幸福↑ 幸せを高める 確度B大規模研究・複数の研究が一致
個人主義/集団主義(文化次元)
社会の個人主義-集団主義という文化次元
個人主義の国は幸福度が高めだが、豊かさを差し引くと差は縮む
幸せへの効果の大きさ
人生満足度(SWLS)
○正個人主義国で主観的幸福がやや高い(国レベル)
感情のバランス(PANAS)
△弱い/条件しだい富と交絡
- ほかの幸福度指標
- 個人主義はSWBと正(富を統制すると弱まる)
- なぜ効くのか
- 自己決定・自由の余地/一方で孤立リスク
- 幸せの4因子
- ありのままに ありのままに(文化レンズ)
こうすると更に効く
国レベルで見ると、個人主義的な社会のほうが主観的幸福感がやや高い傾向があり、自分で選べる余地や自由が効いていると考えられています(Steel et al., 2018)。ただしこの差は国の豊かさとかなり重なっていて、所得を統制すると弱まります。個人として活かすなら、『どの文化が正しいか』ではなく、自己決定の余地を持ちつつ、集団主義的な文化の強みである支え合いや所属感を失わない、というバランスが緩衝材になります。日本のような相互協調的な文化では、周囲との調和を保ちながら小さな選択の自由を自分に許すことが、幸福の上げ方として現実的でしょうか。
気をつけること
国レベルの相関で、個人の幸福が個人主義で上がるという因果は示されていません。富との交絡が大きく、個人主義が原因なのか豊かさが原因なのかは分けきれないんです。個人主義には孤立のリスクという裏面もあり、良いことばかりではありません。文化の違いは幸福の『高さ』だけでなく『形』にも現れるので、同じ尺度で比べること自体に限界があります。
最初の一歩
本人ができる小さなことは、今日1つだけ『自分で決めた』と言える選択を意識してみることです。周囲ができることは、相手の選択を『みんなと違う』で評価しないことでしょうか。
主要な研究
- The happy culture: A theoretical, meta-analytic, and empirical review(Steel et al., 2018, PSPR)
メモ:文化的自己観(既収載)の社会レベル版。富との交絡に注意
原典と照合済み(2次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「文化・アイデンティティ」の項目
幸福↑ A 身体イメージ・身体満足 自分の体への不満は人生満足をはっきり下げる、鍵は見た目より「受け入れ方」 幸福↑ B 移民世代/文化変容(バイカルチュラリズム) 『どちらか』ではなく『どちらも』でいられる人が、いちばん適応する 幸福↑ B 文化的自己観 文化は幸福の高さより『幸福の形』を決めている 混在 B 性役割態度(伝統的 vs 平等主義) 平等主義なら幸せ、ではない。態度と現実の「一致」が鍵 ほぼ無 B 宗教的改宗 宗教に入っても離れても、幸福度は意外と変わらないみたいです 混在 C 言語マイノリティ 言語の少数派がつらいかは文脈しだい。制度で守られていれば影響はほぼなし 幸福↑ C 多言語話者・バイリンガル 幼少期からの二言語使用は、子どもの情緒・行動問題が少なめ。低所得家庭で特に 混在 C 宗教的マイノリティ 少数派の宗教に属することは、排除のリスクとコミュニティの支えが同時にある
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 発達マップ個人主義の国と集団主義の国での、段階の出方5つの発達段階で比べた表・文化との対応
- 主要研究文化によって変わる生活満足判断の基盤:感情か規範かSuh(1998)・個人主義文化では感情が生活満足の判断を強く左右する一方、集団主義文化では社会的規範も同程度に重要であることを示した。
- 主要研究国の文化の諸次元は主観的幸福感の国際差を予測するかArrindell(1997)・ホフステードの文化次元などの国民文化の特徴が、国ごとの主観的幸福感の差を予測するかを検討したと考えられる。
- 発達マップホフステード6次元との共鳴5つの発達段階で比べた表・文化との対応
- 名言集一身独立して一国独立す福澤諭吉
- 思想マップ功利主義快や苦を感じうる者すべて(人間以外の動物も含む)の快の総和が最大になる状態こそ、幸福であり善である
- 調査・報告書世界幸福度報告各国の人が自分の人生を0〜10で評価した平均を、3年分まとめて国別ランキングにする年次報告書。
- 禅語百選天地同根 万物一体天地は私と同じ根から生じ、万物は私と一つの体である。自分と世界が分かたれていないという実感。
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →