世界の主要ウェルビーイング研究

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所得・健康・ウェルビーイングの世界比較:ギャラップ世界調査からのエビデンス

Income, health, and well-being around the world: evidence from the Gallup World Poll.

A. Deaton(2008)Journal of Economic Perspectives, 22(2), 53–72

ひとことで
国の所得と生活満足

国の平均生活満足度は一人当たり所得の対数と強く関連し、豊かな国でもその関係が続くことを示した。

要旨根拠:抄録

所得と幸福の関係は「豊かになると頭打ちになる」とする見方(イースタリン・パラドックス=所得が増えても幸福が増えない現象)が有力だった。本研究は2006年のギャラップ世界調査(132か国、同一質問票)を用い、生活満足度と健康満足度を国民所得、年齢、平均寿命と照らし合わせた。その結果、国の平均生活満足度は一人当たり所得と強く関連し、所得が2倍になるごとに0〜10点尺度で約1点高く、この関係は富裕国でもむしろやや強かった。一方、所得水準を固定すると経済成長率は生活満足度とマイナスに関連した。また生活満足度も健康満足度も、平均寿命やHIV有病率といった客観的健康指標にはあまり反応しなかった。幸福度は所得と強く結びつく一方、健康を含む福祉全体の単独指標としては限界があることを示唆している。

関係メモ——この研究のその後

  • 論争W0163 Easterlin(1995)のイースタリンのパラドクスに対し、豊かな国でも対数所得と生活満足の関係が飽和しないことを示してW2341 Stevenson & Wolfers(2008)と同じ立場をとり、W0551 Easterlin(2010)が長期時系列では成長と幸福は連動しないと再反論した
  • 後続・発展W0108 Kahneman(2010)が生活評価と感情的幸福を分けて所得の効果を検討し、W1163 Killingsworth(2021)とW1246 Killingsworth(2023)が感情的幸福の飽和点をめぐる議論を修正した

反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。

研究のつながり

この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。

先行研究(この論文が引用している) 10本

後続研究(この論文を引用している) 14本

ほか 2 件

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論文ページ
https://doi.org/10.1257/jep.22.2.53
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DOI
10.1257/jep.22.2.53

文献表記(APA第7版)

Deaton, A. (2008). Income, health, and well-being around the world: evidence from the Gallup World Poll. Journal of Economic Perspectives, 22(2), 53–72. https://doi.org/10.1257/jep.22.2.53

影響力の指標

著名度スコア
81.9 / 100 スコアとは
被引用数
Semantic Scholar 1,728(うち影響引用 163)・ OpenAlex 1,661
年あたり被引用
90.9
FWCI
74.5(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
同年同分野で
上位 0.1%未満
分野(OpenAlex)
Psychological Well-being and Life Satisfaction
主要400の選定
専門家判断(古典・定番)

被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。

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データ提供元:Semantic Scholar(Allen Institute for AI)、OpenAlex(OurResearch)、J-STAGE(JST)、Crossref
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