6 属性・境遇122項目
幸福↑ 20混在 14ほぼ無 10幸福↓ 78
年齢・性別などの属性9
年齢、性別、世代、性的指向、身長・容姿・体型、名前など
幸福↑ A 主観的年齢(若く感じる) 実年齢より若く感じる人は、幸福度が高く抑うつも少ない傾向があります 幸福↑ C 身長・体格 背の高さと幸福の関係は、所得と教育でほぼ説明がつく 混在 A 年齢 「中年の谷」は薄れ、いま一番つらいのは若い世代、という最新像に変わっています 混在 B 美容整形・外見への投資 整形は『その部位の満足』は上がるが、人生全体の幸福はまだ分からない 混在 B 世代・出生コホート 米国では若い世代ほどうつが増加。でも「どの世代が幸せか」は一概に言えません 混在 C 身体的魅力・容姿 客観的な美しさと幸福の関係は、思っているよりずっと弱い ほぼ無 A 性別 人生満足の男女差はほぼゼロ、差が出るのは「量」ではなく置かれた条件です ほぼ無 D 名前・名前の好ましさ 名前の好き嫌いと幸福度の関係は、まだ実証されていません 幸福↓ B 性的指向/ジェンダーマイノリティ マイノリティ自体ではなく、差別とスティグマが幸福を削る
文化・アイデンティティ9
文化的背景、移民世代、言語、宗教、個人主義/集団主義、性役割態度、身体イメージ
幸福↑ A 身体イメージ・身体満足 自分の体への不満は人生満足をはっきり下げる、鍵は見た目より「受け入れ方」 幸福↑ B 移民世代/文化変容(バイカルチュラリズム) 『どちらか』ではなく『どちらも』でいられる人が、いちばん適応する 幸福↑ B 個人主義/集団主義(文化次元) 個人主義の国は幸福度が高めだが、豊かさを差し引くと差は縮む 幸福↑ B 文化的自己観 文化は幸福の高さより『幸福の形』を決めている 幸福↑ C 多言語話者・バイリンガル 幼少期からの二言語使用は、子どもの情緒・行動問題が少なめ。低所得家庭で特に 混在 B 性役割態度(伝統的 vs 平等主義) 平等主義なら幸せ、ではない。態度と現実の「一致」が鍵 混在 C 言語マイノリティ 言語の少数派がつらいかは文脈しだい。制度で守られていれば影響はほぼなし 混在 C 宗教的マイノリティ 少数派の宗教に属することは、排除のリスクとコミュニティの支えが同時にある ほぼ無 B 宗教的改宗 宗教に入っても離れても、幸福度は意外と変わらないみたいです
体質・遺伝・ホルモン18
遺伝、セットポイント、知能、クロノタイプ、ホルモン、炎症・コルチゾールなどの生物学的マーカー、体力・筋力
幸福↑ A 遺伝・セットポイント 幸福の遺伝率は約36%、つまり残りの6割以上は環境と行動の余地があるんです 幸福↑ A 遺伝的幸福度と外向性・神経症傾向の媒介 幸福の遺伝は「性格を通して」効く、つまり気質を知ることが活かし方の入口です 幸福↑ A 握力・筋力 握力が強い人ほど落ち込みにくい。ただし筋力は「健康の体温計」 幸福↑ A 歩行速度 歩くのが遅くなるのは、心の元気が下がるサインかもしれない 幸福↑ A 朝型・夜型(クロノタイプ) 夜型は少し落ち込みやすい。でも効果は小さく、リズムの問題かも 幸福↑ B 体力・心肺フィットネス(身体的能力) 体格ではなく『動ける体』が、気分と自信を底上げする 混在 A テストステロン水準(内因性) テストステロンの低さが不幸の『原因』だという証拠は、意外と弱い 混在 B ホルモン避妊薬 避妊薬と気分の関係は人それぞれ。思春期と使い始めは要注意 ほぼ無 A 認知機能/知能(IQ) 頭の良さと幸せは、個人レベルではほとんど関係ないんです ほぼ無 A 利き手 左利きだから落ち込みやすい、ということはなさそうです ほぼ無 B 血液型 血液型と性格・幸福の関連は、大規模調査で否定されています ほぼ無 B セロトニントランスポーター遺伝子(5-HTTLPR) 「幸せ遺伝子」は見つからなかった。