低中所得国における現金給付が主観的ウェルビーイングとメンタルヘルスに与える影響の系統的レビューとメタ分析
A systematic review and meta-analysis of the impact of cash transfers on subjective well-being and mental health in low- and middle-income countries
J. McGuire, Caspar Kaiser, A. Bach-Mortensen(2022)Nature Human Behaviour, 6(3), 359–370
45研究のメタ分析で、低中所得国の現金給付が受給者の主観的ウェルビーイングとメンタルヘルスを小さいながら有意に改善することを示した。
要旨根拠:抄録
現金給付は経済的困窮を和らげる拡張性の高い介入として注目され、低中所得国ではその主観的ウェルビーイングとメンタルヘルスへの影響を評価した研究が蓄積していた。本研究は45研究、約11万7千人を対象に、系統的レビュー、質の評価、メタ分析を行った。平均2年の追跡後、現金給付は受給者の主観的ウェルビーイング(効果量d=0.13)とメンタルヘルス(d=0.07)に小さいが統計的に有意な正の効果を示した。給付額は、従前の所得に対する相対額でも絶対額でも、効果の大きさの強い予測因子であった。健康や所得など他の成果への効果とあわせ、現金給付が人々の生活を改善するという根拠を示し、介入間比較のための研究を提言している。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 5本
- W0016 主観的幸福感 Diener(1984) Psychological bulletin 主要400 被引用 14,738
- W0108 高所得は人生評価を高めるが感情的ウェルビーイングは高めない Kahneman(2010) Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 主要400 被引用 3,013
- W0263 所得・健康・ウェルビーイングの世界比較:ギャラップ世界調査からのエビデンス Deaton(2008) Journal of Economic Perspectives 主要400 被引用 1,728
- W0444 主観的ウェルビーイング科学の進展と未解決の問い Diener(2018) Collabra: Psychology 主要400 被引用 946
- W1028 世界の幸福、所得の飽和点、転換点 Jebb(2018) Nature Human Behaviour 主要400 被引用 346
後続研究(この論文を引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1038/s41562-021-01252-z
- 無料で読めるか
- × 有料(非OA)
- DOI
- 10.1038/s41562-021-01252-z
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 22 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 123(うち影響引用 4)・ OpenAlex 186
- 年あたり被引用
- 24.6
- FWCI
- 10.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Financial Literacy, Pension, Retirement Analysis
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 幸せに効くこと現金給付(無条件現金給付)使い道を縛らない現金給付は、小さいけれど確かに幸福を上げます
- 幸せに効くこと現金給付・ボーナス的臨時収入臨時のお金は幸福を少し上げる。額が大きいほど効く
- 名言集感情的な幸福は年収約7万5千ドルまでは所得とともに高まるが、それ以上では頭打ちになるダニエル・カーネマン
- 禅語百選吾唯足知私は、足りていることを知っている。欲望を追いかける前に、すでに満ちていることに気づく。
- 名言集GDPは、人生を価値あるものにしているもの以外の、すべてを測っているロバート・F・ケネディ
- 調査・報告書ユニセフ・イノチェンティ研究所 レポートカード(先進国の子どものウェルビーイング)OECD・EUの国々の子どもの幸福度を、心の健康・体の健康・スキルの3分野で順位づける報告書。
- 発達マップ個人で受けた後の有効な取り組み(処方)5つの発達段階で比べた表・幸福度診断(WBC)の分解
- 思想マップ悩み相談:SNSの『いいね』が気になる。承認されないと不安自分・まず読むなら ストア派/アドラー(個人心理学)/仏教(上座部)
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →