世界の主要ウェルビーイング研究

世界の論文 ・ B10 自尊感情・自己受容・自己肯定 ・ W0251
主要400 ありのままに レビュー

脅かされた自己愛と暴力・攻撃性の関係:高い自尊感情の暗い側面

Relation of threatened egotism to violence and aggression: the dark side of high self-esteem.

R. Baumeister, Laura S. Smart, J. Boden(1996)Psychology Review, 103(1), 5–33

ひとことで
高自尊感情と暴力

暴力の主因は低い自尊感情ではなく、肥大した自己評価が脅かされることだと学際的レビューで論じた。

要旨根拠:抄録

従来、低い自尊感情が暴力の重要な原因であると考えられてきたが、逆の見方も理論的に成り立つ。著者らは、攻撃性、犯罪、暴力に関する証拠を学際的にレビューし、低い自尊感情が重要な原因であるという見方と矛盾する結果を示した。むしろ暴力は、脅かされた自己愛、すなわち非常に好意的な自己像が他者や状況によって否定されたときに最も多く生じるとみられる。膨らんだ、不安定な、あるいは確信の薄い優越感をもつ人ほど脅威に出会いやすく、暴力に至りやすい可能性がある。その媒介過程としては、自己概念の下方修正を避けるために怒りを外に向けることが考えられ、自尊感情を高めることを無条件に善とする見方に一石を投じた。

関係メモ——この研究のその後

  • 論争暴力の原因を低い自尊感情に求める通説に反論し、肥大した自己評価への脅威を強調した
  • 再現・検証W0279 Bushman(1998)が実験で、自己愛と自我脅威が攻撃を高めることを支持した
  • 後続・発展高い自尊感情の限界論はW0041 Neff(2003)やW0430 Neff(2009)がセルフ・コンパッションを代替概念として提案する根拠になり、W0837 Orth(2022)は高自尊感情の有益性を再評価した

反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。

この論文が出てくる研究の系譜

研究のつながり

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https://doi.org/10.1037/0033-295X.103.1.5
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10.1037/0033-295X.103.1.5

文献表記(APA第7版)

Baumeister, R. F., Smart, L. S., & Boden, J. M. (1996). Relation of threatened egotism to violence and aggression: the dark side of high self-esteem. Psychology Review, 103(1), 5–33. https://doi.org/10.1037/0033-295x.103.1.5

影響力の指標

著名度スコア
82.4 / 100 スコアとは
被引用数
Semantic Scholar 2,416(うち影響引用 134)・ OpenAlex 2,322
年あたり被引用
77.9
FWCI
43.0(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
同年同分野で
上位 0.1%未満
分野(OpenAlex)
Death Anxiety and Social Exclusion
主要400の選定
著名度スコア上位(概念・年代枠内)

被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。

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データ提供元:Semantic Scholar(Allen Institute for AI)、OpenAlex(OurResearch)、J-STAGE(JST)、Crossref
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