高齢期の主観的ウェルビーイングに対する社会経済的地位・社会的ネットワーク・有能さの影響:メタ分析
Influences of socioeconomic status, social network, and competence on subjective well-being in later life: a meta-analysis.
M. Pinquart, Silvia Sörensen(2000)Psychology and Aging, 15(2), 187–224
高齢者の主観的幸福感は社会経済的地位・人間関係・有能さと正に関連し、特に人間関係は量より質が重要なことを示した。
要旨根拠:抄録
高齢期の幸福感を左右する生活条件として、経済状況、人間関係、日常生活の能力などが挙げられてきたが、知見はばらばらだった。本研究は高齢者を対象とした286の実証研究をメタ分析(=複数研究の結果を統計的に統合する方法)し、社会経済的地位、社会的ネットワーク、有能さと主観的ウェルビーイングとの関連を整理した。その結果、三つの側面はいずれも主観的ウェルビーイングと正に関連していた。所得は教育よりも強く関連し、人間関係では接触の量より質の方が強く関連していた。友人との接触は成人した子との接触より強く関連したが、生活満足については子との関係の質の方が重要だった。性別や年齢による調整効果も検討され、高齢者支援における関係の質の重要性を示唆している。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している) 14本
- W0039 頻繁なポジティブ感情の効用:幸福は成功をもたらすのか Lyubomirsky(2005) Psychological bulletin 主要400 被引用 7,237
- W0223 失業中の心理的・身体的ウェルビーイング:メタ分析研究 McKee-Ryan(2005) Journal of Applied Psychology 主要400 被引用 2,165
- W2336 幸福はキャリアの成功を促進するか? Boehm(2008) Journal of Career Assessment 主要400 被引用 555
- W2344 幸福はキャリアの成功を促進するか?――証拠の再検討 Walsh(2018) Journal of Career Assessment 主要400 被引用 206
- W0270 社会的孤立と孤独感の公衆衛生上の帰結に関するシステマティックレビューの概観 Leigh-Hunt(2017) Public Health 被引用 1,879
- W0658 オンラインのソーシャルネットワーキングはどのように生活満足を高めるか:オンラインの支援的交流、感情、知覚された社会的支援、共同体感覚、生活満足の関係 Oh(2014) Computers in Human Behavior 被引用 747
- W0737 社会的支援と主観的幸福感の関係:年齢を通じて Siedlecki(2014) Social Indicators Research 被引用 719
- W1018 主観的ウェルビーイングを理解する——心理学と公衆衛生からの視点 Das(2020) Public Health Reviews 被引用 361
- W1067 ポジティブな心理的幸福と心血管疾患:JACC健康増進シリーズ Kubzansky(2018) Journal of the American College of Cardiology 被引用 387
- W1217 所得格差は社会的比較効果の強さと関連する:相対所得が生活満足度に与える影響 Cheung(2015) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 283
- W2179 公的な高齢者向け臨時就業機関(シルバー人材センター)会員における「生きがい」の関連要因——性差に注目して Shirai(2006) Health and Quality of Life Outcomes 被引用 54
- W2202 日本の高齢者における人的資本の変化と生きがいの関係に対する社会関係資本の調整効果——縦断研究 Fukuzawa(2018) Asian Journal of Social Psychology 被引用 27
ほか 2 件
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1037/0882-7974.15.2.187
- 無料で読めるか
- × 有料(非OA)
- DOI
- 10.1037/0882-7974.15.2.187
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 71.7 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 1,614(うち影響引用 69)・ OpenAlex 1,301
- 年あたり被引用
- 59.8
- FWCI
- 8.0(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 2.8%
- 分野(OpenAlex)
- Health and Well-being Studies
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 幸せに効くこと主観的経済状況『いくら稼ぐか』より『どう感じているか』のほうが幸福との相関が強いんです
- 名言集心理的ウェルビーイングは、快楽ではなく、人間の潜在力の実現に関わる6つの次元からなるキャロル・リフ
- 名言集GDPは、人生を価値あるものにしているもの以外の、すべてを測っているロバート・F・ケネディ
- 幸せに効くこと高齢化社会社会の高齢化が国民の幸福に効くかどうか、実証はまだ見つかっていません
- 調査・報告書従業員のウェルビーイング、生産性、企業業績――エビデンスと事例(世界幸福・ウェルビーイング政策報告2019 第5章)従業員の満足度と生産性・顧客ロイヤルティ・離職・利益の関係を、339研究のメタ分析で示した章。
- 禅語百選把手共行手を取り合って、ともに行く。師と弟子、仏と自分が一つになって歩む。あるいは、仲間と手を携えて道を行く。
- 発達マップウェルビーイング教育5つの発達段階で比べた表・教育
- 思想マップポジティブ心理学1.0快い感情・没頭・意味・良い関係・達成(PERMA)という測れる要素を、自分の強み(性格の良い面)を使って増やしていけば、幸福(フラーリッシ…
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →