世界の論文 ・ A07 適応・セットポイント・遺伝 ・ W0445
主要400 なんとかなる 実証
生活満足度の遅れと先行:ベースライン仮説の検証
Lags and Leads in Life Satisfaction: A Test of the Baseline Hypothesis
A. Clark, E. Diener, Y. Georgellis et al.(2008)Social Science Research Network, 118(529), F222–F243
ひとことで
人生の出来事への適応
ドイツの20年パネルで、結婚や離婚などには完全に適応するが、男性の失業にはほとんど適応しないことを示した。
要旨根拠:抄録
本研究は、人は人生や労働市場での出来事の後に一定の基準水準の幸福に戻るのかという慣れ(順応)の証拠を、ドイツの20波にわたるパネルデータで探した。生活満足度への影響は出来事が起きた時点で最も強いことが多いが、出来事の前後にも有意な先行効果(=出来事の前から満足度が変化すること)と遅れ効果が見られた。結婚、離婚、配偶者との死別、子どもの誕生、解雇については、完全に適応するという仮説を棄却できなかった。一方、男性の失業については適応の証拠がほとんど見られなかった。男性は女性より失業や解雇の影響をやや強く受けたが、予期と適応のパターンは男女でよく似ていた。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0369 Winkelmann(1998)の失業研究とW0532 Lucas(2003)、W0535 Lucas(2004)の適応研究に依拠した
- 後続・発展W0829 Oswald(2008)が障害への部分的適応を、W0873 Tella(2010)が所得と地位への適応を示した
- W0449 Luhmann(2011)のメタ分析が、出来事ごとに適応の速さが異なり、失業には適応しにくいことを確認した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 7本
- W0076 相対所得、幸福、効用:イースタリン・パラドックスとその他の謎の説明 Clark(2008) Journal of Economic Literature 主要400 被引用 3,386
- W0369 なぜ失業者はこれほど不幸なのか?パネルデータによる証拠 Winkelmann(1998) Economica 主要400 被引用 1,903
- W0532 適応と幸福のセットポイントモデルの再検討――婚姻状態の変化への反応 Lucas(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,314
- W0535 失業は生活満足度のセットポイントを変える Lucas(2004) Psychology Science 主要400 被引用 1,272
- W0615 性格・ライフイベント・主観的幸福感――動的平衡モデルに向けて Headey(1989) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,282
- W0580 ほとんどの人は幸せである Diener(1996) Psychological Science 被引用 1,333
- W1423 効用は就業状態と関係するか:スウェーデンの若者における就業・失業・労働市場政策と主観的ウェルビーイング Korpi(1997) Labour Economics 被引用 250
後続研究(この論文を引用している) 10本
- W0172 主観的幸福感の測定の発展 Kahneman(2006) The Journal of Economic Perspectives 主要400 被引用 2,538
- W0393 生活満足尺度の理論と妥当性 Diener(2013) Social Indicators Research 主要400 被引用 1,304
- W0449 主観的ウェルビーイングと人生の出来事への適応:認知的・感情的ウェルビーイングの違いに関するメタ分析 Luhmann(2011) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,270
- W0482 お金は主観的幸福感を高めるか Diener(2002) Social Indicators Research 主要400 被引用 1,464
- W2349 幸福と生産性 Oswald(2015) Journal of Labor Economics 主要400 被引用 1,023
- W0668 誰が誰と比べるのか?ヨーロッパにおける所得比較の構造 Clark(2010) Social Science Research Network 被引用 743
- W0677 主観的ウェルビーイング研究の新知見と今後の方向性 Diener(2012) American Psychologist 被引用 680
- W0697 子育ての苦しみと喜び:親であることは、いつ、なぜ、どのようにウェルビーイングの高低と関連するのか Nelson(2014) Psychological bulletin 被引用 641
- W0829 幸福は適応するのか?――障害に関する縦断研究と、経済学者・裁判官への示唆 Oswald(2008) Social Science Research Network 被引用 636
- W0873 個人パネルにおける所得と地位への幸福の適応 Tella(2010) Journal of Economic Behavior & Organization 被引用 567
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- 論文ページ
- https://doi.org/10.1111/J.1468-0297.2008.02150.X
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文献表記(APA第7版)
Clark, A. E., Diener, E., Georgellis, Y., & Lucas, R. E. (2008). Lags and Leads in Life Satisfaction: A Test of the Baseline Hypothesis. Social Science Research Network, 118(529), F222–F243. https://doi.org/10.1111/j.1468-0297.2008.02150.x
影響力の指標
- 著名度スコア
- 72.5 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 1,215(うち影響引用 131)・ OpenAlex 1,180
- 年あたり被引用
- 63.9
- FWCI
- 61.7(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 概念枠(A07 適応・セットポイント・遺伝の上位3)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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