セルフ・コンパッション尺度短縮版の作成と因子的妥当性の検証
Construction and factorial validation of a short form of the Self-Compassion Scale.
F. Raes, Elizabeth Pommier, K. Neff et al.(2011)Clinical Psychology and Psychotherapy, 18(3), 250–255
12項目のセルフ・コンパッション尺度短縮版を作成し、原版とほぼ同等の信頼性と因子構造を示した。
要旨根拠:抄録
本研究の目的は、セルフ・コンパッション尺度(SCS)の短縮版を作成し妥当性を検証することであった。2つのオランダ人標本を用いて12項目の短縮版(SCS-SF)の因子構造を作成・交差検証し、さらに英語の第3標本で妥当性を確認した。SCS-SFはすべての標本で十分な内的一貫性(クロンバックのα≧0.86)を示し、原版SCSとほぼ完全な相関(r≧0.97)を示した。確認的因子分析では、原版と同じ6因子構造と、セルフ・コンパッションという単一の高次因子が支持された。したがってSCS-SFは、特に全体的なセルフ・コンパッション得点を用いる場合に、原版の信頼できる妥当な代替となることが示された。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0328 Neff(2003)の26項目SCSを短縮したもので、W0041 Neff(2003)の3要素概念に基づく
- 後続・発展W0141 Neff(2013)のMSCプログラム評価などで用いられ、W1251 Neff(2020)が青年版SCSを開発した
- W0904 Yarnell(2015)が男性のセルフ・コンパッションがやや高いという小さな性差を示した
- 日本語版・翻訳W2081 Kotera(2020)が日英比較でセルフ・コンパッションを測定した。原版の日本語版は一覧外:有光(2014)
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 10本
- W0041 セルフ・コンパッション:自分自身への健全な態度の代替的概念化 Neff(2003) Self and Identity 主要400 被引用 5,426
- W0147 国際的に信頼できるポジティブ・ネガティブ感情尺度(PANAS)短縮版の開発と妥当性検証 Thompson(2007) Journal of Cross-Cultural Psychology 主要400 被引用 2,401
- W0328 セルフ・コンパッションを測定する尺度の開発と妥当性検証 Neff(2003) Self and Identity 主要400 被引用 6,454
- W0252 強い恥と自己批判を抱える人のためのコンパッション・マインド・トレーニング:集団療法アプローチの概要とパイロット研究 Approach(2006) Clinical Psychology & Psychotherapy 被引用 1,905
- W0254 セルフ・コンパッションと不快な自己関連事象への反応:自分に優しくすることの意味 Leary(2007) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 1,775
- W0316 セルフ・コンパッションと適応的な心理的機能 Neff(2007) Journal of Research in Personality 被引用 1,671
- W0430 セルフ・コンパッション 対 全般的自尊感情:自分との二つの異なる関わり方 Neff(2009) Journal of Personality 被引用 1,259
- W0476 ポジティブな心理的機能および性格特性とセルフ・コンパッションの関連の検討 Neff(2007) Journal of Research in Personality 被引用 1,296
- W0477 医療専門職のためのマインドフルネスストレス低減法:無作為化試験の結果 Shapiro(2005) International Journal of Stress Management 被引用 1,414
- W0758 ポジティブ・ネガティブ感情尺度の短縮版:地域サンプルにおける因子妥当性と人口統計学的変数間の不変性の評価 Mackinnon(1999) Personality and Individual Differences 被引用 832
後続研究(この論文を引用している) 12本
- W0141 マインドフル・セルフ・コンパッション・プログラムのパイロット研究とランダム化比較試験 Neff(2013) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 2,240
- W0333 セルフ・コンパッション:理論、方法、研究、介入 Neff(2022) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 840
- W0872 苦しみに優しさで向き合う:女子大学生を対象とした短期セルフ・コンパッション介入の効果 Smeets(2014) Journal of Clinical Psychology 被引用 498
- W0904 セルフ・コンパッションにおける性差のメタ分析 Yarnell(2015) Self and Identity 被引用 464
- W1026 青年期のセルフ・コンパッションと心理的苦痛:メタ分析 Marsh(2017) Mindfulness 被引用 418
- W1251 青少年版セルフ・コンパッション尺度の開発と妥当性検証 Neff(2020) Journal of Personality Assessment 被引用 164
- W1278 セルフ・コンパッションと現在の親密な対人関係:スコーピング・レビュー Lathren(2021) Mindfulness 被引用 163
- W1311 10代におけるマインドフル・セルフコンパッション介入への反応:マインドフルネス、セルフコンパッション、情動的ウェルビーイング成果の個人内連関 Bluth(2017) Journal des adolescens 被引用 242
- W1406 セルフコンパッションの構成要素がウェルビーイングと心理的苦痛に及ぼす異なる効果に関するメタ分析的レビュー:弁証法的思考の調整的役割 Chio(2021) Clinical Psychology Review 被引用 118
- W1458 大学生のメンタルヘルスと心理的スライビングの促進:3つのウェルビーイング介入のランダム化比較試験 Seppälä(2020) Frontiers in Psychiatry 被引用 124
- W1463 自分自身の優しさに頼る:COVID-19流行期における職場の孤独感の個人内影響に対するセルフコンパッションの調整的役割 Andel(2021) Journal of Occupational Health Psychology 被引用 94
- W2081 日本とオランダの労働者のメンタルヘルスの異文化比較——メンタルヘルスへの恥、セルフ・コンパッション、ワーク・エンゲイジメント、動機づけとの関係 Kotera(2020) Cross cultural & strategic management 被引用 89
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文献表記(APA第7版)
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- Mindfulness and Compassion Interventions
- 主要400の選定
- 概念枠(B10 自尊感情・自己受容・自己肯定の上位3)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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