世界の論文 ・ B12 マインドフルネス・味わうこと ・ W0066
主要400 ありのままに 理論
マインドフルネスのメカニズム
Mechanisms of mindfulness.
S. Shapiro, L. Carlson, J. Astin et al.(2006)Journal of Clinical Psychology, 62(3), 373–386
ひとことで
マインドフルネスの作用機序
意図・注意・態度の三要素と「再知覚」によって、マインドフルネスが変化をもたらす仕組みを説明するモデルを提案した。
要旨根拠:抄録
マインドフルネスへの関心が高まり、その多くは介入の効果を検証する臨床研究だったが、介入がなぜ効くのかという作用機序の研究も同じく重要である。本論文は、マインドフルネスがどのように良い変化をもたらすのかを説明する理論モデルを提案した。モデルでは、マインドフルネスを意図、注意、態度の三つの要素から捉える。これらが組み合わさることで、自分の体験から一歩引いて眺める視点の転換(「再知覚」)が起こり、自己調整、価値の明確化、柔軟性、曝露(=不快な体験を避けずに向き合うこと)などの変化につながると論じている。メカニズムの実証研究に向けた含意と今後の方向も示している。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0045 Bishop(2004)の操作的定義とW0026 Kabat-Zinn(2003)の総説を踏まえた
- 再現・検証一覧外:Carmody et al.(2009)がMBSR参加者で検証し、「再知覚」はマインドフルネスと十分に区別できず独立した媒介要因としての支持は弱かった
- 後続・発展W0461 Hölzel(2011)が注意調整・身体への気づき・感情調整・自己観の変化という機序を神経科学的に提案し、W0276 Gu(2015)がメタ分析で媒介要因を検討した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 8本
- W0001 自己決定理論と、内発的動機づけ・社会的発達・ウェルビーイングの促進 Ryan(2000) American Psychologist 主要400 被引用 41,852
- W0009 今ここにいることの恩恵:マインドフルネスと心理的ウェルビーイングにおけるその役割 Brown(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 13,431
- W0026 文脈の中のマインドフルネス介入:過去、現在、そして未来 Kabat-Zinn(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 8,598
- W0051 臨床的介入としてのマインドフルネス訓練:概念的・実証的レビュー Baer(2003) Clinical Psychology Science and Practice 主要400 被引用 5,061
- W0119 性格、文化、主観的幸福感:人生の感情的・認知的評価 Diener(2003) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 3,573
- W0235 マインドフルネス:操作的定義の提案 Bishop(2006) Clinical Psychology Science and Practice 被引用 1,998
- W0395 マインドフルネス瞑想とリラクセーション訓練のランダム化比較試験:苦痛、ポジティブな心の状態、反すう、気晴らしへの効果 Jain(2007) Annals of Behavioral Medicine 被引用 1,410
- W0609 どこへ行っても、そこにあなたはいる——日常生活のマインドフルネス瞑想 Kwee(1995) Hyperion 被引用 1,172
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0068 マインドフルネス:理論的基礎とその有益な効果のエビデンス Brown(2007) Psychological Inquiry 主要400 被引用 3,774
- W0101 マインドフルネス瞑想の神経科学 Tang(2015) Nature Reviews Neuroscience 主要400 被引用 2,628
- W0123 マインドフルネスが心理的健康に与える効果:実証研究のレビュー Keng(2011) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 2,740
- W0242 マインドフルネス実践は脳の局所灰白質密度を増加させる Hölzel(2010) Psychiatry Research 主要400 被引用 1,876
- W0333 セルフ・コンパッション:理論、方法、研究、介入 Neff(2022) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 840
- W0230 MBSRプログラムにおけるマインドフルネス実践と、マインドフルネスの水準、身体的・心理的症状、ウェルビーイングとの関係 Carmody(2008) Journal of behavioral medicine 被引用 1,986
- W0276 マインドフルネス認知療法とマインドフルネスストレス低減法はどのように精神的健康とウェルビーイングを改善するか:媒介研究のシステマティックレビューとメタ分析 Gu(2015) Clinical Psychology Review 被引用 1,675
- W0287 過熱に注意せよ:マインドフルネスと瞑想研究の批判的評価と今後の研究指針 Dam(2017) Perspectives on Psychological Science 被引用 1,344
- W0325 職場におけるマインドフルネスの効用:感情調整、情緒的消耗、職務満足におけるマインドフルネスの役割 Hülsheger(2013) Journal of Applied Psychology 被引用 1,391
- W0406 自己への気づき、自己調整、自己超越(S-ART):マインドフルネスの神経生物学的メカニズムを理解するための枠組み Vago(2012) Frontiers in Human Neuroscience 被引用 1,235
- W0461 マインドフルネス瞑想はどのように働くのか?概念的・神経的観点からの作用機序の提案 Hölzel(2011) Perspectives on Psychological Science 被引用 1,198
- W0472 ケアする人にセルフケアを教える:マインドフルネスストレス低減法が訓練中のセラピストの精神的健康に与える効果 Shapiro(2007) Training and Education in Professional Psychology 被引用 1,268
ほか 3 件
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文献表記(APA第7版)
Shapiro, S. L., Carlson, L. E., Astin, J. A., & Freedman, B. (2006). Mechanisms of mindfulness. Journal of Clinical Psychology, 62(3), 373–386. https://doi.org/10.1002/jclp.20237
影響力の指標
- 著名度スコア
- 94.9 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 3,959(うち影響引用 332)・ OpenAlex 4,010
- 年あたり被引用
- 188.5
- FWCI
- 24.7(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.2%
- 分野(OpenAlex)
- Mindfulness and Compassion Interventions
- 主要400の選定
- 著名度スコア上位(概念・年代枠内)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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