幸せの名言集

自己実現の名言7選

「ハングリーであれ。愚か者であれ」

Stay hungry, stay foolish.

— スティーブ・ジョブズ 2005年スタンフォード大学卒業式スピーチ

原典はStewart Brand『全地球カタログ』最終号の言葉の引用

現状に満足せず、常識に縛られず挑戦し続けよ

心理学では
「ハングリーであれ」は、心理学でいう好奇心(未知のものを知りたいと求める気持ち)や内発的動機づけ(報酬ではなく興味そのものから湧く意欲)に通じ、「愚か者であれ」は、体面や失敗を気にせず新しいことを探索する姿勢にあたる。Kashdan & Steger(2007)は大学生の日々の記録を調べ、好奇心の強い人ほど、また好奇心を感じた日ほど、生きる意味や満足感が高いことを示した。Gruberら(2014)の実験では、好奇心が高まった状態で触れた情報は、記憶に残りやすかった。浮かんだ疑問を書きとめ、小さく試してみる習慣が、学びと日々の充実感の両方につながる。 参考:Kashdan & Steger(2007)「Curiosity and pathways to well-bei…」/Gruberら(2014)「States of Curiosity Modulate Hippo…」 ↗
人物
Apple共同創業者(1955-2011)
出典に諸説あり
「なりたかった自分になるのに、遅すぎるということはない」

It is never too late to be what you might have been.

— ジョージ・エリオット(とされる) 典拠不詳

※典拠不詳

年齢は挑戦の制約ではない

心理学では
この名言は、Markus & Nurius(1986)が提唱した「可能自己」(将来なりうる自分のイメージ)が、年齢を問わず描き直せるという考えと重なる。Cross & Markus(1991)は青年から高齢者までの幅広い年代を調べ、どの年代の人も「なりたい自分」を思い描いており、それが将来に向けた目標の拠り所になっていることを示した。またRobertsら(2006)は縦断研究のメタ分析(多数の研究を統合する分析)で、誠実さや情緒の安定といった性格特性が中年期以降も変化し続けることを明らかにした。まずは「なりたい自分」を一文で書き出し、今週できる小さな一歩を決めることが、その姿に近づく助けになる。 参考:Markus & Nurius(1986)「Possible selves.」 ↗/Cross & Markus(1991)「Possible selves across the life sp…」 ↗/Robertsら(2006)「Patterns of mean-level change in p…」 ↗
人物
英国の作家(1819-1880)。『ミドルマーチ』
「人生は大胆な冒険か、無か、そのどちらかだ」

Life is either a daring adventure or nothing.

— ヘレン・ケラー 『開かれた扉』(1957)

安全の追求は幻想であり、挑戦こそが人生

心理学では
この名言は、心理学でいう成長志向(未知の経験に踏み出し、自分を広げようとする構え)の大切さを語っている。Gilovich & Medvec(1995)は、人々が人生で何を後悔しているかを調べた一連の研究を整理し、短期的には「やって失敗したこと」が悔やまれる一方、長い目で見ると「やらなかったこと」のほうが強い後悔として残ることを示した。またKashdan & Steger(2007)の日記研究では、好奇心をもって新しいことに向き合った日ほど、人生の意味や満足感を高く感じていた。ただし大きな挑戦に不安が強いときは、小さな一歩から始めるとよい。迷ったときは「やらなかった後悔」を思い浮かべ、新しい道を一つ選ぶことが、充実した日々につながる。 参考:Gilovich & Medvec(1995)「The experience of regret: What, wh…」 ↗/Kashdan & Steger(2007)「Curiosity and pathways to well-bei…」
人物
米国の著作家・社会活動家(1880-1968)。視覚と聴覚の障害を乗り越えた
「人は、自分がなり得るすべてのものにならなければならない」

What a man can be, he must be.

— アブラハム・マズロー 『人間性の心理学』(1954)

自己実現は人間の根源的な欲求である

心理学では
この言葉は、自己実現(自分の可能性を十分に発揮しようとする傾向)を、欠けたものを満たす欲求とは別の成長欲求(より伸びようとする動機)として示したものである。Kaufman(2018)は、マズローが描いた自己実現的な人の特徴を現代の成人を対象に質問紙で測定した。その相関研究では、こうした特徴を多く備える人ほど、人生満足度や個人的成長の感覚が高かった。また、大学生を追跡したSheldon & Elliot(1999)の縦断研究では、自分の価値観や興味に根ざした目標を追う人ほど目標をよく達成し、その達成が幸福感の向上と結びついていた。伸ばしたい力をひとつ選び、今週できる小さな挑戦に変えることが、なり得る自分への確かな一歩になる。 参考:Kaufman(2018)「Self-Actualizing People in the 21s…」 ↗/Sheldon & Elliot(1999)「Goal striving, need satisfaction, …」
人物
米国の心理学者(1908-1970)。欲求階層説
出典に諸説あり
「人生とは自分を見つけることではない。人生とは自分を創ることである」

Life isn't about finding yourself. Life is about creating yourself.

