国家の主観的幸福感を予測する要因
Factors predicting the subjective well-being of nations.
E. Diener, Marissa L. Diener, C. Diener(1995)Journal of Personality and Social Psychology, 43–70
55か国の比較から、所得・個人主義・人権・平等が国の幸福度と関連し、中でも個人主義が最も一貫した予測因であることを示した。
要旨根拠:抄録
国によって人々の主観的幸福感(SWB=自分の人生への満足や感情の評価)がなぜ異なるのかを明らかにすることを目的とした研究である。世界人口の約4分の3をカバーする55か国について、確率標本調査と大規模な大学生標本のSWBを、各国の社会・経済・文化的特性と関連づけて分析した。複数の調査のSWBは互いによく一致し、高所得・個人主義・人権・社会的平等は互いに強く相関するとともに、SWBとも強く相関した。所得は基本的欲求の充足を統制してもSWBと関連したが、他の予測因を統制しても一貫して関連が残ったのは個人主義だけであった。文化的同質性、所得の伸び、所得比較との関連は弱いか一貫しなかった。国の幸福を考える上で、経済だけでなく文化的要因が重要であることを示唆する。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W1180 Diener(1995)の国別幸福度研究とW0561 Veenhoven(1991)を土台にした
- 後続・発展W0119 Diener(2003)とW0600 Tov(2013)が文化と主観的幸福の研究を総括し、一覧外:Fischer & Boer(2011)が国の幸福には富よりも自律性(個人主義)の方が重要だとする結論を大規模データで支持した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 10本
- W0016 主観的幸福感 Diener(1984) Psychological bulletin 主要400 被引用 14,738
- W2332 経済成長は人間の暮らしを改善するか?――いくつかの実証的証拠 Easterlin(1974) Nations and Households in Economic Growth(書籍の章) 主要400 被引用 4,788
- W0256 主観的幸福感の評価――進展と機会 Diener(1994) Social Indicators Research 主要400 被引用 2,379
- W0258 幸せなのは誰か Myers(1995) Psychological Science 主要400 被引用 2,605
- W0454 個人的努力目標――パーソナリティと主観的幸福感へのアプローチ Emmons(1986) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 1,766
- W0561 幸福は相対的なものか? Veenhoven(1991) Social Indicators Research 主要400 被引用 1,465
- W0623 所得と主観的幸福感の関係:相対的か絶対的か Diener(1993) Social Indicators Research 被引用 1,197
- W0842 資源・個人的努力目標・主観的幸福感:法則定立的アプローチと個性記述的アプローチ Diener(1995) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 851
- W2087 幸福の個人内比較と社会的比較による決定要因:範囲・頻度分析 Smith(1989) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 149
- W2139 生活満足度調査における相関・原因・ヒューリスティック Fox(1991) Social Indicators Research 被引用 98
後続研究(この論文を引用している) 1本
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- 論文ページ
- https://doi.org/10.1007/978-90-481-2352-0_3
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文献表記(APA第7版)
影響力の指標
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- 76.9 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 1,914(うち影響引用 148)・ OpenAlex 110
- 年あたり被引用
- 59.8
- FWCI
- 4.4(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 3.7%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
- 主要400の選定
- 概念枠(A08 文化と幸福(協調的幸福・比較文化)の上位3)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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