ポジティブ感情とネガティブ感情の簡便な尺度の開発と妥当性検証:PANAS尺度
Development and validation of brief measures of positive and negative affect: the PANAS scales.
D. Watson, L. Clark, A. Tellegen(1988)Journal of Personality and Social Psychology, 54(6), 1063–1070
ポジティブ感情とネガティブ感情を各10項目で測るPANASを開発し、高い信頼性と妥当性を示した。
要旨根拠:抄録
感情の構造研究では、ポジティブ感情とネガティブ感情が互いに比較的独立した2つの主要な次元として繰り返し見いだされてきた。しかし既存の気分尺度の多くは信頼性が低かったり、収束・弁別妥当性(=関連すべきものと関連し、区別すべきものと区別できるか)が不十分だったりした。そこで著者らは、簡便で実施しやすく信頼性・妥当性の高い尺度として、各10項目からなるPositive and Negative Affect Schedule(PANAS)を開発した。両尺度は内的一貫性が高く、互いにほとんど相関せず、2か月間で適度な安定性を示した。標準データと因子分析、外部基準による妥当性の証拠も示され、感情的幸福の測定の標準的な道具となった。
関係メモ——この研究のその後
- 再現・検証W0117 Crawford & Henry(2004)が英国の大規模非臨床標本で2因子構造と基準値を確認した
- 後続・発展W0116 Watson & Clark(1994)が下位感情を加えたPANAS-Xを公刊し、W0043 Diener(2010)がより短い感情尺度SPANEを提案した
- 日本語版・翻訳一覧外:佐藤・安田(2001)の日本語版PANAS
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
この論文が出てくる研究の系譜
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
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後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0009 今ここにいることの恩恵:マインドフルネスと心理的ウェルビーイングにおけるその役割 Brown(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 13,431
- W0015 二つの感情調整プロセスの個人差:感情、対人関係、ウェルビーイングへの含意 Gross(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 11,790
- W0029 簡易レジリエンス尺度:立ち直る力の評価 Smith(2008) International Journal of Behavioral Medicine 主要400 被引用 6,111
- W0039 頻繁なポジティブ感情の効用:幸福は成功をもたらすのか Lyubomirsky(2005) Psychological bulletin 主要400 被引用 7,237
- W0043 新しいウェルビーイング尺度:フラリッシングとポジティブ・ネガティブな感情を測る短縮尺度 Diener(2010) Social Indicators Research 主要400 被引用 4,673
- W0049 人生の意味尺度(MLQ):人生の意味の存在と探求の測定 Steger(2006) Journal of Counseling Psychology 主要400 被引用 4,717
- W0053 ワーウィック・エジンバラ精神的ウェルビーイング尺度(WEMWBS):開発と英国での妥当性検証 Tennant(2007) Health and Quality of Life Outcomes 主要400 被引用 4,427
- W0062 人生満足度尺度(SWLS)のレビュー Pavot(1993) Psychological Assessment 主要400 被引用 5,550
- W0084 ワーク・エンゲージメント:数量的レビューと課題遂行・文脈的業績との関係の検証 Christian(2011) Personnel Psychology 主要400 被引用 2,996
- W0085 何が私たちを幸せにするのか、本当に分かっているのか:主観的幸福感に関連する要因についての経済学文献のレビュー Dolan(2008) Journal of Economic Psychology 主要400 被引用 3,172
- W0089 主観的幸福感:幸福の科学と国民幸福指標の提案 Diener(2000) American Psychologist 主要400 被引用 3,789
- W0092 レジリエンスの高い人はポジティブ感情を使ってネガティブな感情経験から立ち直る Tugade(2004) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 3,898
ほか 3 件
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- Semantic Scholar 41,735(うち影響引用 3,805)・ OpenAlex 32,833
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- 同年同分野で
- 上位 0.5%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 概念枠(A05 感情的幸福(ポジティブ感情・快楽的)の上位3)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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