ストレスの多いライフイベント、性格、健康:ハーディネスの探究
Stressful life events, personality, and health: an inquiry into hardiness.
S. Kobasa(1979)Journal of Personality and Social Psychology, 37(1), 1–11
強いストレス下でも病気になりにくい管理職は、自己への関与や内的統制感などからなる「ハーディネス」が高いことを示した。
要旨根拠:抄録
本研究は、ストレスの多いライフイベントが病気の発症に及ぼす影響を、性格がどう左右するかを検討した。対象は、過去3年間に同程度に多くのストレスフルな出来事を経験した中・上級管理職の2群で、強いストレスを受けても病気にならなかった群(86名)と、病気になった群(75名)が比較された。ライフイベントはホームズとレイの尺度で、病気の重さは深刻度の調査票で測定された。判別分析を各群の半数で実施し残り半数で交差検証した結果、高ストレス・低疾病群は高ストレス・高疾病群に比べ、自己への強い関与、環境に対する活力ある態度、有意味感、内的な統制の所在をもつことが示された。これらの特徴はハーディネス(=ストレスに強い心理的な頑健さ)と名付けられ、その後のレジリエンス研究の源流の一つとなった。
関係メモ——この研究のその後
- 後続・発展W0061 Hobfoll(2002)の資源理論やW0314 Luthans(2007)のポジティブ組織行動論に影響を与え、ストレスに強い個人特性の研究はW0679 Herrman(2011)などレジリエンス概念へと引き継がれた。W0513 Sinclair(2004)の短縮版レジリエンス対処尺度もこの系譜にある
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している) 9本
- W0037 心的外傷後成長尺度(PTGI):トラウマがもたらすポジティブな遺産の測定 Tedeschi(1996) Journal of Traumatic Stress 主要400 被引用 6,725
- W0061 社会的・心理的資源と適応 Hobfoll(2002) Review of General Psychology 主要400 被引用 4,515
- W0314 台頭するポジティブ組織行動論 Luthans(2007) Journal of Management 被引用 1,662
- W0513 簡易レジリエント・コーピング尺度の開発と心理測定的評価 Sinclair(2004) Assessment (Odessa, Fla.) 被引用 1,200
- W0538 中国人におけるコナー・デビッドソン・レジリエンス尺度(CD-RISC)の因子分析と心理測定的評価 Yu(2007) Social Behavior and Personality An International Journal 被引用 1,046
- W0619 気質的楽観性と身体的ウェルビーイング:一般化された結果期待が健康に及ぼす影響 Scheier(1987) Journal of Personality 被引用 1,346
- W0679 レジリエンスとは何か Herrman(2011) Canadian journal of psychiatry. Revue canadienne de psychiatrie 被引用 857
- W0890 アプリシエーション(価値を味わう力):価値と意味を見いだす個人差は主観的幸福感の独自の予測因子である Adler(2005) Journal of Personality 被引用 608
- W1022 教師の職業性ストレス、バーンアウト、健康:方法論的・理論的分析 Guglielmi(1998) Review of Educational Research 被引用 603
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1037/0022-3514.37.1.1
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- DOI
- 10.1037/0022-3514.37.1.1
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 87.9 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 4,009(うち影響引用 293)・ OpenAlex 2,649
- 年あたり被引用
- 83.5
- FWCI
- 26.1(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.3%
- 分野(OpenAlex)
- Resilience and Mental Health
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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