「持っていないものを思うな。持っているもののうち、最も恵まれたものを思え」
Think not so much of what you lack as of what you have.
— マルクス・アウレリウス 『自省録』第7巻
注意の向け先を欠乏から充足へ切り替えよ
- 心理学では
- この言葉は、注意の向け先を「足りないもの」から「すでにある恵み」へ移す「感謝」の構え(自分が受け取っている恵みに気づき、ありがたく思う心の働き)を勧めている。Emmons & McCullough(2003)は大学生らを対象にした実験で、毎週「恵まれていること」を書き出すグループが、「わずらわしいこと」を書くグループに比べて人生全体をより肯定的に評価し、先の見通しも明るくなることを示した。Seligmanら(2005)の介入実験でも、毎晩その日のよかった出来事を三つ書く「三つの良いこと」が幸福感を高め、その効果は数か月続いた。寝る前に、今日手にしていた恵みを一つ思い浮かべる習慣が、満ち足りた心を育てる助けになる。 参考:Emmons & McCullough(2003)「Counting blessings versus burdens:…」/Seligmanら(2005)「Positive Psychology Progress: Empi…」