楽観性を神経症傾向(および特性不安、自己統御感、自尊感情)と区別する:生活志向性テスト(LOT)の再評価
Distinguishing optimism from neuroticism (and trait anxiety, self-mastery, and self-esteem): a reevaluation of the Life Orientation Test.
M. Scheier, C. S. Carver, M. Bridges(1994)Journal of Personality and Social Psychology, 67(6), 1063–1078
楽観性は神経症傾向などを統制しても抑うつや対処を予測することを示し、改訂版LOT-Rを提案した。
要旨根拠:抄録
生活志向性テスト(LOT)で測る気質的楽観性(=物事はうまくいくだろうと一般に期待する傾向)の研究は、その効果が神経症傾向などの第三の変数と区別できないという批判を受けていた。本研究は4,309人のデータを用い、神経症傾向、特性不安、自己統御感、自尊感情の影響を統計的に統制しても、楽観性と抑うつおよび対処の諸側面との関連が有意に残ることを示した。したがってLOTは十分な予測的妥当性と弁別的妥当性をもつと考えられる。一方、別の観点からの検討では改訂の余地が示唆されたため、著者らはLOTに小さな修正を加えた改訂版(LOT-R)を提示し、その心理測定的性質に関するデータを報告した。LOT-Rはその後、楽観性の標準的尺度として広く用いられている。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0055 Scheier & Carver(1985)のLOTを改訂した
- W0863 Alarcon(2013)が楽観性と希望の相関と帰結をメタ分析した
- 後続・発展W0029 Smith(2008)など多くの尺度開発で収束妥当性の基準に使われた
- 日本語版・翻訳一覧外:坂本・田中(2002)の日本語版LOT-R
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
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後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0029 簡易レジリエンス尺度:立ち直る力の評価 Smith(2008) International Journal of Behavioral Medicine 主要400 被引用 6,111
- W0043 新しいウェルビーイング尺度:フラリッシングとポジティブ・ネガティブな感情を測る短縮尺度 Diener(2010) Social Indicators Research 主要400 被引用 4,673
- W0071 意志と道筋:希望の個人差を測る尺度の開発と妥当性の検証 Snyder(1991) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 4,829
- W0177 開かれた心が人生を築く:慈悲の瞑想によるポジティブ感情が重要な個人的資源を築く Fredrickson(2008) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 2,348
- W0155 全体的自尊感情の測定:単一項目尺度とローゼンバーグ自尊感情尺度の構成概念妥当性の検証 Robins(2001) Personality and Social Psychology Bulletin 被引用 3,076
- W0268 仕事の資源、個人の資源、ワーク・エンゲイジメントの相互関係 Xanthopoulou(2009) Journal of Vocational Behavior 被引用 1,937
- W0332 ソーシャルサポートの新しい見方:人間関係を通じた繁栄に関する理論的視点 Feeney(2014) Personality and Social Psychology Review 被引用 1,316
- W0430 セルフ・コンパッション 対 全般的自尊感情:自分との二つの異なる関わり方 Neff(2009) Journal of Personality 被引用 1,259
- W0473 ワーク・エンゲージメントと財務的成果:仕事の資源と個人の資源の役割に関する日誌研究 Xanthopoulou(2009) Journal of Occupational and Organizational Psychology 被引用 1,320
- W0476 ポジティブな心理的機能および性格特性とセルフ・コンパッションの関連の検討 Neff(2007) Journal of Research in Personality 被引用 1,296
- W0557 人間機能の諸領域における一般性自己効力感:5か国からの証拠 Luszczynska(2005) International Journal of Psychology 被引用 1,174
- W0622 対処自己効力感尺度の妥当性と信頼性の研究 Chesney(2006) British Journal of Health Psychology 被引用 823
ほか 3 件
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- Semantic Scholar 7,701(うち影響引用 668)・ OpenAlex 5,861
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- FWCI
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- 同年同分野で
- 上位 1.1%
- 分野(OpenAlex)
- Optimism, Hope, and Well-being
- 主要400の選定
- 概念枠(B08 楽観・希望・レジリエンスの上位3)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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