関節リウマチ・関節炎
関節リウマチ(RA)・変形性関節症(OA)等の慢性関節疾患
幸せへの効果の大きさ
(推定) RA患者の大うつ病有病率16.8%・PHQ-9陽性38.8%(メタ分析k=72, N=13,189)。人生満足の直接値なし、抑うつ・QOL低下からの推定
NA増が主: RA患者で抑うつ・不安の有病率が高い。OAでは抑うつ症状19.9%・不安21.3%(k=49, N=15,855)
- ほかの幸福度指標
- 抑うつ(PHQ-9/HADS)・不安・HRQOL(SF-36身体機能)・疼痛・疲労
- なぜ効くのか
- 慢性疼痛・炎症性サイトカイン・機能障害と役割喪失。抑うつはRA転帰も悪化させる双方向性
- 幸せの4因子
- やってみようを損なうなんとかなるを損なう なんとかなる(逆)/やってみよう(逆) 疼痛・機能障害→活動制限→幸福低下
こうすると更に効く
関節リウマチ(RA)の患者では大うつ病16.8%・PHQ-9陽性38.8%(Matcham et al., 2013)、変形性関節症(OA)では抑うつ症状19.9%・不安21.3%(Stubbs et al., 2016)という数字があります。メカニズムは慢性疼痛、炎症性サイトカイン(炎症を起こす体内物質)、機能障害と役割喪失で、抑うつがRAの経過も悪化させる双方向の関係です。だから付き合い方のコツは、痛みと炎症のコントロールを「心のケア」でもあると捉えること、そして活動制限で「やってみよう」が逆向きになるのを、できる範囲の活動と役割を残すことで防ぐことでしょうか。「なんとかなる」が揺らぐ病気なので、治療の見通しを主治医と共有して不確実性を減らすのも緩衝材になります。
気をつけること
RA・OAとも有病率メタで対照群との比較ではなく、OAの非OA比RR=1.17は有意でないため、「OAが抑うつを増やす」直接の証拠は弱く、確度はBです。横断研究が中心で因果は未確定、痛みと気分は双方向です。既収載の「慢性疼痛」「身体疾患一般」と重なります。痛みに伴う落ち込みが続くときは、リウマチ科・整形外科の主治医に心の状態も伝え、必要なら専門家につないでもらってください。
最初の一歩
周囲ができることは、「動かないほうがいい」と決めつけず、本人ができる動きや役割を一緒に探すことです。本人ができる小さなことは、痛みの日記に「気分」の欄を1つ足して、受診で見せることでしょうか。
主要な研究
- The prevalence of depression in rheumatoid arthritis: a systematic review and meta-analysis(Matcham et al., 2013, Rheumatology)
- Prevalence of depressive symptoms and anxiety in osteoarthritis: a systematic review and meta-analysis(Stubbs et al., 2016, Age Ageing)
メモ:RA・OAとも有病率メタであり対照群比較の効果量ではない。OAの非OA比RR=1.17(3研究, 有意でない)で「OAが抑うつを増やす」直接証拠は弱い。慢性疼痛・身体疾患一般の既収載行と弁別要。横断中心で因果は未確定
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「体の病気・痛み」の項目
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 名言集運動は、脳にとって最良の薬であるジョン・レイティ
- 発達マップメンタルダウンの典型的な原因5つの発達段階で比べた表・心の健康と回復
- 名言集痛みは避けられない。しかし、苦しみは選択できるランナーの格言
- 主要研究身体運動と心理的ウェルビーイング:批判的レビューScully(1998)・運動が抑うつ・不安・気分・自尊感情などに与える効果の証拠を批判的に整理し、心理面との関係の複雑さを示した。
- 主要研究孤独、精神疾患、身体的健康の関係:孤独の心理的側面に関するレビューMushtaq(2014)・孤独がうつ病やアルツハイマー病などの精神疾患や、心血管疾患などの身体疾患のリスクと結びつくことを概観した。
- 禅語百選只管打坐ただひたすらに坐る。悟りを得るための手段としてではなく、坐ることそれ自体が、すでに悟りの現れであるとして坐る。
- 発達マップ仕事の苦しみ5つの発達段階で比べた表・人生の歩み
- 思想マップ悩み相談:大切な人を亡くしたお金・将来・まず読むなら 儒教(原始)/キリスト教/ユング(分析心理学)
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →