世界の論文 ・ B10 自尊感情・自己受容・自己肯定 ・ W0328
主要400 ありのままに 尺度開発
セルフ・コンパッションを測定する尺度の開発と妥当性検証
The Development and Validation of a Scale to Measure Self-Compassion
Kristin D. Neff(2003)Self and Identity, 2(3), 223–250
ひとことで
SCS尺度の開発
セルフ・コンパッション尺度(SCS)を開発し、自尊感情とは異なる心の健康の指標として妥当であることを示した。
要旨根拠:抄録
セルフ・コンパッション(自分への思いやり)の概念を定義し、それを測る「セルフ・コンパッション尺度」の開発について述べた論文である。セルフ・コンパッションとは、苦しみや失敗のときに自分を厳しく批判するのではなく優しく理解すること、自分の経験を孤立したものではなく人間に共通の経験の一部と捉えること、つらい思考や感情に飲み込まれずに気づいていることを指す。一連の研究で尺度の妥当性と信頼性を示した。セルフ・コンパッションが高い人ほど、抑うつや不安が低く人生満足度が高いなど、心の健康と有意に相関していた。自尊心の尺度とは区別されることも示された。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0041 Neff(2003)の概念論文を尺度化した
- 後続・発展W0080 Raes(2011)が12項目短縮版を作り、W0141 Neff(2013)がMSCプログラムのRCTを行い、W0430 Neff(2009)とW0458 Neff(2011)が自尊感情との違いを示した
- W0239 Macbeth(2012)が精神病理との大きな負の関連を、W0479 Zessin(2015)がウェルビーイングとの正の関連を示した
- 論争一覧外:Muris & Petrocchi(2017)が否定的項目(自己批判・孤立・過剰同一化)を含めると精神病理との関連が水増しされると批判し、W0333 Neff(2022)が応答した。日本語版・翻訳:一覧外:有光(2014)がSCS日本語版を作成した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 9本
- W0005 人生満足度尺度(Satisfaction With Life Scale) Diener(1985) Journal of Personality Assessment 主要400 被引用 31,990
- W0014 ポジティブ心理学:序論 Seligman(2000) American Psychologist 主要400 被引用 15,225
- W0041 セルフ・コンパッション:自分自身への健全な態度の代替的概念化 Neff(2003) Self and Identity 主要400 被引用 5,426
- W0048 幻想とウェルビーイング——メンタルヘルスに関する社会心理学的視点 Taylor(1988) Psychological bulletin 主要400 被引用 8,186
- W0089 主観的幸福感:幸福の科学と国民幸福指標の提案 Diener(2000) American Psychologist 主要400 被引用 3,789
- W0122 マインドフルネス認知療法による大うつ病の再発・再燃の予防 Teasdale(2000) Journal of Consulting and Clinical Psychology 主要400 被引用 3,386
- W0251 脅かされた自己愛と暴力・攻撃性の関係:高い自尊感情の暗い側面 Baumeister(1996) Psychology Review 主要400 被引用 2,416
- W0940 従業員と上司による動機づけの評定:工場における職務満足と適応との関連および評定のずれ Ilardi(1993) Journal of Applied Social Psychology 被引用 750
- W1204 マインドフルネス:心理療法の共通因子としての提案 Martin(1997) Journal of Psychotherapy Integration 被引用 401
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0022 自己報告式の評価法を用いたマインドフルネスの側面の探究 Baer(2006) Assessment (Odessa, Fla.) 主要400 被引用 7,685
- W0068 マインドフルネス:理論的基礎とその有益な効果のエビデンス Brown(2007) Psychological Inquiry 主要400 被引用 3,774
- W0080 セルフ・コンパッション尺度短縮版の作成と因子的妥当性の検証 Raes(2011) Clinical Psychology and Psychotherapy 主要400 被引用 2,924
- W0141 マインドフル・セルフ・コンパッション・プログラムのパイロット研究とランダム化比較試験 Neff(2013) Journal of Clinical Psychology 主要400 被引用 2,240
- W0239 コンパッションの探究:セルフ・コンパッションと精神病理の関連についてのメタ分析 Macbeth(2012) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 1,833
- W0261 PERMAプロファイラー:フラリッシングを多次元で測る短縮尺度 Butler(2016) International Journal of Wellbeing 主要400 被引用 1,289
- W0333 セルフ・コンパッション:理論、方法、研究、介入 Neff(2022) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 840
- W0385 青年期および若年成人期におけるセルフ・コンパッションと心理的レジリエンス Neff(2010) Self and Identity 主要400 被引用 1,286
- W0252 強い恥と自己批判を抱える人のためのコンパッション・マインド・トレーニング:集団療法アプローチの概要とパイロット研究 Approach(2006) Clinical Psychology & Psychotherapy 被引用 1,905
- W0254 セルフ・コンパッションと不快な自己関連事象への反応:自分に優しくすることの意味 Leary(2007) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 1,775
- W0276 マインドフルネス認知療法とマインドフルネスストレス低減法はどのように精神的健康とウェルビーイングを改善するか:媒介研究のシステマティックレビューとメタ分析 Gu(2015) Clinical Psychology Review 被引用 1,675
- W0316 セルフ・コンパッションと適応的な心理的機能 Neff(2007) Journal of Research in Personality 被引用 1,671
ほか 3 件
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1080/15298860309027
- 無料で読めるか
- × 有料(非OA)
- DOI
- 10.1080/15298860309027
文献表記(APA第7版)
Neff, K. D. (2003). The Development and Validation of a Scale to Measure Self-Compassion. Self and Identity, 2(3), 223–250. https://doi.org/10.1080/15298860309027
影響力の指標
- 著名度スコア
- 78.6 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 6,454(うち影響引用 0)・ OpenAlex 6,458
- 年あたり被引用
- 268.9
- FWCI
- 12.3(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 1.1%
- 分野(OpenAlex)
- Mindfulness and Compassion Interventions
- 主要400の選定
- 専門家判断(古典・定番)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの
- 名言集自尊感情とは、自己に対する肯定的または否定的な態度であるモリス・ローゼンバーグ
- 名言集自分への思いやりとは、大切な友人に向けるのと同じ優しさを、自分自身に向けることであるクリスティン・ネフ
- 幸せに効くことセルフコンパッション介入(MSC等)自分に優しくする訓練は、抑うつ・不安・ストレスを小〜中程度減らします
- 禅語百選即心是仏この心がそのまま仏である。仏は遠い彼方の存在ではなく、今ここで見聞きし、思い、感じているこの心に他ならない。
- 幸せに効くこと自己概念明確性(SCC)「自分はこういう人間だ」がはっきりしている人は、満足も意味も高め
- 発達マップWBC:人生満足尺度5つの発達段階で比べた表・幸福度診断(WBC)の分解
- 調査・報告書主観的幸福を測る――OECDガイドライン主観的幸福を調査で測るときの質問文・尺度・聞く順番などを定めたOECDの国際的な指針。
- 思想マップ悩み相談:人と比べて落ち込む自分・まず読むなら アドラー(個人心理学)/ストア派/仏教(上座部)
内容の近さをAIで自動計算して選んでいます。保存版コレクションの一覧 →