世界の論文 ・ A01 主観的幸福感・生活満足 ・ W0677
幸せそのもの レビュー
主観的ウェルビーイング研究の新知見と今後の方向性
New findings and future directions for subjective well-being research.
E. Diener(2012)American Psychologist, 67(8), 590–597
ひとことで
SWB研究の総説と展望
SWBの普遍的・文化固有の予測因子、適応の不完全さ、健康や長寿への効用を整理し、国民幸福勘定の導入を提唱した。
要旨根拠:抄録
主観的ウェルビーイング(SWB=人が自分の人生をどう評価し、どう感じているか)研究の近年の成果をまとめ、今後の研究課題を示した総説である。社会的支援や基本的欲求の充足といった世界共通の予測因子が明らかになり、社会間のSWBには大きな差があること、文化固有の予測因子も存在することが示された。社会的比較の研究からは望ましい所得の「世界標準」が形成されつつあることが示唆される。適応(=状況に慣れて幸福が元に戻ること)は常に完全ではなく、環境によっては長期的な影響が残る。高いSWBが健康、長寿、市民性、人間関係に益をもたらすことから、著者は国のSWB勘定を提案する。横断的相関と単一の自己報告尺度を超える方法論の必要性も論じている。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 15本
- W0039 頻繁なポジティブ感情の効用:幸福は成功をもたらすのか Lyubomirsky(2005) Psychological bulletin 主要400 被引用 7,237
- W0042 ポジティブ心理学の進展:介入の実証的検証 Seligman(2005) American Psychologist 主要400 被引用 5,621
- W0089 主観的幸福感:幸福の科学と国民幸福指標の提案 Diener(2000) American Psychologist 主要400 被引用 3,789
- W0119 性格、文化、主観的幸福感:人生の感情的・認知的評価 Diener(2003) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 3,573
- W0133 主観的幸福感――30年の進歩 Diener(1999) Psychological Bulletin 主要400 被引用 3,418
- W0181 幸福な人は長生きする:主観的ウェルビーイングは健康と長寿に寄与する Diener(2011) Applied Psychology Health and Well-Being 主要400 被引用 2,497
- W0292 快楽の踏み車を超えて:ウェルビーイングの適応理論の改訂 Diener(2006) American Psychologist 主要400 被引用 1,854
- W0393 生活満足尺度の理論と妥当性 Diener(2013) Social Indicators Research 主要400 被引用 1,304
- W0435 ポジティブな心理的ウェルビーイングと死亡率:前向き観察研究の定量的レビュー Chida(2008) Psychosomatic Medicine 主要400 被引用 1,498
- W0445 生活満足度の遅れと先行:ベースライン仮説の検証 Clark(2008) Social Science Research Network 主要400 被引用 1,215
- W0449 主観的ウェルビーイングと人生の出来事への適応:認知的・感情的ウェルビーイングの違いに関するメタ分析 Luhmann(2011) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,270
- W0532 適応と幸福のセットポイントモデルの再検討――婚姻状態の変化への反応 Lucas(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,314
ほか 3 件
後続研究(この論文を引用している) 2本
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1037/a0029541
- 無料で読めるか
- × 有料(非OA)
- DOI
- 10.1037/a0029541
文献表記(APA第7版)
Diener, E. (2012). New findings and future directions for subjective well-being research. American Psychologist, 67(8), 590–597. https://doi.org/10.1037/a0029541
影響力の指標
- 著名度スコア
- 58.2 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 680(うち影響引用 66)・ OpenAlex 682
- 年あたり被引用
- 45.3
- FWCI
- 30.9(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 名言集国民総幸福(GNH)は、国民総生産(GNP)よりも重要であるジグミ・シンゲ・ワンチュク(ブータン第4代国王)
- 名言集主観的幸福感とは、自分の人生に対する認知的評価と感情的反応からなるエド・ディーナー
- 調査・報告書英国国家統計局 国民のウェルビーイング測定(個人のウェルビーイング)英国政府の統計局が、4つの質問で国民の主観的ウェルビーイングを毎年測り、自治体別にも公表する仕組み。
- 幸せに効くことウェルビーイング政策(GNH・幸福予算)幸福を国の目標にする政策は増えているけど、国民が実際に幸せになったかの実証はまだありません
- 調査・報告書経済パフォーマンスと社会進歩の測定に関する委員会報告(スティグリッツ報告)GDPだけでは暮らしの良さは測れないとして、主観的幸福を含む新しい指標づくりを提言した報告書。
- 発達マップウェルビーイングに取り組むために必要なこと(前提条件)5つの発達段階で比べた表・幸せの4因子(個人)
- 禅語百選把手共行手を取り合って、ともに行く。師と弟子、仏と自分が一つになって歩む。あるいは、仲間と手を携えて道を行く。
- 思想マップケイパビリティ・アプローチ善き生とは、自分が価値あると考える生き方を実際に選べる実質的自由(ケイパビリティ=できることの幅)の広がりである(センとヌスバウムの理論)
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →