世界の論文 ・ A07 適応・セットポイント・遺伝 ・ W0374
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社会的・情動的な加齢
Social and Emotional Aging
S. Charles, L. Carstensen(2010)Annual Review of Psychology, 61(1), 383–409
ひとことで
加齢と感情的幸福
加齢に伴う能力低下と高い感情的幸福という「逆説」を、適応としての加齢という視点で説明する研究動向を整理した。
要旨根拠:抄録
背景として、老化を一方向の衰退とみなすモデルから、適応的な加齢を支える過程や方略に注目する生涯発達モデルへの転換がある。その契機は、生物学的・生理的・認知的な能力の低下を示す知見と、高齢者が概して人生に満足し感情的幸福が比較的高いという知見との鮮明な対比、いわゆる「加齢の逆説」であった。本論文はAnnual Review of Psychologyの総説として、慎重な理論的分析と実証研究によってこの逆説がどう解き明かされてきたかを整理している。加齢を適応の過程として捉えることで、成人期を通じたレジリエンス(=困難から立ち直る力)、ウェルビーイング、感情的苦痛の理解が進むと論じる。高齢期の幸福を支える心理的な仕組みを理解するための基礎的な文献である。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0433 Mroczek(1998)の年齢と感情の研究とW0312 Carstensen(2003)の社会情動的選択性理論を統合した
- 後続・発展同年のW0464 Charles(2010)がSAVIモデルとして定式化し、W1272 Smith(2015)が高齢者の味わう力(セイバリング)とレジリエンスに展開した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 9本
- W0006 所属欲求:人間の根本的動機としての対人的愛着への欲求 Baumeister(1995) Psychological bulletin 主要400 被引用 22,538
- W0010 ストレス、ソーシャルサポート、および緩衝仮説 Cohen(1985) Psychological bulletin 主要400 被引用 18,943
- W0226 ポジティブ感情は健康に影響するか Pressman(2005) Psychological bulletin 主要400 被引用 2,157
- W0433 年齢がポジティブ感情とネガティブ感情に及ぼす影響:幸福の発達的視点 Mroczek(1998) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,666
- W0274 抑うつ症状の特異的な危険因子としての孤独感:横断的・縦断的分析 Cacioppo(2006) Psychology and Aging 被引用 2,250
- W0549 社会的相互作用のネガティブな側面:心理的ウェルビーイングへの影響 Rook(1984) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 1,616
- W0918 高齢者の心理的ウェルビーイングを守る保護因子としての公式ボランティア活動 Greenfield(2004) The journals of gerontology. Series B, Psychological sciences and social sciences 被引用 623
- W0934 所属欲求、関係満足度、孤独感、生活満足度 Mellor(2008) Personality and Individual Differences 被引用 590
- W0955 成人期における生活満足度の変化:退役軍人省規範的加齢研究からの知見 Mroczek(2005) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 631
後続研究(この論文を引用している) 3本
- W0464 強さと脆弱性の統合(SAVI):成人期を通じた感情的ウェルビーイングのモデル Charles(2010) Psychological bulletin 主要400 被引用 1,068
- W0765 年次リサーチレビュー:逆境へのポジティブな適応—最小影響型レジリエンスと出現型レジリエンスの軌跡 Bonanno(2012) Journal of Child Psychology and Psychiatry and Allied Disciplines 被引用 650
- W1272 高齢者における味わうこと、レジリエンス、心理的ウェルビーイング Smith(2015) Aging & Mental Health 被引用 257
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1146/annurev.psych.093008.100448
- 無料で読めるか
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- DOI
- 10.1146/annurev.psych.093008.100448
文献表記(APA第7版)
Charles, S. T., & Carstensen, L. L. (2010). Social and Emotional Aging. Annual Review of Psychology, 61(1), 383–409. https://doi.org/10.1146/annurev.psych.093008.100448
影響力の指標
- 著名度スコア
- 75.8 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 1,473(うち影響引用 62)・ OpenAlex 1,635
- 年あたり被引用
- 86.6
- FWCI
- 2.3(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 20.0%
- 分野(OpenAlex)
- Aging and Gerontology Research
- 主要400の選定
- 概念枠(A07 適応・セットポイント・遺伝の上位3)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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