教師の自己効力感と、それが授業過程、生徒の学業適応、教師のウェルビーイングに及ぼす影響
Teacher Self-Efficacy and Its Effects on Classroom Processes, Student Academic Adjustment, and Teacher Well-Being
M. Zee, H. Koomen(2016)Review of Educational Research, 86(4), 981–1015
40年分・165本の研究を統合し、教師の自己効力感が授業の質、生徒の学業適応、教師のWBと正に関連することを示した。
要旨根拠:抄録
教師の自己効力感(=授業や生徒指導をうまくやれるという教師自身の信念)の研究は40年の蓄積があるが、その帰結の全体像は整理されていなかった。本研究は、教師の自己効力感が授業過程の質、生徒の学業適応、教師の心理的ウェルビーイングにどのような影響を与えるかを、基準に基づくレビューで統合した。165本の論文が分析対象となった。教師の自己効力感は、生徒の学業適応、授業の質に関わる教師の行動や実践、そして個人的達成感、職務満足、コミットメントといった教師のウェルビーイングを支える要因と正の関連を示し、バーンアウトの要因とは負の関連を示した。少数の研究では、指導上の支援や学級経営を介した間接的な効果も示された。測定や分析の課題も論じられ、教師支援の手がかりを与えている。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0004 Bandura(1977)を土台に、W0134 Klassen(2010)やW0497 Skaalvik(2010)の教師の自己効力感とバーンアウト研究を統合した
- 後続・発展W0440 Toropova(2020)が学校の労働条件と教師の職務満足を検証し、W1145 Bardach(2021)の統合レビューは教師の心理特性が教師のWBとは関連する一方、生徒の学力との関連は限定的だとした
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 6本
- W0004 自己効力感:行動変容の統一理論に向けて Bandura(1977) Psychology Review 主要400 被引用 56,629
- W0134 教師の自己効力感と職務満足への影響:教師の性別、経験年数、職務ストレス Klassen(2010) Journal of Educational Psychology 主要400 被引用 2,494
- W0265 教師の自己効力感の諸次元と、ストレイン要因・教師集団効力感・教師バーンアウトとの関係 Skaalvik(2007) Journal of Educational Psychology 被引用 1,787
- W0398 職業間で比較した仕事関連ストレスの経験 Johnson(2005) Journal of Managerial Psychology 被引用 1,601
- W0497 教師の自己効力感と教師のバーンアウト:関連の研究 Skaalvik(2010) Teaching and Teacher Education 被引用 1,176
- W0565 教師のバーンアウトと学級経営における自己効力感の縦断研究 Brouwers(2000) Teaching and Teacher Education 被引用 1,210
後続研究(この論文を引用している) 3本
- W0440 教師の職務満足:学校の労働条件と教師特性の重要性 Toropova(2020) Educause Review 被引用 908
- W0701 教育的リーダーシップと分散型リーダーシップが教師の自己効力感と職務満足に及ぼす影響:支援的な学校文化と教師間協働の媒介的役割 Liu(2020) Educational Management Administration & Leadership 被引用 510
- W1145 教師の心理的特性は教師の効果性・ウェルビーイング・定着・対人関係にとって重要か?統合的レビュー Bardach(2021) Educational Psychology Review 被引用 227
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- 論文ページ
- https://doi.org/10.3102/0034654315626801
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- DOI
- 10.3102/0034654315626801
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 79.3 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 1,383(うち影響引用 70)・ OpenAlex 1,760
- 年あたり被引用
- 125.7
- FWCI
- 81.7(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Motivation and Self-Concept in Sports
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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