幸福は異なるタイプに分かれるのか?快楽的幸福とエウダイモニア的幸福の比文化的検討
Different types of well-being? A cross-cultural examination of hedonic and eudaimonic well-being.
D. Disabato, Fallon R. Goodman, T. Kashdan et al.(2016)Psychological Assessment, 28(5), 471–482
快楽的幸福とエウダイモニア的幸福は自己報告では潜在相関0.96とほぼ区別できず、単一の構成概念とみなす方が適切だと示した。
要旨根拠:抄録
快楽的幸福(=ポジティブ感情や欲求充足)とエウダイモニア的幸福(=意味や潜在能力の発揮)が1つの構成概念か、関連する2つの次元かを検討した。大規模な国際サンプルを用い、Dienerの主観的幸福感とRyffの心理的幸福感の関係を分析した。両者の潜在相関(=測定誤差を除いた相関)は.96で、弁別的妥当性の証拠はほとんど見られなかった。好奇心や感謝などの関連変数との関係も類似しており、違いは希望、意味志向、グリットとの関連のみであった。世界7地域の下位サンプルでも同様の結果が得られた。自己報告では両者は1つの上位概念とみなすのが妥当だが、エウダイモニアの尺度には意味ある目標志向という独自の側面が含まれうる。
研究のつながり
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先行研究(この論文が引用している) 15本
- W0003 目標追求の「何を」と「なぜ」――人間の欲求と行動の自己決定 Deci(2000) Psychological Inquiry 主要400 被引用 31,269
- W0005 人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale) Diener(1985) Journal of Personality Assessment 主要400 被引用 31,990
- W0013 幸福がすべてか?――心理的幸福感の意味の探究 Ryff(1989) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 14,608
- W0017 幸福と人間の潜在力について:快楽主義的・エウダイモニア的ウェルビーイング研究のレビュー Ryan(2001) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 11,279
- W0025 心理的幸福感の構造再考 Ryff(1995) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 9,953
- W0049 人生の意味尺度(MLQ):人生の意味の存在と探求の測定 Steger(2006) Journal of Counseling Psychology 主要400 被引用 4,717
- W0072 主観的幸福の尺度:信頼性と構成概念妥当性の予備的検証 Lyubomirsky(1999) Social Indicators Research 主要400 被引用 4,087
- W0090 心理的ウェルビーイング再訪:科学と実践の進展 Ryff(2013) Psychotherapy and Psychosomatics 主要400 被引用 2,649
- W0104 精神疾患か、精神的健康か:完全な健康状態モデルの公理の検証 Keyes(2005) Journal of Consulting and Clinical Psychology 主要400 被引用 2,963
- W0109 汝自身を知り、汝自身になれ:心理的ウェルビーイングへのエウダイモニア的アプローチ Ryff(2008) Journal of Happiness Studies 主要400 被引用 3,018
- W0111 幸福の追求:持続的な変化の構造 Lyubomirsky(2005) Review of General Psychology 主要400 被引用 3,220
- W0130 ウェルビーイングの最適化:2つの研究伝統の実証的な出会い Keyes(2002) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 3,299
ほか 3 件
後続研究(この論文を引用している) 1本
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- Psychological Well-being and Life Satisfaction
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