ライフイベントのストレスに対する緩衝要因としてのポジティブな出来事と社会的支援
Positive Events and Social Supports as Buffers of Life Change Stress
Sheldon Cohen, H. M. Hoberman(1983)Journal of Applied Social Psychology, 13(2), 99–125
知覚された社会的支援とポジティブな出来事が、強いストレス下で抑うつ症状を緩衝することを示した。
要旨根拠:抄録
社会的支援がストレスの悪影響を和らげるという緩衝仮説を検証するため、著者らは4つの支援機能を別々の下位尺度で測る知覚された社会的支援の尺度(ISEL)を作成した。大学生を対象に、ネガティブなライフストレス、社会的支援、ポジティブな出来事と、抑うつ症状・身体症状との関係を調べた。抑うつ症状については、社会的支援とポジティブな出来事がともに高ストレス者を守り、低ストレス者ではあまり重要でないという緩衝パターンが見られた。身体症状では緩衝仮説は部分的にしか支持されず、低ストレス者では逆に症状の増加と関連していた。追加分析では、支援のうち自尊感情の支えと評価的支援が相互作用の主な担い手であり、過去の支援の頻度より「頼れると感じること」が重要であることが示された。
関係メモ——この研究のその後
- 後続・発展W0010 Cohen(1985)がストレス緩衝仮説として体系化し、W0050 Sherbourne(1991)がMOS社会的支援尺度を開発し、W0056 Holt-Lunstad(2010)が社会関係と死亡率のメタ分析へとつながった
- 先行・基盤W0077 Cobb(1976)の社会的支援によるストレス緩和の着想を実証的に検証した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 3本
- W0077 1976年会長講演:生活ストレスの調整要因としての社会的支援 Cobb(1976) Psychosomatic Medicine 主要400 被引用 6,830
- W0290 社会心理学における下方比較の原理 Wills(1981) Psychological Bulletin 主要400 被引用 2,755
- W0900 ソーシャルサポートの健康関連機能 Schaefer(1981) Journal of behavioral medicine 被引用 896
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0010 ストレス、ソーシャルサポート、および緩衝仮説 Cohen(1985) Psychological bulletin 主要400 被引用 18,943
- W0048 幻想とウェルビーイング——メンタルヘルスに関する社会心理学的視点 Taylor(1988) Psychological bulletin 主要400 被引用 8,186
- W0050 MOSソーシャルサポート調査票 Sherbourne(1991) Social Science & Medicine (1967) 主要400 被引用 6,611
- W0056 社会的関係と死亡リスク:メタ分析によるレビュー Holt-Lunstad(2010) PLoS Medicine 主要400 被引用 6,665
- W0168 エネルギー、パーソナリティ、健康について:ウェルビーイングの動的な反映としての主観的活力 Ryan(1997) Journal of Personality 主要400 被引用 2,768
- W0261 PERMAプロファイラー:フラリッシングを多次元で測る短縮尺度 Butler(2016) International Journal of Wellbeing 主要400 被引用 1,289
- W0595 Facebookから幸福への道:Facebook友達の数と自己呈示が主観的ウェルビーイングに与える効果 Kim(2011) Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking 主要400 被引用 914
- W0274 抑うつ症状の特異的な危険因子としての孤独感:横断的・縦断的分析 Cacioppo(2006) Psychology and Aging 被引用 2,250
- W0318 知覚された社会的孤立は私を悲しくさせる:シカゴ健康・加齢・社会関係研究における孤独感と抑うつ症状の5年間の交差遅延分析 Cacioppo(2010) Psychology and Aging 被引用 1,684
- W0548 もうFOMOはいらない:ソーシャルメディアの制限は孤独と抑うつを減らす Hunt(2018) Journal of Social and Clinical Psychology 被引用 775
- W0619 気質的楽観性と身体的ウェルビーイング:一般化された結果期待が健康に及ぼす影響 Scheier(1987) Journal of Personality 被引用 1,346
- W0656 社会的支援、ストレス、抑うつの発達における感謝の役割——2つの縦断研究 Wood(2008) Journal of Research in Personality 被引用 819
ほか 3 件
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文献表記(APA第7版)
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- Semantic Scholar 2,976(うち影響引用 186)・ OpenAlex 2,715
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- 67.6
- FWCI
- 19.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.5%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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