時間管理
目標設定・優先順位づけ・計画など時間を主体的に使う習慣
幸せへの効果の大きさ
時間管理とwell-beingが中程度の正(メタ分析、k=158)。中でも人生満足との関連が最大で、職務成績との関連より強い
NA低減が主:ディストレスと中程度の負。PAも正
- ほかの幸福度指標
- 職務成績・学業成績(中程度の正)、誠実性と関連
- なぜ効くのか
- 統制感・自己効力感の向上+時間的圧迫感の軽減
- 幸せの4因子
- なんとかなる なんとかなる(統制感)→幸福度
こうすると更に効く
時間管理(目標設定・優先順位づけ・計画)とwell-beingには中程度の正の関連があり、中でも人生満足との関連が最も強く、職務成績との関連より強いという意外な結果でした(Aeon, Faber & Panaccio, 2021)。仕組みは統制感(自分の時間を自分で動かしている感覚)と自己効力感の向上、時間的な圧迫感の軽減です。なので効き目を狙うなら、『もっと詰め込む』ための時間管理ではなく、『何をやらないか』を決めて余白をつくる方向で使うのがコツという感じでしょうか。1日の最初に優先順位の高いものを3つだけ決める、予定に移動や休憩の余裕を入れる、週に一度ふり返る、くらいの軽い仕組みで統制感は得られます。
気をつけること
多くは横断の相関で、もともと幸福度が高い人が時間を計画的に使うという逆方向や、誠実性といった性格の影響も否定できません。研修などの介入による因果効果は限定的です。確度はAですが効果は中程度です。注意したいのは、過度の時間管理志向が時間的圧迫感を自分で強めてしまうことで、分刻みのスケジュールに縛られると統制感はむしろ下がります。完璧な計画を目指すより、ざっくりで続けることが大切です。既存の『先延ばし』の行の逆方向にあたります。
最初の一歩
明日の朝、仕事を始める前に『今日やることで一番大事な3つ』だけを紙に書いてみてください。それ以外は『できたらやる』に分けるのが、統制感を取り戻す最小の一歩です。
主要な研究
- Does time management work? A meta-analysis(Aeon, Faber & Panaccio, 2021, PLoS One)
メモ:多くは横断相関で、研修の因果効果は限定的。過度の時間管理志向(時間的圧迫の自己強化)には注意。既収載『先延ばし』の逆方向
原典と照合済み(3次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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