仲間受容/友人関係(児童・青年期)
友人の数・友情の質・仲間からの受容
幸せへの効果の大きさ
(推定) 友人数・肯定的友情の質・否定的友情の質は抑うつ・孤独と小さいが有意な関連(16メタ, 233研究, 横断・縦断とも)。関連は孤独の方が抑うつより強く、否定的友情の質が最も強い。人生満足直接のメタはなし
NA低減(孤独・抑うつ)が主。効果量は小
- ほかの幸福度指標
- 孤独感(最も関連強)、抑うつ、仲間拒絶は関係性攻撃・被害と正(Casper 2020メタ)、睡眠は肯定的仲間関係と無関連(縦断メタ)
- なぜ効くのか
- 所属欲求充足・自己価値の確認・共同反すう(co-rumination)は負の側面
- 幸せの4因子
- ありがとう ありがとう
こうすると更に効く
233研究を統合したメタ分析で、友人の数・肯定的な友情の質・否定的な友情の質はいずれも抑うつ・孤独と小さいが有意な関連があり、中でも否定的な友情の質が最も強く、関連は抑うつより孤独のほうで強いものでした(Schwartz-Mette et al., 2020)。仲間からの拒絶は関係性攻撃(仲間外れ・陰口)やその被害とも結びつきます(Casper et al., 2020)。効かせるコツは、友人を増やすことより「しんどい友情」を見直すこと。共同反すう(友人同士で悩みを延々と話し続けること)は仲良くても気分を下げる面があるので、悩み話の後に楽しい活動を混ぜると緩和されます。年少ほど関連が強いので、小学生期の友人関係の見守りは特に効きやすいです。
気をつけること
横断も縦断もありますが、関連は双方向で、抑うつが友人関係を悪化させる経路もあります。効果量は小さく、人生満足への直接のメタ分析はありません(△・確度A)。「友達が少ない=不幸」ではなく、1〜2人の良い友人で十分というのがデータの読み方です。親が友人関係に介入しすぎると自律を損なうので、見守りと相談の姿勢が基本です。いじめ被害や孤独感が続くときは、学校や専門家に相談してください。
最初の一歩
周囲(親)ができることは、「友達は多い?」ではなく「一緒にいて楽しい友達はいる?」と1回聞いてみることです。本人ができる小さなことは、しんどい友人関係が1つあるなら、その人と過ごす時間を少しだけ減らすことです。
主要な研究
- Relations of friendship experiences with depressive symptoms and loneliness in childhood and adolescence: A meta-analytic review(Schwartz-Mette et al., 2020, Psychol Bull)
- Relational aggression and victimization during adolescence: A meta-analytic review of unique associations with popularity, peer acceptance, rejection, and friendship characteristics(Casper et al., 2020, J Adolesc)
メモ:関連は双方向(抑うつ→友人関係悪化も)。年少ほど関連が強い。「友人がいること」より「悪い友情がないこと」が効く。既収載「孤独」「いじめ被害」「拒絶感受性」との弁別: 通常範囲の友人関係の量・質
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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