幸福の遺伝は無数の微小効果 ほぼ無 C オキシトシン(内因性) 「愛情ホルモンが多いほど幸せ」は通俗理解。血中濃度と抑うつに関連なし 幸福↓ A 甲状腺機能異常 甲状腺の不調は気分を乱すが、関連は思ったより小さく、治療で戻りやすい 幸福↓ A コルチゾール(HPA軸) 「ストレスホルモンが高い」より、朝高く夜低いリズムの乱れが問題 幸福↓ B 慢性炎症(IL-6/CRP) 体の中の静かな炎症が、気分を鈍らせることがある 幸福↓ B 鉄欠乏・貧血 鉄が足りないと疲れて落ち込みやすい。まず血液検査を 幸福↓ B 男性更年期/低テストステロン(臨床) 臨床的な低テストステロンは活力やQOLを下げる。でも補充でうつは治らないみたい
体の病気・痛み31
慢性疾患、がん、痛み、感覚障害、主観的健康、肥満、睡眠障害、口腔の健康
幸福↑ A 主観的健康感 「自分は健康だ」と感じていることが、幸福感にしっかり効いています 幸福↑ A 口腔健康(歯の喪失・口腔疾患) 歯の健康は、食べる・話す・笑うを通じて生活の質にじわっと効く 混在 B がんサバイバーシップ がんの後の幸福は、落ちて戻り、ときに成長する人もいる 混在 B 認知症(本人) 認知症でも幸せは保たれうる。鍵は記憶力より関係性と役割 幸福↓ A 慢性疾患・障害 「どうせ慣れる」も「もう無理」も違う、適応は起こるけれど完全ではないんです 幸福↓ A 肥満/高BMI 肥満が幸福を下げる主因は体重そのものより、周囲のまなざしと自分責めのようです 幸福↓ A 心血管疾患(心疾患・脳卒中) 心臓や脳の病気は幸福を下げるけれど、前向きな感情は予後を守る側にも働きます 幸福↓ A 睡眠障害・不眠症 眠りと幸福は双方向。よく眠れた人は、後の幸福感も少し高い 幸福↓ A 皮膚疾患(乾癬・重症ざ瘡・アトピー) 見える皮膚の病気は、かゆみと『見られる苦痛』の両方で心を削る 幸福↓ A 片頭痛・慢性頭痛 月15日を超える頭痛では、約半数にうつか不安が併存する 幸福↓ A 線維筋痛症・慢性疲労症候群 線維筋痛症では約半数にうつ・不安。『気のせい』と扱われる苦しさも重なる 幸福↓ A COPD・喘息 息苦しさは不安と抑うつを呼び、抑うつはまた呼吸を悪くする 幸福↓ A 慢性腎臓病・透析 透析のつらさは症状だけでなく、週3回の時間と役割の拘束にある 幸福↓ A てんかん てんかんのつらさは発作そのものより『いつ起きるか分からない』こと 幸福↓ A HIV感染 HIVそのものより、スティグマと孤立が心をすり減らす 幸福↓ A 過敏性腸症候群・炎症性腸疾患 腸の病気は脳とつながっている。不安と症状は行ったり来たり 幸福↓ A 睡眠時無呼吸 いびきの病気は心にも効く。治療すれば生活の質は戻りうる 幸福↓ A がん(診断直後・治療中) がんのつらさは治療中が山場。1年を過ぎると多くの人は戻ってくる 幸福↓ A 月経困難症・子宮内膜症 心のつらさの正体は「痛み」。痛みを治療することが一番の近道 幸福↓ B 慢性疼痛 痛みは体だけでなく、睡眠と活動を奪って気分を下げる 幸福↓ B 視覚障害・視力低下 見えにくさは『自分でできること』を奪うことで気分を下げる 幸福↓ B 難聴・聴覚障害 聞こえにくさは、会話の壁を通じて孤独と抑うつにつながる 幸福↓ B 2型糖尿病 糖尿病のつらさは数値より『管理し続ける負担』にある 幸福↓ B 関節リウマチ・関節炎 関節の痛みは心も痛める。抑うつは病気の経過も悪くする 幸福↓ B 腰痛 腰痛と落ち込みは双方向。