世界の論文 ・ A06 幸福の経済学(所得・失業・格差) ・ W0322
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ウェルビーイングは生涯を通じてU字型か?
Is well-being U-shaped over the life cycle?
D. Blanchflower, Andrew J. Oswald(2008)Social Science & Medicine (1967), 66(8), 1733–1749
ひとことで
幸福の年齢U字カーブ
約50万人の欧米データなどから、幸福度は中年期に底を打つU字型をたどることを、世代効果を統制して示した。
要旨根拠:抄録
年齢と幸福の関係を調べる研究では、生まれた時代の良し悪しによる世代効果が混ざりやすいという問題がある。本研究はまず、無作為抽出された米国と西欧の約50万人のデータで世代効果を統制する検定を設計し、他の要因を一定にすると、大西洋の両岸、男女ともに幸福度が中年期に最低となることを示した。次に東欧、中南米、アジア諸国でも同様のU字型が見られ、先進国と途上国を含む72か国の個別の回帰分析でもU字型が確認された。さらに精神医学的指標に近いGHQ(精神的健康の質問票)による欧州1万6千人のデータと、英国100万人の抑うつ・不安の自己報告でも、同様の生涯曲線が認められた。所得などの人口統計的要因を統制した結果であり、途上国の一部に例外があることや、米国男性の出生コーホートで満足度が低下傾向にあることも指摘している。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 14本
- W0133 主観的幸福感――30年の進歩 Diener(1999) Psychological Bulletin 主要400 被引用 3,418
- W0334 幸福と経済パフォーマンス Oswald(1997) The Economic Journal 主要400 被引用 1,990
- W0369 なぜ失業者はこれほど不幸なのか?パネルデータによる証拠 Winkelmann(1998) Economica 主要400 被引用 1,903
- W0433 年齢がポジティブ感情とネガティブ感情に及ぼす影響:幸福の発達的視点 Mroczek(1998) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,666
- W0535 失業は生活満足度のセットポイントを変える Lucas(2004) Psychology Science 主要400 被引用 1,272
- W0170 ウェルビーイングの社会的文脈 Helliwell(2004) Philosophical transactions of the Royal Society of London. Series B, Biological sciences 被引用 2,631
- W0348 幸福のマクロ経済学 Tella(2003) Review of Economics and Statistics 被引用 1,774
- W0562 幸福を説明する Easterlin(2003) Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 被引用 1,107
- W0591 お金持ちになれば幸せになれるか:焦点化の錯覚 Kahneman(2006) Science 被引用 1,189
- W0822 ライフサイクルにおける幸福とその源泉――心理学・経済学・人口学の交差点 Easterlin(2006) Journal of Economic Psychology 被引用 639
- W0955 成人期における生活満足度の変化:退役軍人省規範的加齢研究からの知見 Mroczek(2005) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 631
- W1030 ポジティブなウェルビーイングとネガティブなウェルビーイングの独立性の証拠:生活の質評価への示唆 Huppert(2003) British Journal of Health Psychology 被引用 576
ほか 2 件
後続研究(この論文を引用している) 12本
- W0142 失業は精神的健康を損なう:メタ分析 Paul(2009) Journal of Vocational Behavior 主要400 被引用 2,551
- W0200 心理的ウェルビーイング、健康、加齢 Steptoe(2014) The Lancet 主要400 被引用 2,006
- W0908 幸福はどこでもU字型か?——145か国における年齢と主観的ウェルビーイング Blanchflower(2020) Journal of Population Economics 主要400 被引用 384
- W0363 心理的ウェルビーイング:その原因と結果に関するエビデンス Huppert(2009) Applied Psychology Health and Well-Being 被引用 1,504
- W0596 ウェルビーイングは幸福感や生活満足度以上のもの——21か国の多次元的分析 Ruggeri(2020) Health and Quality of Life Outcomes 被引用 696
- W0690 米国における心理的ウェルビーイングの年齢分布のスナップショット Stone(2010) Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 被引用 804
- W0789 短縮版ワーウィック・エディンバラ精神的ウェルビーイング尺度(SWEMWBS)による精神的ウェルビーイングの評価と国民標準値の確立:イングランド健康調査の知見 Fat(2016) Quality of Life Research 被引用 484
- W0867 幸福と年齢のU字型関係の謎 Frijters(2012) Journal of Economic Behavior & Organization 被引用 555
- W0975 高齢になるほどサクセスフル・エイジングの自己評価は高い:レジリエンスとうつの役割 Jeste(2013) American Journal of Psychiatry 被引用 453
- W1170 COVID-19パンデミックの脅威下でも持続する感情体験における加齢の優位性 Carstensen(2020) Psychology Science 被引用 228
- W1236 世界の主観的ウェルビーイング:生涯にわたる傾向と予測因子 Jebb(2020) Psychology Science 被引用 216
- W1367 中国農村部におけるスマートフォン利用と主観的ウェルビーイングの関係 Nie(2020) Electronic Commerce Research 被引用 149
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1016/j.socscimed.2008.01.030
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- ○ グリーン(リポジトリ等で公開) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.1016/j.socscimed.2008.01.030
文献表記(APA第7版)
Blanchflower, D. G., & Oswald, A. J. (2008). Is well-being U-shaped over the life cycle? Social Science & Medicine (1967), 66(8), 1733–1749. https://doi.org/10.1016/j.socscimed.2008.01.030
影響力の指標
- 著名度スコア
- 78.8 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 1,618(うち影響引用 104)・ OpenAlex 1,850
- 年あたり被引用
- 85.2
- FWCI
- 43.9(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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