幸せに効くことリスト

幸福↑ 幸せを高める 確度Aメタ分析あり

現金給付(無条件現金給付)

政府・NGOによる使途を限定しない現金の給付(主にLMIC)

使い道を縛らない現金給付は、小さいけれど確かに幸福を上げます

幸せへの効果の大きさ

人生満足度(SWLS)
△弱い/条件しだい

SWB(人生満足・幸福感等)にd=.13(45研究、N=116,999、平均2年追跡、メタ分析、McGuire 2022)。給付額(相対・絶対)が効果量を強く予測。記号は規則上△だが政策介入としては意味のある大きさ

感情のバランス(PANAS)
△弱い/条件しだい

NA低減が主:抑うつ・不安にd=−.10(RCT 17本、N=26,794、Wollburg 2023)。無条件給付はd=−.14で条件付きより大。給付終了後2-9年では効果消失(d=−.05, ns)

ほかの幸福度指標
メンタルヘルス総合d=.07(McGuire 2022)。若年者の内在化問題OR 0.72(Zaneva 2022)。所得・消費・就学など経済アウトカム(確立)
なぜ効くのか
金銭的ストレスの緩和、消費・投資の選択肢拡大、尊厳と自律性(使途の自由)
幸せの4因子
なんとかなる なんとかなる:経済的安心の直接供給

こうすると更に効く

McGuire et al.(2022)のメタ分析(45研究・N=116,999)ではSWBにd=.13、Wollburg et al.(2023)のRCTメタ(17本)では抑うつ・不安にd=−.10で、無条件給付(d=−.14)は条件付きより効果が大きく、給付額(相対・絶対)が効果を強く予測しました。若年者の内在化問題もOR 0.72(Zaneva et al., 2022)。経路は金銭的ストレスの緩和、選択肢の拡大、使途の自由による尊厳と自律性です。介入として読むと、効きやすいのは低・中所得国の貧困層で、給付が十分な額で継続しているとき。給付終了後2〜9年で効果は消える(d=−.05, ns)ので、一時金より継続性が重要です。

気をつけること

エビデンスはLMIC(低・中所得国)のRCT・準実験が主で因果性は高いですが、高所得国への一般化は限定的です(米国の保証所得RCTは小規模)。効果量は△相当で、政策介入としては意味があっても個人レベルで劇的ではありません。効果は給付額と継続性に依存し、終了後は減衰します。既存の「所得」「ベーシックインカム」の行とは別の、政策介入としての行です。

最初の一歩

個人としては、自分が受けられる給付や手当を知らずに申請していないことがないか、今週一度調べてみるのが現実的な一歩です。関心があれば現金給付型の支援団体を調べてみるのも本行の活かし方でしょうか。

主要な研究

  • A systematic review and meta-analysis of the impact of cash transfers on subjective well-being and mental health in low- and middle-income countries(McGuire et al., 2022, Nat Hum Behav)
  • Do cash transfers alleviate common mental disorders in low- and middle-income countries? A systematic review and meta-analysis(Wollburg et al., 2023, PLoS One)
  • The Impact of Monetary Poverty Alleviation Programs on Children's and Adolescents' Mental Health: A Systematic Review and Meta-Analysis Across Low-, Middle-, and High-Income Countries(Zaneva et al., 2022, J Adolesc Health)

メモ:エビデンスはLMICのRCT・準実験が主で因果性は高いが高所得国への一般化は限定的(米国の保証所得RCT、Stockton:West & Castro 2023は小規模)。効果は給付額と継続性に依存し、終了後は減衰。『所得』『ベーシックインカム』の既収載行と弁別

原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。

同じ「政治・制度・政策」の項目

つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの

内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →

あわせて読む 世界の主要ウェルビーイング研究 → ここで挙げた要因の土台になっている研究を。著名論文2,358本の要旨・研究の系譜・28の概念。 言葉で味わう 幸せの名言集 → 古今東西1,160の名言を幸せの4因子で。研究とのつながりつき。
効果の大きさ・書誌は、代表的なメタ分析などから整理した値です。相関は因果を意味しません。確度C・Dは根拠が弱いことを示しています。読み物の4項目(一言でいうと/こうすると更に効く/気をつけること/最初の一歩)は、各項目の根拠をもとにAI(Claude)を活用して作り、はぴテックが確認しました。 一覧(PDF・60ページ) / 読み物版(PDF・315ページ) / データ(Excel) v2.7
© 株式会社はぴテック