文化的自己観
相互独立的/相互協調的自己観
幸せへの効果の大きさ
参考:幸福の「形」を規定(欧米=獲得型、東アジア=人並み・調和型)
理想感情も文化差(高覚醒PA vs 低覚醒PA)Tsai(2007)
- ほかの幸福度指標
- 協調的幸福感尺度はこの文化差を測るために開発 Hitokoto & Uchida(2015)
- なぜ効くのか
- 幸福観が目標設定と評価基準を規定する
こうすると更に効く
欧米に多い相互独立的自己観(自分は他者から独立した存在という見方)と、東アジアに多い相互協調的自己観(自分は関係の中にある存在という見方)では、何を幸せと感じ、何を目標にするかが違ってくる、というのがこの行の土台です(Markus & Kitayama, 1991)。幸福観が目標設定と評価基準を決めるので、欧米型の『獲得する幸せ』を日本の文脈にそのまま持ち込むと、しっくりこないことがあるんです。活かし方としては、自分の幸福観がどちら寄りかを知り、『人並み・調和型』の幸せも正当なものとして認めること、そして幸せの4因子の現れ方にも文化のレンズがかかると意識することでしょうか。高揚した喜びだけでなく、穏やかさや安心も幸福の形として数えると、自分の状態を正しく評価しやすくなります。
気をつけること
これは理論枠組みの行で、効果量を示す研究ではありませんから、『東アジア人は〜』という決めつけには使えません。同じ文化の中にも個人差が大きく、一人の人の中でも場面によって自己観は揺れます。幸福度の国際比較で日本が低く出るとき、この文化差が測定の仕方に影響している可能性は考慮すべきですが、それで差をすべて説明できるわけでもありません。文化の違いを『良い悪い』で語るのは避けたいところです。
最初の一歩
本人ができる小さなことは、『自分にとっての幸せ』を1行で書いてみて、それが獲得型か調和型か眺めてみることです。周囲ができることは、相手の幸せの形を自分の基準で測らないことでしょうか。
主要な研究
- Culture and the self: Implications for cognition, emotion, and motivation(Markus & Kitayama, 1991)
メモ:GFS日本分析・WBCの解釈の土台になる行
原典と照合済み。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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