世界の論文 ・ B02 成長・自己実現・自己決定理論 ・ W0031
主要400 なんとかなる 理論
心的外傷後成長:概念的基盤と実証的エビデンス
TARGET ARTICLE: "Posttraumatic Growth: Conceptual Foundations and Empirical Evidence"
Richard G. Tedeschi, L. Calhoun(2004)Psychological Inquiry, 15(1), 1–18
ひとことで
心的外傷後成長の理論
心的外傷後成長の概念、生じる過程のモデル、実証的知見を体系的に整理した。
要旨根拠:抄録
心的外傷後成長(PTG)の概念と理論的な土台、それを支える実証知見をまとめた論文である。PTGとは、人生の大きな危機と格闘した結果として生じるポジティブな変化を指し、人生への感謝の高まり、より意味のある人間関係、自分の強さの実感、優先順位の変化、豊かな精神的・実存的生活などの形で現れる。著者らは、個人の特性、周囲の支えや打ち明けること、そして何より出来事によって揺らいだ信念を組み立て直す認知的な処理が成長を生むという過程モデルを提案した。PTGは人生の知恵や自分の人生の物語の発達と相互に影響し合う、固定した結果ではなく続いていく過程だとしている。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0037 Tedeschi & Calhoun(1996)のPTGI
- 統合:W0175 Linley & Joseph(2004)が逆境後の肯定的変化をレビューし、W0271 Helgeson(2006)が利得発見と適応の関連をメタ分析した
- 論争自己報告の成長が実際の変化を反映するかには疑問があり、一覧外:Frazier et al.(2009)は自己報告の成長と前後比較での実際の変化がほとんど一致しないことを示した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 6本
- W0037 心的外傷後成長尺度(PTGI):トラウマがもたらすポジティブな遺産の測定 Tedeschi(1996) Journal of Traumatic Stress 主要400 被引用 6,725
- W0048 幻想とウェルビーイング——メンタルヘルスに関する社会心理学的視点 Taylor(1988) Psychological bulletin 主要400 被引用 8,186
- W0057 心理社会的レジリエンスと保護メカニズム Rutter(1987) American Journal of Orthopsychiatry 主要400 被引用 6,628
- W0452 ポジティブ感情とネガティブ感情の双極性について Russell(1999) Psychological bulletin 主要400 被引用 1,577
- W0425 ストレス関連成長の測定と予測 Park(1996) Journal of Personality 被引用 1,652
- W0734 悪いことが良いことに、良いことが悪いことに変わるとき――中年成人と学生のライフナラティブにおける贖いと汚染の連鎖と心理社会的適応との関係 McAdams(2001) Personality and Social Psychology Bulletin 被引用 817
後続研究(この論文を引用している) 9本
- W0068 マインドフルネス:理論的基礎とその有益な効果のエビデンス Brown(2007) Psychological Inquiry 主要400 被引用 3,774
- W0351 職場で繁栄する(スライビング)ことの社会的埋め込みモデル Spreitzer(2005) Organ. Sci. 被引用 1,496
- W0512 COVID-19によるオンライン授業への移行期における語学教師のコーピング方略:ストレス、ウェルビーイング、ネガティブ感情との相関 Macintyre(2020) System (Linköping) 被引用 754
- W0593 健康とウェルビーイングを生み出し維持するシステムとしての人生の目的:統合的で検証可能な理論 McKnight(2009) Review of General Psychology 被引用 882
- W0638 マインドフルネスは気づきを広げエウダイモニックな意味を築く:マインドフルなポジティブ感情調整のプロセスモデル Garland(2015) Psychological Inquiry 被引用 686
- W0679 レジリエンスとは何か Herrman(2011) Canadian journal of psychiatry. Revue canadienne de psychiatrie 被引用 857
- W0755 COVID-19パンデミック下の看護師におけるトラウマ・バーンアウト・心的外傷後成長に関する大規模調査 Chen(2020) International Journal of Mental Health Nursing 被引用 460
- W0858 物質主義的な価値観と目標 Kasser(2016) Annual Review of Psychology 被引用 444
- W1162 物質主義の変化と心理的ウェルビーイングの変化:3つの縦断研究と介入実験からの証拠 Kasser(2014) Motivation and Emotion 被引用 319
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1207/s15327965pli1501_01
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- DOI
- 10.1207/s15327965pli1501_01
文献表記(APA第7版)
Tedeschi, R. G., & Calhoun, L. G. (2004). TARGET ARTICLE: "Posttraumatic Growth: Conceptual Foundations and Empirical Evidence". Psychological Inquiry, 15(1), 1–18. https://doi.org/10.1207/s15327965pli1501_01
影響力の指標
- 著名度スコア
- 97.8 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 6,498(うち影響引用 790)・ OpenAlex 6,250
- 年あたり被引用
- 282.5
- FWCI
- 42.7(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Posttraumatic Stress Disorder Research
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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