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報告書・指針毎年データ:集計表のみ

荒川区民総幸福度(GAH)に関する研究報告書と区民アンケート調査(荒川区自治総合研究所・荒川区)

Gross Arakawa Happiness(GAH)

公益財団法人荒川区自治総合研究所・荒川区

東京都荒川区が区民の幸福実感を独自の46指標で毎年測り、区政に生かす自治体の取り組み。
対象
荒川区在住の18歳以上(区民アンケート)
規模
4,000人に配布・1,700人回収(2025年度調査で)
方法
横断調査
頻度・期間
毎年(2013年〜2025年)・例年3月ごろ発表
幸福の測り方
「あなたは、幸せだと感じますか?」(5段階)を最上位の幸福実感度とし、6分野の指標と合わせて46指標
データの入手
集計表のみ city.arakawa.tokyo.jp/a001/kouhou/koucho… ↗

幸せだと感じる人の割合(「あなたは、幸せだと感じますか?」5段階の上位2つ)の推移

荒川区在住の18歳以上の区民(回答者:2021年1,860人、2022年1,739人、2023年1,607人、2024年1,562人、2025年1,700人)(%)・各年版の公式資料から
52.453.855.353.452.455.32122232425

各年度の無作為抽出による郵送・電子申請調査。2025年度の標本誤差は比率50%前後で±2.4ポイント。

どんなレポートか

荒川区民総幸福度(Gross Arakawa Happiness:GAH、グロス・アラカワ・ハッピネス)は、東京都荒川区が区民の幸せを区政の目標に据えて進める取り組みである。区は荒川区基本構想のもと、だれもが幸せを実感できるまち「幸福実感都市あらかわ」の実現を掲げている。GAHは、区民の幸福実感を測る指標を作り、それを測定・分析して、より良い区政運営につなげる仕組みである。指標の土台は、公益財団法人荒川区自治総合研究所が2011年・2012年の中間報告書で提案した。区民アンケートは平成25年(2013年)度から続き、令和7年(2025年)7月から9月にかけて12回目の調査が行われた。結果は行政評価の指標に取り入れられ、さまざまな施策の立案に使われている。

何をどう測っているか

指標の最上位には「あなたは、幸せだと感じますか?」という問いを置き、5段階で答えてもらう。これを幸福実感度とし、荒川区基本構想の6つの都市像に対応した「健康・福祉」「子育て・教育」「産業」「環境」「文化」「安全・安心」の6分野の指標と合わせて46指標で構成する。研究所は主観指標(本人の感じ方)と客観指標(統計などの数値)を区別し、指標を一つの数字にまとめず、属性ごとに分けて分析する方針をとる。2025年度調査は、住民基本台帳から18歳以上の区民4,000人を層化2段無作為抽出(地域などで層に分けたうえで2段階でくじ引きのように選ぶ方法)で選び、2025年7月30日〜9月1日に郵送で配布し、礼状兼督促はがきも送った。回答は郵送(1,030件、60.6%)と電子申請(667件、39.2%)などで集め、1,700件、回収率42.5%となった。調査票は日本語・英語・簡体中国語・ハングルの冊子とインターネット版(日本語)で、総設問数は71問(自由記述3問、属性を尋ねるフェイスシート15問を含む)である。各年の報告は単純集計の冊子と、地域・性別・年齢・居住年数・家族構成・住まい・職業・配偶者・世帯年収・子どもの年齢などで分けたクロス集計表の2本立てで公開されている。

これまでの歩み

調査は平成25年度に始まり、公式ページには平成25年度から令和元年度までと、令和3年度以降の結果が掲載されている(令和2年度の結果は一覧にない)。初期の平成25年度・26年度のクロス集計表は1冊にまとめて2015年3月に公表され、たとえば「体を動かしたり運動したりすることができていると思いますか?」「健康的な食生活を送ることができていると感じますか?」といった健康分野の設問を、地域や年代別に細かく示している。8回目にあたる2021年度は1,860人が回答し、幸せだと≪感じる≫(5段階の上位2つ)は53.4%、≪感じない≫(下位2つ)は8.9%だった。2022年度は1,739人が回答し、≪感じる≫は52.4%で、交通の便を良いと感じる人が68.5%にのぼる一方、地域が災害に強いと感じない人は54.1%だった。2023年度は1,607人が回答し、≪感じる≫53.9%、自由記述では約5割が幸せに重要なこととして「身体の健康・医療介護」を挙げ、不安の第1位は「仕事・経済状況」だった。2024年度は1,562人で≪感じる≫53.5%、重要な分野で「健康・福祉」30.7%と「安全・安心」29.4%がほぼ並んだ。2025年度は1,700人が回答し、≪感じる≫は55.3%、≪感じない≫は9.2%である。

分かってきたこと

幸せだと感じる区民は5割強で安定している

「幸せだと感じますか?」に上位2つを選んだ人は、2021年度53.4%、2022年度52.4%、2023年度53.9%、2024年度53.5%、2025年度55.3%と、5割強の水準が続いている。下位2つの≪感じない≫は8.6〜9.2%の範囲にとどまる。2023年度の内訳では最も多い回答が「4」の37.7%で、中間の「3」も29.9%ある。幸せだと感じる人が感じない人を大きく上回る一方、どちらとも言えない層も約3割いる。

幸せにとって重要な分野は「健康・福祉」と「安全・安心」

6分野のうち幸せにとって最も重要な分野の第1位には、毎年「健康・福祉」が最も多く挙げられている(2021年度34.7%、2022年度33.1%、2023年度33.9%、2024年度30.7%、2025年度33.9%)。2位は「安全・安心」で、2024年度には29.4%と「健康・福祉」にほぼ並んだ。2023年度の自由記述でも、約5割が幸せに重要なこととして「身体の健康・医療介護」を挙げている。

重視される防災面で実感が伴っていない

「安全・安心」は重要視される一方、地域が災害に強いと「感じない」人は2022年度54.1%、2024年度55.1%、2025年度54.2%と、毎年半数を超えている。2025年度の報告は、災害時の助け合いや地域に頼れる人の存在についても、否定的な回答が肯定的な回答を上回ったと示している。対照的に、2022年度には地域の交通の便を良いと感じる人が68.5%と多かった。

幸せを感じない人ほど仕事や経済の悩みを記す傾向

2022年度の自由記述の分析では、幸せを感じない人ほど「仕事・経済状況」に関する記述が多い傾向が示されている。2023年度も、不安の第1位は「仕事・経済状況」だった。健康が幸せの重要事項として挙がる一方、不安の中心は暮らしの経済面にある。

日本の結果

この調査は日本の一自治体である東京都荒川区の区民だけを対象としている。2025年度は18歳以上の区民1,700人が回答し、幸せだと≪感じる≫は55.3%、≪感じない≫は9.2%である。回答者は女性55.5%、男性42.7%で、居住20年以上の人が53.3%を占め、外国籍の回答者は60人(3.5%)である。区は住民の主観的な幸福実感を毎年測り、行政評価に組み込むという、自治体による幸福指標づくりの例となっている。

各年版(5)

