ボランティア活動が参加者の社会的・精神的・身体的健康とウェルビーイングに与える効果:アンブレラ・レビュー
Exploring the Effects of Volunteering on the Social, Mental, and Physical Health and Well-being of Volunteers: An Umbrella Review
B. Nichol, Rob Wilson, Ângela Rodrigues et al.(2023)VOLUNTAS - International Journal of Voluntary and Nonprofit Organizations, 35(1), 97–128
ボランティア活動は社会的・精神的・身体的健康に益があり、特に死亡率低下と機能向上の効果が大きいことを示した。
要旨根拠:抄録
ボランティア活動は組織や受け手だけでなく、活動する本人にも利益をもたらす可能性がある。本研究はその利益と調整要因を検討したアンブレラ・レビュー(=複数の系統的レビューをさらに統合するレビュー)である。11のデータベースから2022年7月までに公表された系統的レビューを検索し、28本を採用してAMSTAR 2で質を評価した。参加者は主に米国の高齢者で、レビュー間の重複は少なかったが質は全般に低かった。社会・精神・身体の全領域で利益が見られ、死亡率の低下と機能の向上が最も大きな効果を示した。高齢であること、振り返り、宗教的な活動、利他的な動機が利益を最も一貫して高めており、社会的処方としてボランティアへの紹介が推奨されている。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0419 Thoits(2001)のボランティアとウェルビーイングの相互関係研究と、W1096 Hui(2020)の向社会的行動とウェルビーイングのメタ分析を土台にしている
- 後続・発展W1410 Kim(2020)が高齢者のボランティア活動とその後の健康・幸福の関連を多数のアウトカムで縦断的に示し、W0776 Morrow-Howell(2003)とW0918 Greenfield(2004)も高齢者での保護効果を報告している。ただし証拠の多くは観察研究で、因果の確定には限界がある
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 3本
- W1096 親切の報酬?向社会性とウェルビーイングの関連に関するメタ分析 Hui(2020) Psychological bulletin 主要400 被引用 315
- W0021 経験されたバーンアウトの測定 Maslach(1981) Journal of Organizational Behavior 被引用 13,906
- W0419 ボランティア活動とウェルビーイング Thoits(2001) Journal of Health and Social Behavior 被引用 1,620
後続研究(この論文を引用している)
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- 論文ページ
- https://doi.org/10.1007/s11266-023-00573-z
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- DOI
- 10.1007/s11266-023-00573-z
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 26.6 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 141(うち影響引用 2)・ OpenAlex 150
- 年あたり被引用
- 35.2
- FWCI
- 68.2(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Nonprofit Sector and Volunteering
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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