外向性と神経症傾向が主観的幸福感に及ぼす影響――幸せな人と不幸な人
Influence of extraversion and neuroticism on subjective well-being: happy and unhappy people.
P. Costa, R. McCrae(1980)Journal of Personality and Social Psychology, 38(4), 668–678
外向性がポジティブ感情を、神経症傾向がネガティブ感情を左右し、性格が10年後の幸福まで予測することを示した。
要旨根拠:抄録
人によって幸福の水準が違う理由を、一時的な気分ではなく安定した性格特性から説明できるかが問われていた。本論文は3つの研究で性格と幸福・主観的幸福感の関係を検討した。著者らは、ポジティブ感情や満足に影響する特性群と、ネガティブ感情や不満に影響する別の特性群があり、前者は外向性、後者は神経症傾向(=不安や落ち込みやすさ)の構成要素とみなせると論じた。さらに、性格の違いは幸福の違いに先行し、10年間にわたって幸福を予測したことから、一時的な気分が関係を生んでいるという対立仮説は退けられた。幸福の個人差のモデルが示され、特性理論と適応水準理論の補完的役割が議論された。
関係メモ——この研究のその後
- 後続・発展W0615 Headey(1989)が性格と出来事による動的平衡モデルへ発展させ、W0955 Mroczek(2005)が生活満足の生涯変化を検証した
- W0156 Deneve(1998)、W0257 Steel(2008)、W0540 Anglim(2019)が外向性と神経症傾向を主観的幸福の主要な性格予測因と確認し、Steel(2008)は測定をそろえると性格の説明力が従来の推定より大きいと修正した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
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後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0016 主観的幸福感 Diener(1984) Psychological bulletin 主要400 被引用 14,738
- W0039 頻繁なポジティブ感情の効用:幸福は成功をもたらすのか Lyubomirsky(2005) Psychological bulletin 主要400 被引用 7,237
- W0072 主観的幸福の尺度:信頼性と構成概念妥当性の予備的検証 Lyubomirsky(1999) Social Indicators Research 主要400 被引用 4,087
- W0117 ポジティブ・ネガティブ感情尺度(PANAS):大規模な非臨床サンプルにおける構成概念妥当性、測定特性、基準値 Crawford(2004) British Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 3,054
- W0130 ウェルビーイングの最適化:2つの研究伝統の実証的な出会い Keyes(2002) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 3,299
- W0189 主観的ウェルビーイング研究の進展 Diener(2018) Nature Human Behaviour 主要400 被引用 1,748
- W0256 主観的幸福感の評価――進展と機会 Diener(1994) Social Indicators Research 主要400 被引用 2,379
- W0258 幸せなのは誰か Myers(1995) Psychological Science 主要400 被引用 2,605
- W0283 生活の質の測定――経済的・社会的・主観的指標 Diener(1997) Social Indicators Research 主要400 被引用 2,260
- W0373 シンプルなポジティブ活動はどのようにウェルビーイングを高めるのか Lyubomirsky(2013) Current Directions in Psychological Science 主要400 被引用 1,228
- W0149 人生満足尺度(SWLS)と生活満足という構成概念の展開 Pavot(2008) The Journal of Positive Psychology 被引用 2,399
- W0363 心理的ウェルビーイング:その原因と結果に関するエビデンス Huppert(2009) Applied Psychology Health and Well-Being 被引用 1,504
ほか 3 件
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文献表記(APA第7版)
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- Semantic Scholar 2,866(うち影響引用 99)・ OpenAlex 1,946
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- FWCI
- 8.0(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 2.3%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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