マインドフルネスが心理的健康に与える効果:実証研究のレビュー
Effects of Mindfulness on Psychological Health: A Review of Empirical Studies
S. Keng, M. Smoski, C. Robins(2011)Clinical Psychology Review, 31(6), 1041–1056
マインドフルネスが主観的幸福感の向上、心理症状や感情反応の低減、行動調整の改善をもたらすことを整理した。
要旨根拠:抄録
ここ数十年で、マインドフルネス(=今この瞬間に評価せず注意を向けること)は心理学的構成概念としても臨床介入としても大きな関心を集めてきた。本論文はまずマインドフルネスの概念、仏教と西洋心理学での捉え方の違い、医学・心理学への取り込みの経緯を論じたうえで、実証研究を三領域から概観した。三領域とは、マインドフルネスと心理的健康指標との相関研究、マインドフルネス介入の効果研究、実験室でマインドフルネスを誘導した際の即時的効果の研究である。その結果、マインドフルネスは主観的ウェルビーイングの向上、心理症状と感情反応性の低減、行動調整の改善など多様なプラスの効果をもたらすと結論づけた。変化のメカニズムと今後の研究課題も議論されている。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0009 Brown & Ryan(2003)の特性マインドフルネス研究、W0051 Baer(2003)の臨床介入レビュー、W0122 Teasdale(2000)のMBCT試験などを統合した
- W0631 Eberth & Sedlmeier(2012)が非臨床群でマインドフルネス瞑想の心理的効果をメタ分析し、中程度の効果を示した。
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 15本
- W0009 今ここにいることの恩恵:マインドフルネスと心理的ウェルビーイングにおけるその役割 Brown(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 13,431
- W0022 自己報告式の評価法を用いたマインドフルネスの側面の探究 Baer(2006) Assessment (Odessa, Fla.) 主要400 被引用 7,685
- W0026 文脈の中のマインドフルネス介入:過去、現在、そして未来 Kabat-Zinn(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 8,598
- W0051 臨床的介入としてのマインドフルネス訓練:概念的・実証的レビュー Baer(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 5,061
- W0066 マインドフルネスのメカニズム Shapiro(2006) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 3,959
- W0068 マインドフルネス:理論的基礎とその有益な効果のエビデンス Brown(2007) Psychological Inquiry 主要400 被引用 3,774
- W0078 マインドフルネスストレス低減法と健康上の恩恵:メタ分析 Grossman(2004) Journal of Psychosomatic Research 主要400 被引用 4,275
- W0082 瞑想者と非瞑想者のサンプルにおける五因子マインドフルネス質問紙の構成概念妥当性 Baer(2008) Assessment (Odessa, Fla.) 主要400 被引用 3,025
- W0122 マインドフルネス認知療法による大うつ病の再発・再燃の予防 Teasdale(2000) Journal of Consulting and Clinical Psychology 主要400 被引用 3,386
- W0135 マインドフルネス瞑想の実践に基づく慢性疼痛患者のための行動医学外来プログラム:理論的考察と予備的結果 Kabat-Zinn(1982) General Hospital Psychiatry 主要400 被引用 4,237
- W0150 マインドフルネス瞑想による脳機能と免疫機能の変化 Davidson(2003) Psychosomatic Medicine 被引用 2,966
- W0230 MBSRプログラムにおけるマインドフルネス実践と、マインドフルネスの水準、身体的・心理的症状、ウェルビーイングとの関係 Carmody(2008) Journal of behavioral medicine 被引用 1,986
ほか 3 件
後続研究(この論文を引用している) 7本
- W0141 マインドフル・セルフ・コンパッション・プログラムのパイロット研究とランダム化比較試験 Neff(2013) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 2,240
- W0239 コンパッションの探究:セルフ・コンパッションと精神病理の関連についてのメタ分析 Macbeth(2012) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 1,833
- W0631 マインドフルネス瞑想の効果:メタ分析 Eberth(2012) Mindfulness 被引用 827
- W0970 幸せに「アプリ」を:幸福感を高めるスマートフォン版マインドフルネス介入のランダム化比較試験 Howells(2016) Journal of Happiness Studies 被引用 419
- W1077 マインドフルネスと行動変容 Schuman-Olivier(2020) Harvard Review of Psychiatry 被引用 316
- W1233 マインドフルネスとセルフコンパッション:青年の感情的幸福への経路の探究 Bluth(2013) Journal of Child and Family Studies 被引用 278
- W1497 自然環境はマインドフルネスストレス低減法(MBSR)の効果を高めるか?メンタルヘルス、幸福感、自然とのつながりへの効果の検討 Choe(2020) Landscape and Urban Planning 被引用 106
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- https://doi.org/10.1016/j.cpr.2011.04.006
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文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 90.6 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 2,740(うち影響引用 133)・ OpenAlex 2,734
- 年あたり被引用
- 171.2
- FWCI
- 88.0(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Mindfulness and Compassion Interventions
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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