ウェルビーイングは幸福感や生活満足度以上のもの——21か国の多次元的分析
Well-being is more than happiness and life satisfaction: a multidimensional analysis of 21 countries
K. Ruggeri, Eduardo García-Garzon, Á. Maguire et al.(2020)Health and Quality of Life Outcomes, 18(1), 192
欧州社会調査の10次元から多次元的心理的ウェルビーイング指標を構成し、単一指標では政策の手がかりが隠れることを示した。
要旨根拠:抄録
ウェルビーイングの国際比較では、幸福感や生活満足度といった単一指標やGDPなどの経済的代理指標に頼る方法から、多次元的アプローチへの移行が進んでいる。本研究は政策に役立つ多次元的な指標をつくるため、欧州社会調査(ESS)の2006年と2012年のデータ(21か国、各年約4万人)を分析し、これを多次元的心理的ウェルビーイング(MPWB)と呼んだ。10の次元から母集団基準で標準化した単一の総合得点を算出し、国や集団の幅広い比較を可能にした。同時に、個々の次元を見ることで介入の標的を探ることもできる。単一次元に限定すると見えなくなる違いがあり、政策の手がかりを見落とす危険があることが示された。総合得点と個別次元の両方が政策検討に有用な分析水準だと結論している。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 13本
- W0043 新しいウェルビーイング尺度:フラリッシングとポジティブ・ネガティブな感情を測る短縮尺度 Diener(2010) Social Indicators Research 主要400 被引用 4,673
- W0053 ワーウィック・エジンバラ精神的ウェルビーイング尺度(WEMWBS):開発と英国での妥当性検証 Tennant(2007) Health and Quality of Life Outcomes 主要400 被引用 4,427
- W0169 高齢男女における社会的孤立、孤独感、全死因死亡 Steptoe(2013) Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 主要400 被引用 2,333
- W0172 主観的幸福感の測定の発展 Kahneman(2006) The Journal of Economic Perspectives 主要400 被引用 2,538
- W0200 心理的ウェルビーイング、健康、加齢 Steptoe(2014) The Lancet 主要400 被引用 2,006
- W0250 欧州のフラリッシング:ウェルビーイングを定義する新たな概念枠組みの適用 Huppert(2011) Social Indicators Research 主要400 被引用 1,731
- W0263 所得・健康・ウェルビーイングの世界比較:ギャラップ世界調査からのエビデンス Deaton(2008) Journal of Economic Perspectives 主要400 被引用 1,728
- W0778 主観的ウェルビーイングは健康に影響するのか、なぜ、いつ影響するのか:今後必要な研究 Diener(2017) Applied Psychology: Health and Well-Being 主要400 被引用 600
- W0322 ウェルビーイングは生涯を通じてU字型か? Blanchflower(2008) Social Science & Medicine (1967) 被引用 1,618
- W0356 お金を超えて:ウェルビーイングの経済に向けて Diener(2004) Psychological Science in the Public Interest 被引用 1,900
- W0363 心理的ウェルビーイング:その原因と結果に関するエビデンス Huppert(2009) Applied Psychology Health and Well-Being 被引用 1,504
- W0677 主観的ウェルビーイング研究の新知見と今後の方向性 Diener(2012) American Psychologist 被引用 680
ほか 1 件
後続研究(この論文を引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1186/s12955-020-01423-y
- 無料で読めるか
- ○ ゴールド(OA誌) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.1186/s12955-020-01423-y
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 62.9 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 696(うち影響引用 21)・ OpenAlex 854
- 年あたり被引用
- 99.4
- FWCI
- 64.5(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 調査・報告書欧州社会調査(ウェルビーイング・モジュール)欧州で2年ごとに行う社会調査。幸福感を毎回尋ね、詳しいウェルビーイング調査も数回実施。
- 名言集心理的ウェルビーイングは、快楽ではなく、人間の潜在力の実現に関わる6つの次元からなるキャロル・リフ
- 調査・報告書英国国家統計局 国民のウェルビーイング測定(個人のウェルビーイング)英国政府の統計局が、4つの質問で国民の主観的ウェルビーイングを毎年測り、自治体別にも公表する仕組み。
- 名言集ウェルビーイングは、ポジティブ感情・没頭・関係・意味・達成の5つの要素からなる(PERMA)マーティン・セリグマン
- 幸せに効くことウェルビーイング政策(GNH・幸福予算)幸福を国の目標にする政策は増えているけど、国民が実際に幸せになったかの実証はまだありません
- 発達マップウェルビーイング教育5つの発達段階で比べた表・教育
- 思想マップポジティブ心理学1.0快い感情・没頭・意味・良い関係・達成(PERMA)という測れる要素を、自分の強み(性格の良い面)を使って増やしていけば、幸福(フラーリッシ…
- 禅語百選把手共行手を取り合って、ともに行く。師と弟子、仏と自分が一つになって歩む。あるいは、仲間と手を携えて道を行く。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →