世界の論文 ・ B14 物質主義・社会的比較(幸福を下げる要因) ・ W0174
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隣人はマイナス要因:相対所得とウェルビーイング
Neighbors as Negatives: Relative Earnings and Well-Being
Erzo F. P. Luttmer(2005)SSRN Electronic Journal
ひとことで
隣人の所得と幸福
自分の所得が同じでも、近隣の人々の所得が高いほど本人の幸福感が低くなることを示した。
要旨根拠:抄録
人は自分の所得の絶対額だけでなく、周囲との比較でも満足を感じるのか、すなわち「隣の家に負けたくない」という感覚が幸福を下げるのかは、経済学の重要な問いである。本論文はこれを検証するため、米国の個人パネルデータ(=同じ人を繰り返し調べたデータ)にある幸福などの多様なウェルビーイング指標を、居住地域の平均所得の情報と結びつけた。本人の所得を統制したうえで分析すると、近隣の人々の所得が高いほど本人の自己報告の幸福感が低いことが示された。パネル構造や豊富な指標を用いた検討から、この関連は居住地の選択の偏りや幸福の定義の変化では説明できないことが確かめられた。人は絶対的な消費だけでなく相対的な消費からも効用を得ており、社会的比較が幸福を下げうることを示した。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0163 Easterlin(1995)の相対所得仮説とW0692 McBride(2001)の比較研究を、近隣所得というデータで実証した
- 後続・発展W1121 Kingdon(2007)が南アフリカで比較対象が人種集団内であることを示し、W0076 Clark(2008)が相対所得研究を経済学の効用理論として総括した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 11本
- W0073 経済学者は幸福研究から何を学べるか Frey(2001) Social Science Research Network 主要400 被引用 4,078
- W2332 経済成長は人間の暮らしを改善するか?――いくつかの実証的証拠 Easterlin(1974) Nations and Households in Economic Growth(書籍の章) 主要400 被引用 4,788
- W0163 全員の所得を上げれば全員の幸福は増すのか Easterlin(1995) Journal of Economic Behavior & Organization 主要400 被引用 3,137
- W0561 幸福は相対的なものか? Veenhoven(1991) Social Indicators Research 主要400 被引用 1,465
- W0167 所得と幸福:統一理論に向けて Easterlin(2001) The Economic Journal 被引用 2,755
- W0232 不平等と幸福:アメリカ人とヨーロッパ人は異なるのか Alesina(2004) Journal of Public Economics 被引用 2,012
- W0342 所得とウェルビーイング Ferrer-i-Carbonell(2002) Journal of Public Economics 被引用 1,729
- W0623 所得と主観的幸福感の関係:相対的か絶対的か Diener(1993) Social Indicators Research 被引用 1,197
- W0692 横断面における相対所得が主観的幸福感に与える効果 McBride(2001) Journal of Economic Behavior & Organization 被引用 842
- W1301 主観的質問から厚生効果を識別する Ravallion(1999) Economica 被引用 337
- W2118 所得分配・幸福・満足:相互依存選好モデルの直接検証 Tomes(1986) Journal of Economic Psychology 被引用 115
後続研究(この論文を引用している) 3本
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.2139/SSRN.571824
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- DOI
- 10.2139/SSRN.571824
文献表記(APA第7版)
Luttmer, E. F. P. (2005). Neighbors as negatives: Relative earnings and well-being. The Quarterly Journal of Economics, 120(3), 963–1002. https://doi.org/10.1093/qje/120.3.963
影響力の指標
- 著名度スコア
- 86.9 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 2,415(うち影響引用 159)・ OpenAlex 824
- 年あたり被引用
- 109.8
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 概念枠(B14 物質主義・社会的比較(幸福を下げる要因)の上位3)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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