幸福↓ 幸せを損なう 確度B大規模研究・複数の研究が一致
2型糖尿病
糖尿病罹患と満足低下・抑うつ併存
糖尿病のつらさは数値より『管理し続ける負担』にある
幸せへの効果の大きさ
人生満足度(SWLS)
×負合併症・管理負担で負
感情のバランス(PANAS)
×負負
- ほかの幸福度指標
- 糖尿病特異的QOL・抑うつ
- なぜ効くのか
- 自己管理負担・合併症・うつとの双方向
- 幸せの4因子
- なんとかなるを損なう なんとかなる(逆)
こうすると更に効く
2型糖尿病は、合併症や毎日の自己管理の負担を通じて満足感を下げ、うつの併存が多いことがメタ分析で示されています(Anderson et al., 2001; Ali et al., 2006)。しかもうつがあると管理がおろそかになり、血糖が悪化してまた気分が下がる、という双方向の関係になりやすいんです。だから付き合い方としては、完璧な管理を目指すより『続けられる管理』にすること、食事・運動・服薬を1人で抱えず家族や医療者と分担すること、数値だけでなく気分の状態も診察で話すことが緩衝材になります。糖尿病教室や患者会など、同じ立場の人と工夫を交換できる場も助けになるみたいです。
気をつけること
観察研究が多く、うつが先で糖尿病になりやすくなる逆方向も報告されています。満足感への影響は合併症の有無や管理の負担で大きく変わり、合併症がなく生活が安定している人では差が小さいこともあります。厳しい食事制限や自己叱責を重ねると、かえって継続が難しくなります。心血管疾患など他の慢性疾患とは別の経路の話として読んでください。気分の落ち込みが続くときは、主治医に伝えるか心理の専門家に相談してください。
最初の一歩
本人ができる小さなことは、次の診察で『最近気分はどうか』も一言添えて話してみることです。周囲ができることは、食事を『監視』するのではなく一緒に同じものを食べる機会をつくることでしょうか。
主要な研究
- Ali et al.(2006, Diabetic Med)糖尿病と抑うつのメタ
- Anderson et al.(2001, Diabetes Care)
メモ:慢性疾患総論の下位、心血管とは別
原典と照合済み(2次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「体の病気・痛み」の項目
幸福↑ A 主観的健康感 「自分は健康だ」と感じていることが、幸福感にしっかり効いています 幸福↓ A 慢性疾患・障害 「どうせ慣れる」も「もう無理」も違う、適応は起こるけれど完全ではないんです 幸福↓ A 肥満/高BMI 肥満が幸福を下げる主因は体重そのものより、周囲のまなざしと自分責めのようです 幸福↓ A 心血管疾患(心疾患・脳卒中) 心臓や脳の病気は幸福を下げるけれど、前向きな感情は予後を守る側にも働きます 幸福↓ B 慢性疼痛 痛みは体だけでなく、睡眠と活動を奪って気分を下げる 幸福↓ B 視覚障害・視力低下 見えにくさは『自分でできること』を奪うことで気分を下げる 幸福↓ B 難聴・聴覚障害 聞こえにくさは、会話の壁を通じて孤独と抑うつにつながる 混在 B がんサバイバーシップ がんの後の幸福は、落ちて戻り、ときに成長する人もいる
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 主要研究経口薬で治療する糖尿病患者の回答から開発された心理的ウェルビーイングと治療満足度の尺度Bradley(1990)・2型糖尿病患者向けに抑うつ・不安・ポジティブなウェルビーイングの3下位尺度と治療満足度尺度を開発し、信頼性と妥当性を示…
- 主要研究自己志向的完全主義の2側面と自己評価的抑うつ傾向の関連の検討大谷(2004)・高い目標を追う完全主義は自己評価的抑うつを下げ、失敗を恐れる完全主義は自責を介して高めることを示した。
- 発達マップメンタルダウンの典型的な原因5つの発達段階で比べた表・心の健康と回復
- 発達マップ仕事の苦しみ5つの発達段階で比べた表・人生の歩み
- 名言集まことに、困難とともに、安楽がある。まことに、困難とともに、安楽があるクルアーン
- 思想マップ悩み相談:SNSの『いいね』が気になる。承認されないと不安自分・まず読むなら ストア派/アドラー(個人心理学)/仏教(上座部)
- 禅語百選即心是仏この心がそのまま仏である。仏は遠い彼方の存在ではなく、今ここで見聞きし、思い、感じているこの心に他ならない。
- 調査・報告書仕事と幸福(世界幸福度報告2017 第6章)仕事があること、仕事の種類、職場の特徴が幸福とどう関係するかを世界のデータで調べた章。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →