知覚された自己効力感の機能的性質の再検討
On the Functional Properties of Perceived Self-Efficacy Revisited
A. Bandura(2012)Journal of Management, 38(1), 9–44
自己効力感が有害または無効だとする研究を理論・方法の両面から批判し、効力感研究に必要な要件を示した。
要旨根拠:抄録
本論評は、自分の能力への信念が遂行を弱める、あるいは効果がないと主張する一連の研究を取り上げ、知覚された自己効力感の機能的な性質を論じた。議論は4つの理論的立場にまたがる。すなわち、主体性の視点に根ざす社会的認知理論、サイバネティクス(=自動制御)のモデルに基づく制御理論、そして文脈から切り離された特性モデルに基づく特性的自己効力感理論とビッグファイブ理論である。問題となった研究を批判的に分析した結果、それらは理論、方法、分析、構成概念の測定の重要な要件を満たしていないことが示された。さらに論文は批判にとどまらず、個人と集団の両水準で、人の自己発達、適応、変化に自己効力感が果たす役割の知見を進めるために不可欠な、理論・方法・分析上の要件を具体的に示した。
関係メモ——この研究のその後
- 論争自己効力感が個人内では遂行を下げうるとした一覧外:Vancouver et al. (2001, 2002)の研究をめぐり、W0151 Bandura & Locke(2003)に続いて改めて反論した論文で、一覧外:Vancouver (2012)が同誌で再反論した
- 先行・基盤W0004 Bandura(1977)以来の自己効力感理論を擁護し、W0088 Chen(2001)などの一般性効力感尺度にも言及した。
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 6本
- W0088 新しい一般性自己効力感尺度の妥当性検証 Chen(2001) Organizational Research Methods 主要400 被引用 3,733
- W0132 自己効力感尺度:作成と妥当性の検証 Sherer(1982) Psychological Reports 主要400 被引用 4,333
- W0233 学業達成に向けた自己動機づけ:自己効力感信念と個人的目標設定の役割 Zimmerman(1992) The American Educational Research Journal 主要400 被引用 2,964
- W0151 自己効力感と目標の負の効果の再検討 Bandura(2003) Journal of Applied Psychology 被引用 2,943
- W0241 子どもの志望とキャリアの軌跡を形づくる自己効力感信念 Bandura(2001) Child Development 被引用 2,265
- W0357 数学の問題解決における自己効力感と自己概念の役割:パス解析 Pajares(1994) Journal of Educational Psychology 被引用 2,010
後続研究(この論文を引用している)
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- https://doi.org/10.1177/0149206311410606
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- 10.1177/0149206311410606
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
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- Semantic Scholar 2,533(うち影響引用 311)・ OpenAlex 2,502
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- 168.9
- FWCI
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- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Career Development and Diversity
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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