移民世代/文化変容(バイカルチュラリズム)
移民の世代・文化変容戦略(統合/同化/分離/周縁化)
幸せへの効果の大きさ
適応と強い正 r=.51(83研究・N=2.3万のメタ分析)
marginalizationは最悪の適応プロファイル
- ほかの幸福度指標
- 移民パラドックス(1世は後世代より良好の傾向)
- なぜ効くのか
- 文化変容の枠組み+二文化アイデンティティ統合:両文化の資源と一貫性が保護的
- 幸せの4因子
- ありがとうありのままに ありのまま/ありがとう
こうすると更に効く
移民や異文化で暮らす人の適応は、出身文化と受け入れ文化の両方を保つ『統合』の戦略をとる人で最も良好で、83研究のメタ分析では二文化性と適応の相関がr=.51とかなり強く出ています(Nguyen & Benet-Martínez, 2013)。逆にどちらの文化からも切り離された『周縁化』が最も悪いプロファイルです。仕組みとしては、両方の文化の人間関係や資源が使えること、そして二つのアイデンティティが自分の中で矛盾なくまとまっていること(二文化アイデンティティ統合)が保護的に働くとされています。だから緩衝材になるのは、母語や出身文化のつながりを捨てないこと、同時に受け入れ先の言語や関係にも少しずつ入っていくこと、そして『両方が自分』と言える物語を持つことなんです。
気をつけること
相関研究が多く、適応が良い人だからこそ両方の文化を持てる、という逆方向も考えられます。移民1世のほうが後の世代より健康や適応が良いという『移民パラドックス』もあり、世代や受け入れ社会の態度で話は変わります。受け入れ側が同化を強いる社会では統合戦略が取りにくいので、これは本人だけでなく社会の側の課題でもあります。日本での研究はまだ少ないので、海外の知見の当てはめは慎重にしたいところです。
最初の一歩
本人ができる小さなことは、出身文化の習慣を1つ生活に残しつつ、受け入れ先の人との小さな交流を週1回つくることです。周囲ができることは、『日本語上手ですね』式の線引きより、相手の文化について素直に教えてもらう姿勢でしょうか。
主要な研究
- Biculturalism and adjustment: A meta-analysis(Nguyen & Benet-Martínez, 2013, 83研究)
メモ:旧記載r≈.3は過小でr=.51が正(Nguyen & Benet-Martínez, 2013)
原典と照合済み。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
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