セルフ・コンパッション:理論、方法、研究、介入
Self-Compassion: Theory, Method, Research, and Intervention.
K. Neff(2022)Annual Review of Psychology, 74(1), 193–218
セルフ・コンパッションの6要素モデルを示し、心身のウェルビーイングとの関連や介入研究、よくある誤解を総括した。
要旨根拠:抄録
セルフ・コンパッションとは、自分の失敗や不十分さ、あるいは外的な困難によって苦しみや痛みを経験するときに、自分を支える態度を指す。本総説は、セルフ・コンパッションを、自分への優しさ、共通の人間性、マインドフルネスの増加と、自己批判、孤立、過剰同一化(=否定的な感情に飲み込まれること)の減少という6要素からなるものとする著者の理論モデルを提示している。研究方法を論じたうえで、セルフ・コンパッションが苦しい思考や感情への生産的な対処法であり、心身のウェルビーイングを生み出すことを示す多数の実証研究をレビューしている。また、弱さ、利己的、甘え、やる気を損なうといった通説を否定する研究も紹介する。コンパッション・フォーカスト・セラピーやマインドフル・セルフ・コンパッションといった介入を取り上げ、分野の課題と今後の方向性を論じている。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0041 Neff(2003)の概念とW0328 Neff(2003)の尺度を出発点とする総説
- W0239 Macbeth(2012)、W0479 Zessin(2015)、W0566 Kirby(2017)、W0904 Yarnell(2015)(男性がやや高い)の知見をまとめた
- 論争尺度の全体得点の扱いをめぐる一覧外:Muris & Otgaar(2020)らの批判に対し、bifactorモデルの証拠などで応答した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 15本
- W0007 ポジティブ心理学におけるポジティブ感情の役割:拡張-形成理論 Fredrickson(2001) American Psychologist 主要400 被引用 15,016
- W0041 セルフ・コンパッション:自分自身への健全な態度の代替的概念化 Neff(2003) Self and Identity 主要400 被引用 5,426
- W0066 マインドフルネスのメカニズム Shapiro(2006) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 3,959
- W0080 セルフ・コンパッション尺度短縮版の作成と因子的妥当性の検証 Raes(2011) Clinical Psychology and Psychotherapy 主要400 被引用 2,924
- W0141 マインドフル・セルフ・コンパッション・プログラムのパイロット研究とランダム化比較試験 Neff(2013) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 2,240
- W0239 コンパッションの探究:セルフ・コンパッションと精神病理の関連についてのメタ分析 Macbeth(2012) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 1,833
- W0328 セルフ・コンパッションを測定する尺度の開発と妥当性検証 Neff(2003) Self and Identity 主要400 被引用 6,454
- W0566 コンパッションに基づく介入のメタ分析:現在の知見と今後の方向性 Kirby(2017) The Behavior Therapist 主要400 被引用 763
- W0252 強い恥と自己批判を抱える人のためのコンパッション・マインド・トレーニング:集団療法アプローチの概要とパイロット研究 Approach(2006) Clinical Psychology & Psychotherapy 被引用 1,905
- W0254 セルフ・コンパッションと不快な自己関連事象への反応:自分に優しくすることの意味 Leary(2007) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 1,775
- W0430 セルフ・コンパッション 対 全般的自尊感情:自分との二つの異なる関わり方 Neff(2009) Journal of Personality 被引用 1,259
- W0476 ポジティブな心理的機能および性格特性とセルフ・コンパッションの関連の検討 Neff(2007) Journal of Research in Personality 被引用 1,296
ほか 3 件
後続研究(この論文を引用している)
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読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1146/annurev-psych-032420-031047
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- DOI
- 10.1146/annurev-psych-032420-031047
文献表記(APA第7版)
影響力の指標
- 著名度スコア
- 78.3 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 840(うち影響引用 127)・ OpenAlex 918
- 年あたり被引用
- 168
- FWCI
- 29.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Mindfulness and Compassion Interventions
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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