世界の論文 ・ B14 物質主義・社会的比較(幸福を下げる要因) ・ W0668
ありのままに 実証
誰が誰と比べるのか?ヨーロッパにおける所得比較の構造
Who Compares to Whom? The Anatomy of Income Comparisons in Europe
A. Clark, Claudia Senik(2010)Social Science Research Network, 120(544), 573–594
ひとことで
所得比較の強さと方向
所得比較は欧州人の4分の3が重視し、比較するほど主観的幸福感が低く、同僚との比較が最も多いことを示した。
要旨根拠:抄録
相対所得理論(=自分の所得の絶対額より他者との差が幸福を左右するという考え)は広く論じられてきたが、人が「どれくらい」「誰と」所得を比べているかの直接的証拠は乏しかった。本研究はヨーロッパの大規模調査データを用い、所得比較の強さと比較対象を直接尋ねた回答を分析した。その結果、欧州人の約4分の3が所得比較を少なくともある程度重要と考えており、比較を重視する人ほど主観的幸福感が低く、所得再分配への要求も強かった。富裕層は比較をあまりせず、比較する場合も平均より幸福であった。比較対象としては同僚が最も多く挙げられ、同僚と比べる人は他の基準と比べる人より幸福であった。社会的比較が幸福と再分配選好の双方に関わることを示す実証である。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 9本
- W0076 相対所得、幸福、効用:イースタリン・パラドックスとその他の謎の説明 Clark(2008) Journal of Economic Literature 主要400 被引用 3,386
- W2332 経済成長は人間の暮らしを改善するか?――いくつかの実証的証拠 Easterlin(1974) Nations and Households in Economic Growth(書籍の章) 主要400 被引用 4,788
- W0163 全員の所得を上げれば全員の幸福は増すのか Easterlin(1995) Journal of Economic Behavior & Organization 主要400 被引用 3,137
- W0445 生活満足度の遅れと先行:ベースライン仮説の検証 Clark(2008) Social Science Research Network 主要400 被引用 1,215
- W0232 不平等と幸福:アメリカ人とヨーロッパ人は異なるのか Alesina(2004) Journal of Public Economics 被引用 2,012
- W0342 所得とウェルビーイング Ferrer-i-Carbonell(2002) Journal of Public Economics 被引用 1,729
- W0348 幸福のマクロ経済学 Tella(2003) Review of Economics and Statistics 被引用 1,774
- W0686 中国農村部における主観的幸福感とその決定要因 Knight(2009) China Economic Review 被引用 757
- W0692 横断面における相対所得が主観的幸福感に与える効果 McBride(2001) Journal of Economic Behavior & Organization 被引用 842
後続研究(この論文を引用している) 1本
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文献表記(APA第7版)
Clark, A. E., & Sénik, C. (2010). Who Compares to Whom? The Anatomy of Income Comparisons in Europe. Social Science Research Network, 120(544), 573–594. https://doi.org/10.1111/j.1468-0297.2010.02359.x
影響力の指標
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- 被引用数
- Semantic Scholar 743(うち影響引用 65)・ OpenAlex 658
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- FWCI
- 50.5(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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