  • 2025 令和7年度荒川区民総幸福度(GAH)に関する区民アンケート調査≪集計結果≫ この号を読む → 東京都荒川区が「幸福実感都市あらかわ」をめざして毎年行う、荒川区民総幸福度(Gross Arakawa Happiness:GAH)に関する区民アンケートの令和7年度集計結果である。18歳以上の区民1,700人が回答し、「あなたは、幸せだと感じますか?」に5段階の上位2つ(≪感じる≫)と答えた人は55.3%、下位2つ(≪感じない≫)は9.2%だった。幸せにとって重要な分野の第1位は「健康・福祉」(33.9%)で、「安全・安心」(27.8%)が続いた。一方、安全・安心の分野では、地域が災害に強いと「感じない」人が54.2%にのぼるなど、重要視される分野で実感が伴わない項目が目立つ。
  • 2024 令和6年度荒川区民総幸福度(GAH)に関する区民アンケート調査≪集計結果≫ この号を読む → 東京都荒川区が「幸福実感都市あらかわ」をめざして毎年行う、荒川区民総幸福度(グロス・アラカワ・ハッピネス=GAH)区民アンケートの令和6年度集計結果である。18歳以上の区民1,562人が回答し、「あなたは、幸せだと感じますか?」に5段階の上位2つ(「5」「4」)を選んだ人は53.5%で、下位2つの8.6%を大きく上回った。6分野のうち幸せにとって最も重要な分野としては「健康・福祉」(30.7%)と「安全・安心」(29.4%)がほぼ並んだ。一方、災害への強さや地域に頼れる人の実感は低く、「感じない」が「感じる」を大きく上回った。
  • 2023 令和5年度荒川区民総幸福度(GAH)に関する区民アンケート調査≪集計結果≫ この号を読む → 東京都荒川区が「荒川区民総幸福度(グロス・アラカワ・ハッピネス:GAH)」の取組の一環として毎年行う区民アンケートの、令和5年度(2023年度)の集計結果である。18歳以上の区民1,607人が回答し、「あなたは、幸せだと感じますか?」に5段階で4か5と答えた≪感じる≫は53.9%、1か2の≪感じない≫は8.7%だった。幸せにとって重要な分野の第1位は「健康・福祉」(33.9%)、次いで「安全・安心」(25.6%)である。自由記述では、幸せにとって重要なこととして約5割が「身体の健康・医療介護」を挙げた一方、不安の第1位は「仕事・経済状況」だった。
  • 2022 令和4年度荒川区民総幸福度(GAH)に関する区民アンケート調査≪集計結果≫ この号を読む → 東京都荒川区が、区民の幸福実感を測る「荒川区民総幸福度(GAH:グロス・アラカワ・ハッピネス)」の取組の一環として行った令和4年度の区民アンケートの集計結果である。いちばんの話題は、問14「あなたは、幸せだと感じますか?」に対し、5段階の上位2つ(≪感じる≫)を選んだ人が52.4%、下位2つ(≪感じない≫)が8.8%だったことである。6分野のうち幸せにとって最も重要な分野(第1位)には「健康・福祉」(33.1%)を挙げた人が最も多く、「安全・安心」(24.8%)が続いた。自由記述では、幸せを感じない人ほど「仕事・経済状況」に関する記述が多い傾向も示されている。
  • 2021 令和3年度荒川区民総幸福度(GAH)に関する区民アンケート調査≪集計結果≫ この号を読む → 東京都荒川区が「幸福実感都市あらかわ」をめざして進める荒川区民総幸福度(グロス・アラカワ・ハッピネス:GAH)の区民アンケートについて、令和3年度の集計結果をまとめた号である。平成25年度に始まったこの調査の8回目にあたり、18歳以上の区民1,860人が回答した。「あなたは、幸せだと感じますか?」に5段階の上位2つ(「5」と「4」)で答えた≪感じる≫は53.4%、下位2つの≪感じない≫は8.9%である。幸せにとって重要な分野の第1位には「健康・福祉」(34.7%)が最も多く挙げられ、「安全・安心」(26.9%)が続いた。

どう読む・どう使う

区政の場面では、調査結果が行政評価の指標として使われ、施策の立案の根拠となる。とくに防災のように「重要だが実感が低い」分野を見つけ、優先課題を考える材料になる。クロス集計表を使えば、地域・年代・家族構成・世帯年収などの層ごとに実感の違いを確かめられる。他の自治体にとっては、主観と客観の指標を分け、一つの数字に丸めずに分野別に追う設計の参考例となる。冊子は区役所地下1階情報提供コーナー、ゆいの森あらかわ、各図書館でも閲覧できる。

読むときの注意

一つの区の調査であり、全国の数字や他の自治体の結果とは単純に比べられない。指標は荒川区の基本構想の分野に合わせて作られており、共通の尺度ではない。2025年度の回収率は42.5%で、年代別では18・19歳22.5%、20代24.5%に対し70代61.0%と差が大きく、回答者の偏りに注意が要る。報告書によれば回答1,700人で比率50%前後の標本誤差は±2.4ポイントであり、年ごとの1〜2ポイントの変化は誤差の範囲と重なる。

確認日:2026-10-07。URL・数字は公式の資料で確かめたものです。解説は、公式ページと報告書本文に書かれていることだけをもとにAIが書き、数字が元資料にあることを照合しています。

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