簡易レジリエンス尺度:立ち直る力の評価
The brief resilience scale: Assessing the ability to bounce back
Bruce W. Smith, J. Dalen, Kathryn T. Wiggins et al.(2008)International Journal of Behavioral Medicine, 15(3), 194–200
ストレスから立ち直る力そのものを測る簡易レジリエンス尺度BRSを開発し、信頼性と独自の有用性を示した。
要旨根拠:抄録
レジリエンスは病気への抵抗、適応、成長などさまざまに定義されてきたが、本来の意味に最も近いのはストレスから「立ち直る」力である。既存の尺度はレジリエンスを促す資源を測っており、回復そのものは測っていなかった。そこで本研究は、立ち直る力を測る簡易レジリエンス尺度(BRS)を作成し、学生2群、心疾患患者、慢性疼痛患者の4サンプルで心理測定的性質を検討した。BRSは信頼性が高く単一の構成概念を測っており、すべてのサンプルで個人特性、社会関係、対処、健康と予測どおりに関連した。他のレジリエンス尺度や楽観性、ソーシャルサポートを統制しても、不安、抑うつ、否定的感情、身体症状と負の関連を示した。健康上のストレスに向き合う人々について独自の情報を与える尺度であることを示した。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0102 Wagnild & Young(1993)のレジリエンス尺度など既存尺度との比較で開発された
- 統合:W0180 Windle(2011)が19のレジリエンス尺度を比較し、BRSをCD-RISCやRSAと並ぶ評価の高い尺度とした
- 後続・発展W0981 Kunzler(2020)が医療者向けレジリエンス介入のメタ分析で成果指標として扱った
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 7本
- W0002 ポジティブ感情とネガティブ感情の簡便な尺度の開発と妥当性検証:PANAS尺度 Watson(1988) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 41,735
- W0025 心理的幸福感の構造再考 Ryff(1995) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 9,953
- W0035 楽観性を神経症傾向(および特性不安、自己統御感、自尊感情)と区別する:生活志向性テスト(LOT)の再評価 Scheier(1994) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 7,701
- W0050 MOSソーシャルサポート調査票 Sherbourne(1991) Social Science & Medicine (1967) 主要400 被引用 6,611
- W0102 レジリエンス尺度の開発と心理測定的評価 Wagnild(1993) Journal of Nursing Measurement 主要400 被引用 3,887
- W0229 IQと自我レジリエンス:概念的・実証的なつながりと区別 Block(1996) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 2,416
- W0810 レジリエンス測定尺度のレビュー Ahern(2006) Issues in Comprehensive Pediatric Nursing 被引用 707
後続研究(この論文を引用している) 12本
- W0180 レジリエンス測定尺度の方法論的レビュー Windle(2011) Health and Quality of Life Outcomes 主要400 被引用 2,104
- W0664 COVID-19パンデミック下のスペイン医療従事者における心的外傷後ストレス・不安・抑うつ症状、レジリエンス、バーンアウトの水準 Luceño-Moreno(2020) International Journal of Environmental Research and Public Health 被引用 526
- W0791 高齢者におけるレジリエンスの影響 MacLeod(2016) Geriatric Nursing 被引用 580
- W0927 ポジティブ感情、コーピング、レジリエンス、メンタルヘルスの関係 Gloria(2016) Stress and Health 被引用 488
- W0938 心理的レジリエンスの時間的要素:個人・家族・コミュニティ研究のための統合的枠組み Bonanno(2015) Psychological Inquiry 被引用 462
- W0981 医療従事者のレジリエンスを育む心理的介入 Kunzler(2020) Cochrane Database of Systematic Reviews 被引用 327
- W1126 COVID-19初期の成人におけるレジリエンス、特性的希望、予防行動、主観的幸福感、心理的健康の関連の探索 Yıldırım(2020) Current Psychology 被引用 298
- W1251 青少年版セルフ・コンパッション尺度の開発と妥当性検証 Neff(2020) Journal of Personality Assessment 被引用 164
- W1282 コロナ・ロックダウン中の精神的レジリエンスに関連する心理社会的要因 Veer(2020) Translational Psychiatry 被引用 206
- W1311 10代におけるマインドフル・セルフコンパッション介入への反応:マインドフルネス、セルフコンパッション、情動的ウェルビーイング成果の個人内連関 Bluth(2017) Journal des adolescens 被引用 242
- W1350 大学生におけるソーシャルサポート、レジリエンス、主観的ウェルビーイング Yıldırım(2020) Journal of Positive School Psychology 被引用 174
- W1441 コロナウイルスへの恐怖がもたらす精神的健康への影響に対する保護因子としての楽観性・マインドフルネス・レジリエンス Vos(2020) Psychiatry Research 被引用 141
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- 論文ページ
- https://doi.org/10.1080/10705500802222972
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- 10.1080/10705500802222972
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
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- 97.9 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 6,111(うち影響引用 807)・ OpenAlex 6,532
- 年あたり被引用
- 321.6
- FWCI
- 15.6(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.7%
- 分野(OpenAlex)
- Resilience and Mental Health
- 主要400の選定
- 概念枠(B08 楽観・希望・レジリエンスの上位3)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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