テストステロン水準(内因性)
内因性テストステロンと気分・活力の関連
幸せへの効果の大きさ
加齢性低下で活力・気分低下の報告(交絡多)
低下と抑うつの関連
- ほかの幸福度指標
- 活力・性機能
- なぜ効くのか
- 気分・意欲・エネルギー調整の可能性(加齢・疾患と交絡)
- 幸せの4因子
- やってみよう やってみよう
こうすると更に効く
加齢によるテストステロンの低下と活力・気分の低下が関連するという報告はありますが(Zarrouf et al., 2009)、女性を対象とした近年のメタ分析やメンデルランダム化(遺伝子の違いを使って因果を検証する方法)では、テストステロンがうつを引き起こすという因果は支持されず、むしろ『病気の結果として変動する』という解釈が優勢です(Maharjan, Syed, Lin et al., 2021; Hemachandra, Islam, Bell et al., 2023)。なので付き合い方としては、ホルモン値そのものを追うより、活力や気分の低下の背景にある睡眠・運動・疾患・ストレスを整えるほうが筋がよいみたいです。運動や体重管理はホルモン環境にも気分にも同時に働くので、まずそこからが現実的でしょうか。
気をつけること
この行の確度はAですが、それは『因果は限定的』という結論の確かさであって、ホルモンが幸福に効くという意味ではありません。男性の内因性テストステロンと幸福の専用メタ分析はまだなく、加齢や疾患との交絡が大きいんです。サプリや補充療法で気分を上げようとするのは、適応がある場合を除き副作用のリスクがあり、医師の判断が必要です。女性ホルモン系の項目とは別の話です。活力の低下や気分の落ち込みが続くときは、自己判断せず専門家に相談してください。
最初の一歩
本人ができる小さなことは、活力の低下を感じたら、ホルモンの前に睡眠・運動・飲酒をふり返ってみることです。周囲ができることは、『男らしさ』や『若さ』の物差しで相手の状態を評価しないことでしょうか。
主要な研究
- Zarrouf et al.(2009, J Psychiatr Pract)テストステロンと抑うつのメタ
- Testosterone in Female Depression: A Meta-Analysis and Mendelian Randomization Study(Maharjan, Syed, Lin et al., 2021, Biomolecules)
- The association between testosterone and depression in postmenopausal women: A systematic review of observational studies(Hemachandra, Islam, Bell et al., 2023, Maturitas)
メモ:女性ホルモン系項目と区別。因果は限定的。v2.6:2021年以降のメタ/SRは女性限定で、因果は否定的(MR有意でなく「疾患の結果」解釈)。男性の内因性テストステロン×幸福の専用メタは依然なし(確度C→A昇格)
原典と照合済み(2次)。効果の大きさは代表的な研究の値で、相関は因果を意味しません。
同じ「体質・遺伝・ホルモン」の項目
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 発達マップメンタルダウンの典型的な原因5つの発達段階で比べた表・心の健康と回復
- 主要研究幸福と健康Steptoe(2019)・幸福は死亡率の低さと概ね関連し、生活習慣や生物学的経路を介して健康に影響しうるが、因果や介入効果は未確立であることを示…
- 主要研究外向性と神経症傾向が主観的幸福感に及ぼす影響――幸せな人と不幸な人Costa(1980)・外向性がポジティブ感情を、神経症傾向がネガティブ感情を左右し、性格が10年後の幸福まで予測することを示した。
- 発達マップWBC:ストレスの低さ5つの発達段階で比べた表・幸福度診断(WBC)の分解
- 名言集幸福は身体には良い。しかし、精神の力を育てるのは悲しみであるマルセル・プルースト
- 調査・報告書仕事と幸福(世界幸福度報告2017 第6章)仕事があること、仕事の種類、職場の特徴が幸福とどう関係するかを世界のデータで調べた章。
- 禅語百選本来無一物人は本来、何一つ持っていない。執着すべきものも、磨くべき汚れも、もともと無い。
- 思想マップニーチェ幸福とは力が増大している感覚(力への意志)であり、自分の運命を「然り」と肯定しうる強さ(運命愛)
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →