心理的資本:エビデンスに基づくポジティブ・アプローチ
Psychological Capital: An Evidence-Based Positive Approach
F. Luthans, Carolyn M. Youssef-Morgan(2017)Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior, 4(1), 339–366
希望・効力感・レジリエンス・楽観からなる心理的資本の測定、メカニズム、先行要因、成果、開発法を包括的にレビューした。
要旨根拠:抄録
心理的資本(PsyCap)は、ポジティブ心理学、特にポジティブ組織行動から生まれた中核概念である。これを構成する一次的な心理的資源は、希望(Hope)、自己効力感(Efficacy)、レジリエンス(Resilience)、楽観(Optimism)の4つで、頭文字をとってHEROと呼ばれる。これらは理論と研究に基づき、妥当に測定でき、状態に近く(=開発によって変化しうる)、態度・行動・業績・ウェルビーイングに影響するという基準を最もよく満たすとされる。本論文は、PsyCapの背景と定義、測定、理論的メカニズム、先行要因と成果、分析レベル、研究の現状と課題を包括的にレビューした。さらに、PsyCapの開発、ポジティブ・リーダーシップ、ビデオゲームやゲーミフィケーションの活用など実践への応用を論じ、科学的厳密さと実践的有用性を兼ね備えた概念であることを強調した。
関係メモ——この研究のその後
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 13本
- W0007 ポジティブ心理学におけるポジティブ感情の役割:拡張-形成理論 Fredrickson(2001) American Psychologist 主要400 被引用 15,016
- W0039 頻繁なポジティブ感情の効用:幸福は成功をもたらすのか Lyubomirsky(2005) Psychological bulletin 主要400 被引用 7,237
- W0042 ポジティブ心理学の進展:介入の実証的検証 Seligman(2005) American Psychologist 主要400 被引用 5,621
- W0061 社会的・心理的資源と適応 Hobfoll(2002) Review of General Psychology 主要400 被引用 4,515
- W0098 ポジティブ心理学介入によるウェルビーイング向上と抑うつ症状の軽減:実践に役立つメタ分析 Sin(2009) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 2,881
- W0121 ポジティブ組織行動の必要性と意味 Luthans(2002) Journal of Organizational Behavior 主要400 被引用 3,073
- W0128 自己効力感と仕事関連のパフォーマンス:メタ分析 Stajkovic(1998) Psychological Bulletin 主要400 被引用 3,707
- W0217 ポジティブ心理資本が従業員の態度・行動・業績に与える影響のメタ分析 Avey(2011) Human Resource Development Quarterly 主要400 被引用 1,827
- W0280 ポジティブ組織行動:心理的強みの開発とマネジメント Luthans(2002) Academy of Management Perspectives 被引用 1,877
- W0314 台頭するポジティブ組織行動論 Luthans(2007) Journal of Management 被引用 1,662
- W0544 ポジティブ心理資本が従業員のウェルビーイングに時間を通じて与える影響 Avey(2010) Journal of Occupational Health Psychology 被引用 1,046
- W0863 大いなる期待:楽観性と希望のメタ分析的検討 Alarcon(2013) Personality and Individual Differences 被引用 515
ほか 1 件
後続研究(この論文を引用している)
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- https://doi.org/10.1146/ANNUREV-ORGPSYCH-032516-113324
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文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 82.6 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 1,373(うち影響引用 130)・ OpenAlex 1,486
- 年あたり被引用
- 137.3
- FWCI
- 10.2(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.4%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 幸せに効くこと心理的資本(PsyCap)希望・自己効力感・レジリエンス・楽観の4つは、職務満足と強く結びついています
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- 禅語百選和敬清寂和らぎ、敬い、清らかで、静か。茶の湯の心を四字に尽くした語。人と人の在り方、場の在り方の理想。
- 調査・報告書幸福度に関する研究会報告――幸福度指標試案(内閣府 経済社会総合研究所 幸福度に関する研究会, 2011)主観的幸福感を中心に、経済・健康・関係性の3本柱で日本の幸福度指標を試作した政府の報告。
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