動かなくなるほど悪循環にはまる 幸福↓ B 外傷性脳損傷 脳のけがの後は抑うつが多い。自己像の変化に時間と支えがいる 幸福↓ B 多発性硬化症 多発性硬化症では3割が抑うつ。「進行の不確実さ」が心を揺らす 幸福↓ B パーキンソン病 パーキンソン病の落ち込みは「気の持ちよう」ではなく脳の変化 幸福↓ B 耳鳴り 耳鳴りのつらさは音量より「気になり方」で決まる 幸福↓ B 低体重 やせすぎも落ち込みと関連。BMIと気分はU字です 幸福↓ C 嗅覚障害 においを失うと、食の楽しみと一緒に気分も落ちやすい。ただし関係は双方向です
心の病気・依存16
うつ病、不安症、PTSD、双極性障害、統合失調症、摂食障害、発達障害、依存症
幸福↓ A PTSD PTSDは不安の仲間の中でも生活の質を最も削る、でも治療で確かに改善します 幸福↓ A 不安症/全般性不安(GAD) 止まらない心配と体の緊張は、心の健康と社会生活の両方を大きく削ります 幸福↓ A 抑うつ 抑うつは幸福の最大の負の相関体、施策で何とかするものではなく専門家につなぐものです 幸福↓ A 大うつ病性障害(臨床うつ) 臨床のうつ病は幸福を根こそぎ下げる、だから「本人の気の持ちよう」の話ではありません 幸福↓ A 双極性障害 双極性障害は、症状が落ち着いていても生活の質の低下が続く 幸福↓ A 統合失調症・精神病性障害 統合失調症の幸福を削るのは、症状とスティグマの両方 幸福↓ A 強迫症(OCD) 強迫症は「生活の質」を広く削る。でも治療の効く病気です 幸福↓ A パニック症 発作そのものより「また起きるかも」が行動範囲を狭める 幸福↓ A 社交不安症 人が怖くて避けるほど、つながりと承認の機会を失っていく 幸福↓ A 学習障害・ディスレクシア 読みの困難は心にも響く。失敗の積み重ねが自信を削るから 幸福↓ B アルコール使用障害 お酒と不幸は『どちらが先』ではなく、互いに引っぱり合う 幸福↓ B 摂食障害(AN/BN) 摂食障害では、体より先に『心の生活の質』が大きく下がる 幸福↓ B 神経発達症(ADHD/ASD) 特性そのものより『環境との不適合』が生活の質を下げる 幸福↓ B ゲーム障害 ゲーム障害の3割が抑うつ併存。逃げ場が逃げ場でなくなるとき 幸福↓ B 抑うつの既往(過去のうつ病歴) うつは治った後も再発しやすい。だからこそ「再発予防」が効く領域です 幸福↓ C パーソナリティ障害(特に境界性) 感情の激しい揺れと不安定な関係が、生活の質を長く下げる
妊娠・出産・ライフステージ7
妊娠、不妊、流産、出産、産後うつ、月経、更年期
混在 B 妊娠 妊娠中は平均では幸福度が上がる。でも1割強は抑うつを経験する 混在 B 第1子の誕生 子どもが生まれると幸福度は上がり、2年でもとに戻る 幸福↓ A 周産期・産後うつ 産後の落ち込みは珍しくない、だからこそ「がんばる」より「頼る」が先です 幸福↓ A 更年期・周閉経期 閉経の前後こそうつリスクが上がる時期、症状の重さが幸福を左右します 幸福↓ A 流産・周産期喪失 流産後のうつ・不安リスクは約2倍。『よくあること』で済ませない 幸福↓ B 月経周期・PMS/PMDD 生理前の落ち込みは『気のせい』ではなく、ホルモン感受性の周期的な波 幸福↓ B 不妊・生殖困難 不妊のつらさは『治療の負担』と『見通せなさ』から来る
子ども時代の環境13
幼少期の逆境・貧困・死別、家族構成・出生順位、養育環境、出生時の状態、学業成績、自然体験
幸福↑ B 親の学歴 親の学歴は子どもの心を守る。でも効くのは「学ぶ環境」のほう 幸福↑ B 幼少期の自然接触 子ども時代の緑は、大人になってからの心を守るかもしれない 幸福↑ B 学業成績 成績と幸福の関係はある。でも小さく、プレッシャーをかけると逆効果 混在 A 養子縁組 養子の自尊心は非養子と変わらない。差を決めるのは縁組前の逆境 ほぼ無 B 出生順位・きょうだい構成 『長子は真面目、末っ子は自由』は、大規模データでは出てこない ほぼ無 B 出生季節 生まれ月で幸せは決まらない。差があっても0.1%未満 幸福↓ A 幼少期の逆境体験 子ども時代の逆境は長く影を落とす、でも1人の安定した大人がその影を薄くします 幸福↓ A 低出生体重・早産 早産で生まれた影響は小さく、慎重さとして残ることがある 幸福↓ A ひとり親家庭で育つ ひとり親で育った影響は小さく、鍵は『親の葛藤』のほうにある 幸福↓ A 里親・施設養育 社会的養護を経た大人の3割に精神障害。家庭的な養育への移行が回復の鍵 幸福↓ A 幼少期の親との死別 子ども時代に親を亡くすと、その後の心の病のリスクが上がる 幸福↓ B 子ども期の貧困 子ども期の貧困は長く残る。でも大人になるまでに逆転の余地もある 幸福↓ B 幼少期の転居 引っ越しの多い子ども時代は、つながりの断絶が心に残る
差別の経験6
人種・性・年齢・障害・宗教・体型などへの差別やスティグマの経験
幸福↓ A 人種・民族マイノリティの被差別経験 差別を受けた量に比例して幸福は削られる、守るのは「自分の集団とのつながり」です 幸福↓ A 年齢差別経験 「年だから」という扱いは、本人の心にも体にも効いてしまう 幸福↓ B 体重スティグマ(体型差別経験) 太っていることより『太っていると責められること』が心を傷つける 幸福↓ B 障害者差別経験 障害そのものより「差別・避けられる経験」が心をすり減らす。孤独も2倍に 幸福↓ B 性差別経験 性差別を感じた中高年女性は、6年後も人生満足が低め。孤独も増えます 幸福↓ B 宗教差別経験 宗教を理由にした差別は心身の健康を削る。でも宗教コミュニティは盾にもなります
人生の境遇・出来事13
難民、受刑、犯罪被害、事故、軍務、ヤングケアラー、留学、絶対的貧困など特別な境遇
幸福↑ C 留学経験 留学は性格を変える。神経症傾向が下がり開放性が上がる。カギは新しい支援関係 幸福↑ C 自家用車の保有 車そのものより「自分で移動できる自由」が効く。運転中止で抑うつ約2倍 幸福↓ A 難民・強制移住 移住前のトラウマに、移住後のストレスが積み重なる 幸福↓ A 病気・障害のある子どもを持つ親 親の3割が抑うつの閾値超え。支えとレスパイトが差を分ける 幸福↓ A 絶対的貧困 貧困は心を削り、心の不調はさらに貧困を招く 幸福↓ A パンデミックでの隔離・検疫経験 隔離は心に効く。期間と理由の説明と物資で、ダメージは減らせる 幸福↓ B 退役軍人・軍務経験 軍務そのものより、戦闘派遣と除隊後の「移行期」が心の重荷になるみたいです 幸福↓ B 受刑・刑務所収容 刑務所の中ではうつやPTSDが一般の数倍。ただ収容前の逆境も重なっています 幸福↓ B 犯罪被害経験 犯罪被害は幸福度をはっきり下げる。暴力被害ほど大きく、安全感の回復がカギ 幸福↓ B 交通事故・重傷経験 事故後のPTSDは1か月で約3割、3か月で2割弱。多くの人は時間とともに回復します 幸福↓ B 留学生であること 留学生がつらいのは「留学生だから」ではなく、文化適応ストレスの量しだい 幸福↓ B 家族の依存症 家族の依存症は本人以外もむしばむ。抑うつが2倍、子ども時代の曝露も大人まで響く 幸福↓ B ヤングケアラー 家族の世話を担う子どもは心身も学業も不利。最初の支えは「気づかれること」