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株式市場は無形資産を十分に評価しているか:従業員満足と株価

Does the Stock Market Fully Value Intangibles? Employee Satisfaction and Equity Prices

Alex Edmans(2011)Journal of Financial Economics, 101(3), 621–640

ひとことで
従業員満足と株式リターン

「働きがいのある会社100」の株式は長期に年3.5%の超過リターンを上げ、市場が従業員満足を過小評価していることを示した。

要旨根拠:抄録

従業員満足という無形資産(=帳簿に載らない価値)が株主の利益とどう関係するのか、また株式市場がそれを正しく値付けしているのかを検討した研究である。1984年から2009年の米国「働きがいのある会社100(100 Best Companies to Work For in America)」を用い、その価値加重ポートフォリオの長期株式リターンを分析した。その結果、4ファクター・アルファ(=市場や企業規模などで説明できない超過収益)は年3.5%、業種平均と比べても年2.1%上回った。この結果は企業特性の統制、加重方法の変更、外れ値の除外でも頑健で、これらの企業は決算発表で予想を上回る傾向も強かった。含意として、従業員満足は経営の甘さではなく株主価値と正に結びつくこと、公開された調査で裏づけられていても市場は無形資産を十分に織り込まないこと、ある種の社会的責任投資の基準が投資成果を高めうることが挙げられる。

関係メモ——この研究のその後

  • 先行・基盤個人・事業所レベルの関連を示したW2347 Judge(2001)とW2346 Harter(2002)を、株式市場での企業価値評価へと持ち込んだ
  • 後続・発展W2350 Edmans(2012)が本研究を拡張し、職務満足が長期の企業価値を高めるのに市場が織り込みきれないことをCSRの文脈で論じた
  • 後続・発展W2354 Harter(2010)の縦断研究やW2351 Bellet(2024)の週次パネルが、満足・幸福→業績という因果方向を補強した

反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。

この論文が出てくる研究の系譜

研究のつながり

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論文ページ
https://doi.org/10.1016/J.JFINECO.2011.03.021
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DOI
10.1016/J.JFINECO.2011.03.021

文献表記(APA第7版)

Edmans, A. (2011). Does the Stock Market Fully Value Intangibles? Employee Satisfaction and Equity Prices. Journal of Financial Economics, 101(3), 621–640. https://doi.org/10.1016/j.jfineco.2011.03.021

影響力の指標

著名度スコア
88.1 / 100 スコアとは
被引用数
Semantic Scholar 2,173(うち影響引用 194)・ OpenAlex 2,630
年あたり被引用
135.8
FWCI
168.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
同年同分野で
上位 0.1%未満
分野(OpenAlex)
Corporate Finance and Governance
主要400の選定
専門家判断(古典・定番)

被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。

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データ提供元:Semantic Scholar(Allen Institute for AI)、OpenAlex(OurResearch)、J-STAGE(JST)、Crossref
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