— ジョージ・バーナード・ショー(とされる) 典拠不詳

※帰属に諸説あり

自己は発見ではなく創造の対象である

心理学では
この名言は、自己を「どこかにある本当の自分」として探すのではなく、経験を語り直しながら形づくっていくものと捉える「ナラティブ・アイデンティティ(人生の出来事を物語としてまとめた自己像)」の考え方と重なる。Adler(2012)は心理療法を受ける人々の語りを縦断的に追った。その結果、物語の中で自分を人生の主人公として描く「エージェンシー(自ら人生を動かしている感覚)」が強まると、それに続いて精神的健康が改善することを示した。またO'Keefeら(2018)は、興味は見つけるものではなく育てるものだと考える人ほど、自分の専門外の分野にも関心を広げることを、調査と実験で示している。日々の出来事を「自分が選び、つくってきた物語」として振り返ることが、新しい自分を創る一歩になる。 参考:Adler(2012)「Living into the story: Agency and …」 ↗/O'Keefeら(2018)「Implicit Theories of Interest: Fin…」 ↗
人物
アイルランドの劇作家(1856-1950)。ノーベル文学賞
出典に諸説あり
「あなたにできる最大の冒険は、自分が夢見る人生を生きることだ」

The biggest adventure you can take is to live the life of your dreams.

— オプラ・ウィンフリー 発言として流通

夢の人生を生きること自体が最大の冒険

心理学では
この名言は、自己決定理論でいう自己一致目標(自分の価値観や心からの関心に根ざした目標)を追い求めることの大切さを語っている。Sheldon & Elliot(1999)は大学生を一学期にわたって追跡する縦断研究を行い、自己一致度の高い目標を掲げた人ほど努力が長続きして目標を達成しやすく、その達成が心理的欲求の充足と幸福感の向上に結びついていたことを示した。また King(2001)の実験では、思い描く「最高の未来の自分」について数日間書き続けた人は、主観的幸福感(自分で感じる幸せの度合い)が高まった。まずは夢見る人生を言葉にして書き出し、そこから今週踏み出せる小さな一歩を選ぶことが、冒険の始まりになる。 参考:Sheldon & Elliot(1999)「Goal striving, need satisfaction, …」/King(2001)「The Health Benefits of Writing abo…」 ↗
人物
米国の司会者・実業家(1954-)。「オプラ・ウィンフリー・ショー」
「諸君、狂いたまえ」

— 吉田松陰(の思想の定型化) 「狂愚まことに愛すべし、才良まことに虞るべし」等の松陰の「狂」の思想に基づく

※この定型文自体は後世の紹介(司馬遼太郎『世に棲む日日』等)を通じて広まった表現

常識と保身の「才良」よりも、損得を忘れて信じる道に突き進む「狂」を尊べ ── 松陰が弟子たちに求めた生き方の合言葉。安定した秀才ではなく、時代を動かす熱狂を、と促す

心理学では
「狂」とは、損得を超えて信じる価値に全身で打ち込むことである。これは心理学でいう情熱(大切な活動への強い打ち込み)や非同調性(常識にあえて合わせない傾向)に重なる。Feist(1998)は科学者や芸術家の性格研究をメタ分析し、創造的な人ほど慣習にとらわれず、自律的であることを示した。Duckworthら(2007)も、長期目標への情熱と粘り強さ(グリット)が高い人ほど、知能とは別に高い達成を示すと報告した。ただし、熱中が休息や人間関係を押しつぶさない形を保つと長続きする。周囲の評価より「これだけは譲れない」ことを一つ選び、打ち込む時間をつくることが、自分らしい成長につながる。 参考:Feist(1998)「A Meta-Analysis of Personality in …」 ↗/Duckworthら(2007)「Grit: Perseverance and passion for…」 ↗
人物
幕末の思想家・教育者(1830-1859)。松下村塾から高杉晋作・伊藤博文らを輩出

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