
スティグマと自尊感情

差別を受ける集団の成員は必ずしも自尊感情が低くなく、自己防衛的な認知方略で自尊感情を守ることを論じた。

要旨根拠:抄録

いくつかの心理学理論は、偏見や差別の対象となる集団(スティグマを負う集団)の人は自尊心が低いはずだと予測するが、実証研究はたいていこれを支持しない。本論文は、スティグマを負う集団に属すること自体が自己概念を守りうるという視点からこの食い違いを説明した。具体的には、(a)否定的な評価を自分の集団への偏見のせいにする、(b)有利な外集団ではなく自分の集団の人と比べる、(c)自分の集団が苦手な領域の価値を下げ、得意な領域を重視する、という3つの過程を提案した。それぞれの証拠と自尊心・動機づけへの影響を概観し、方略の使われ方を左右する要因も論じた。

関係メモ——この研究のその後

  • 後続・発展W0152 Luhtanen(1992)が集団的自尊感情尺度を開発した
  • 論争W0176 Branscombe(1999)が差別を広く知覚することはむしろ幸福を下げ、集団同一視がそれを部分的に補うという拒絶・同一化モデルを提示した
  • 統合(メタ分析)W0259 Schmitt(2014)が差別知覚とウェルビーイングの負の関連を確認し、自己防衛効果の主張は限定的に受け止められるようになった

反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。

研究のつながり

この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。

先行研究(この論文が引用している) 2本

後続研究(この論文を引用している) 9本

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論文ページ
https://doi.org/10.1037/0033-295X.96.4.608
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DOI
10.1037/0033-295X.96.4.608

文献表記(APA第7版)

Crocker, J., & Major, B. (1989). Social stigma and self-esteem: The self-protective properties of stigma. Psychological Review, 96(4), 608–630. https://doi.org/10.1037/0033-295x.96.4.608

影響力の指標

著名度スコア
88.1 / 100 スコアとは
被引用数
Semantic Scholar 3,530(うち影響引用 211)・ OpenAlex 3,344
年あたり被引用
92.9
FWCI
79.2(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
同年同分野で
上位 0.1%未満
分野(OpenAlex)
Racial and Ethnic Identity Research
主要400の選定
著名度スコア上位(概念・年代枠内)

被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。

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データ提供元:Semantic Scholar(Allen Institute for AI)、OpenAlex(OurResearch)、J-STAGE(JST)、Crossref
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