COVID-19パンデミック初期の主観的ウェルビーイングの個人差と変化
Individual differences and changes in subjective wellbeing during the early stages of the COVID-19 pandemic.
H. Zacher, C. Rudolph(2020)American Psychologist, 76(1), 50–62
ドイツでパンデミック初期に生活満足度と感情が低下し、統制可能性の評価や積極的対処が高い満足度と関連することを示した。
要旨根拠:抄録
COVID-19は多くの人の生活に大きな影響を与えた。本研究は2019年12月から2020年5月までの主観的ウェルビーイングの変化と、ストレスの評価の仕方やコーピング(=ストレスへの対処法)が個人差や変化とどう関係するかを調べた。ドイツの979人から4時点でデータを集めた。平均すると生活満足度、ポジティブ感情、ネガティブ感情は2019年12月〜2020年3月には変わらず、3月〜5月に低下した。生活満足度は状況を統制できるとの評価、積極的対処、肯定的な捉え直しと正に、脅威の評価などと負に関連した。一方、評価や対処法が変化そのものに与える効果は小さく、多くは有意でなかった。パンデミックには心理的側面があり、実践家は機能的な評価と効果的な対処の力を高める支援をすべきと示唆している。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0005 Diener(1985)のSWLSなどで生活満足と感情を測り、W1826 Restubog(2020)のコロナ禍の感情調整論を参照した
- 後続・発展W0958 Lades(2020)が日々の感情の変化を、W1170 Carstensen(2020)がパンデミック下でも高齢者の感情面の優位が保たれることを示した。W0652 Acoba(2024)はソーシャルサポートと心の健康の関係に展開した
- W1546 Vindegaard(2020)がコロナ禍の心の健康への影響を系統的にレビューした。一覧外:Aknin et al. (2022)は、初期の悪化の後に多くの人が回復したと総括している
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 5本
- W0005 人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale) Diener(1985) Journal of Personality Assessment 主要400 被引用 31,990
- W0496 感情体験は年齢とともに良くなる:10年以上にわたる経験サンプリングに基づく証拠 Carstensen(2011) Psychology and Aging 被引用 1,177
- W0560 単一項目の生活満足尺度の妥当性評価:3つの大規模サンプルの結果から Cheung(2014) Quality of Life Research 被引用 1,054
- W0677 主観的ウェルビーイング研究の新知見と今後の方向性 Diener(2012) American Psychologist 被引用 680
- W0758 ポジティブ・ネガティブ感情尺度の短縮版:地域サンプルにおける因子妥当性と人口統計学的変数間の不変性の評価 Mackinnon(1999) Personality and Individual Differences 被引用 832
後続研究(この論文を引用している) 1本
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- https://doi.org/10.1037/amp0000702
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文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 54.5 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 526(うち影響引用 18)・ OpenAlex 663
- 年あたり被引用
- 75.1
- FWCI
- 43.2(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.3%
- 分野(OpenAlex)
- COVID-19 and Mental Health
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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