感謝介入のシステマティックレビュー:身体的健康と健康行動への効果
A systematic review of gratitude interventions: Effects on physical health and health behaviors.
A. Boggiss, N. Consedine, Jennifer M Brenton-Peters et al.(2020)Journal of Psychosomatic Research, 135, 110165
感謝介入は主観的な睡眠の質を改善する可能性があるが、身体的健康への効果を結論づけるには研究がまだ不足していることを示した。
要旨根拠:抄録
感謝介入は手軽に実施でき、心理的幸福感への効果は一貫して示されてきたが、身体的健康への効果はまちまちだった。本研究は2019年8月までの主要データベースを検索し、感謝介入を無作為化比較で評価し、客観的・主観的な身体的健康や健康行動を測定した研究を系統的に集めた。1,433件から19件を採用し、改訂版コクランのバイアスリスク評価ツールで研究の質を評価した。主観的な睡眠の質は8研究中5研究で改善した。血圧、血糖コントロール、喘息コントロール、食行動は研究数が1件ずつと少ないが改善が見られ、炎症マーカーや自己報告の身体症状は結果がまちまちだった。多くの研究にバイアスの懸念があり、とくに患者集団で感謝と睡眠の関連やその因果メカニズムを調べる研究が必要だと結論づけた。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 7本
- W0095 恵みを数えるか重荷を数えるか:日常生活における感謝と主観的幸福感の実験的検討 Emmons(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 3,378
- W0107 感謝傾向:概念的・実証的な全体像 McCullough(2002) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 3,129
- W0185 ポジティブ心理学介入:無作為化比較試験のメタ分析 Bolier(2013) BMC Public Health 主要400 被引用 1,877
- W0192 感謝とウェルビーイング:レビューと理論的統合 Wood(2010) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 1,979
- W2340 感謝を用いてポジティブな変化を促す――感謝介入の有効性を検討する一連のメタ分析 Dickens(2017) Basic and Applied Social Psychology 主要400 被引用 245
- W0613 心の満ち足り:ポジティブな心理的ウェルビーイングと心血管の健康との関連 Boehm(2012) Psychological bulletin 被引用 874
- W0659 思春期初期における恵みを数えること——感謝と主観的幸福感の実験研究 Froh(2008) Journal of School Psychology 被引用 853
後続研究(この論文を引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1016/j.jpsychores.2020.110165
- 無料で読めるか
- ○ グリーン(リポジトリ等で公開) 無料本文 ↗
- DOI
- 10.1016/j.jpsychores.2020.110165
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 22.1 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 142(うち影響引用 8)・ OpenAlex 167
- 年あたり被引用
- 20.3
- FWCI
- 3.0(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 8.5%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 名言集親切な行為を意図的に行うことは、幸福感を高める最も確実な方法の一つであるソニア・リュボミアスキー
- 幸せに効くことポジティブ心理学介入(総体)幸福を高める練習は本当に効く。ただし効果は『小〜中』で、組み合わせが鍵
- 幸せに効くこと職場感謝介入職場の感謝日記は『誰との関係か』を書くと効きが変わるみたいです
- 名言集睡眠は、脳と身体の健康を毎晩リセットしてくれる、最も効果的な手段であるマシュー・ウォーカー
- 発達マップ個人で受けた後の有効な取り組み(処方)5つの発達段階で比べた表・幸福度診断(WBC)の分解
- 禅語百選和顔愛語和やかな顔と、慈しみのある言葉。何も持たなくても、誰にでもできる最も身近な布施。
- 調査・報告書幸福度に関する研究会報告――幸福度指標試案(内閣府 経済社会総合研究所 幸福度に関する研究会, 2011)主観的幸福感を中心に、経済・健康・関係性の3本柱で日本の幸福度指標を試作した政府の報告。
- 思想マップポジティブ心理学1.0快い感情・没頭・意味・良い関係・達成(PERMA)という測れる要素を、自分の強み(性格の良い面)を使って増やしていけば、幸福(フラーリッシ…
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →