宝くじ当選(資産の外生的ショック)
偶然の高額当選による資産増加の長期効果
幸せへの効果の大きさ
生活満足と正(直接測定・5年以上持続)
感情的WBへの効果は弱い
- ほかの幸福度指標
- メンタルヘルス指標は変化小
- なぜ効くのか
- 恒常所得・経済的安心の上昇(≠日々の気分)
- 幸せの4因子
- なんとかなる なんとかなる
こうすると更に効く
宝くじ当選者の長期追跡では、高額当選者の生活満足は5年以上たっても高いままでしたが、感情的な幸福やメンタルヘルスの指標はほとんど変わりませんでした(Lindqvist, Östling & Cesarini, 2020)。仕組みは恒常所得(長期的に見込める収入)と経済的安心感の上昇で、「評価としての幸せ(人生をどう採点するか)」には効くが「日々の気分」には効きにくい、という区別の代表例です。だから一般の人にとっての示唆は、お金は「安心の土台」として使うと効きやすく、気分を上げる目的で使っても効果が薄いということです。急な収入があったときは、使い道を急がず、まず不確実性を減らす方向(貯蓄・借金返済)に回すのがこの研究から学べるコツです。
気をつけること
宝くじは当選が偶然なので、因果の検証としては非常に強い自然実験ですが、通常の所得増加や日本の文化・制度にそのまま当てはめることはできません。感情的WBへの効果は弱く、「お金があれば毎日機嫌よく過ごせる」という期待には応えない結果です。当選額が大きくても人間関係の変化やトラブルが起きることはあり、お金がすべてを解決するわけではありません。経済的に恵まれても気分の落ち込みが続くときは、お金の問題ではないので専門家に相談してください。
最初の一歩
自分の支出を「安心のため」と「気分のため」に分けて眺めてみてください。安心側(貯蓄・保険・借金返済)を少し厚くするのが、この研究から学べる最初の一歩です。
主要な研究
- Long-run effects of lottery wealth on psychological well-being(Lindqvist, Östling & Cesarini, 2020, REStud)
メモ:評価的幸福は上がるが感情的幸福は上がりにくいの代表例
原典と照合済み(2次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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