大学生の親友関係における関係性高揚と精神的健康との関係
Enhancement of close friendship and the mental health of Japanese college students
黒田 祐二、有年 恵一、桜井 茂男(2004)教育心理学研究, 52(1), 24–32
自分たちの親友関係を他より良いと評価する関係性高揚が幸福感と正、抑うつと負に関連し、その強さは自己観で異なることを示した。
要旨根拠:抄録
日本人は自己を高く評価する傾向が弱いとされる一方、自分の人間関係を良く評価する「関係性高揚」は見られる可能性がある。本研究は大学生を対象に、親友関係を他の親友関係より良いとする「積極的関係性高揚」と、悪くはないとする「消極的関係性高揚」を測定し、精神的健康との関連と文化的自己観(=自分を他者とのつながりで捉える相互協調的自己観と、独立した存在と捉える相互独立的自己観)の影響を検討した。両方の関係性高揚は、相対的幸福感・自尊感情・充実感と正、抑うつと負の関係を示した。この関係は、相互協調的自己観が高い者ほど、また相互独立的自己観が低い者ほど強かった。日本文化における幸福の源泉として関係性の評価が重要であることを示唆している。
研究のつながり
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先行研究(この論文が引用している) 6本
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- J112 独立・相互依存的自己理解尺度の作成および信頼性・妥当性の検討 木内(1995) 心理学研究 被引用 18
- J144 社会的比較における自己高揚傾向 伊藤(1999) 心理学研究 被引用 15
- J179 親密な関係性における高揚と相対的自己卑下 遠藤(1997) 心理学研究 被引用 13
- J297 現代青年の充実感に関する一研究 大野(1984) 教育心理学研究 被引用 10
- J311 自己認知と精神的健康の関係 外山(2000) 教育心理学研究 被引用 8
後続研究(この論文を引用している)
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- https://doi.org/10.5926/jjep1953.52.1_24
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- 10.5926/jjep1953.52.1_24
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